『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』― ロンドン下水道で繰り広げられる痛快アドベンチャー

映画『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』の日本版プロモーションポスター。ロディとリタがロンドンの下水道を背景に楽しげに並び、背後にはビッグ・ベンが描かれている。

2006年に公開されたアニメーション映画『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』(原題:Flushed Away)は、イギリスの名門アードマン・アニメーションズと、アメリカのドリームワークス・アニメーションがタッグを組んで制作した作品です。アードマンといえば『ウォレスとグルミット』や『チキンラン』で知られるストップモーションの名手ですが、本作では初めてフルCGに挑戦しました。舞台はロンドンの下水道――ユーモアと冒険心に満ちた「イギリスらしさ」をたっぷり感じられる一作です。


🎬 あらすじ(大まかなストーリー)

主人公は高級住宅街ケンジントンで贅沢な暮らしをしているペットマウスのロディ。ある日、不運にもトイレから下水道に流されてしまい、そこで出会ったのが元気いっぱいのリタという雌ネズミでした。

リタと共に「マウスタウン」と呼ばれるネズミたちの地下都市を冒険するうちに、彼らは悪巧みをするカエルのトード卿とその手下たちに立ち向かうことになります。ロンドンの地下を舞台に、チェイス、アクション、そしてドタバタコメディが展開され、最後には友情と家族の大切さが描かれます。


🌟 映画の魅力

  • イギリスらしい舞台設定とユーモア
    ロンドンの街並みや文化をベースにした小ネタが満載。英国独特の皮肉や風刺が効いたジョークも楽しめます。
  • アードマン×ドリームワークスの融合
    ストップモーションの温かみを感じさせるキャラクターデザインと、CGならではの迫力あるアクションシーンが絶妙にマッチ。
  • 個性豊かなキャラクター
    ロディの気取った性格とリタの庶民的で逞しい性格の対比、そして悪役トード卿のコミカルな悪だくみが物語を盛り上げます。
  • ファミリー向けながら大人も楽しめる
    スラップスティックなギャグとともに、「本当に大切なのは贅沢な生活ではなく、仲間や家族だ」という温かいメッセージが込められています。

🎥 まとめ

『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』は、100%イギリス映画ではないものの、舞台やユーモアの中にしっかりと「英国らしさ」が息づいているアニメーションです。ドリームワークスのスピード感ある演出とアードマンらしい人情味あるキャラクターが融合した本作は、子どもから大人まで幅広く楽しめる作品です。

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