イギリスの就職面接で給与の話をするのはアリ?交渉のマナーと一般的な流れ

日本では面接の場で給与について自ら切り出すのはためらわれることも多いですが、イギリスではどうなのでしょうか?イギリスでの就職活動や面接において、給与の希望を伝えるタイミングや方法、また一般的な対応についてご紹介します。

基本的な流れ:提示を待つのが一般的

イギリスでは、多くの場合、求人情報や募集要項に「給与レンジ(salary range)」があらかじめ記載されています。そのため、面接の際には応募者側が給与をゼロから提示する必要は基本的にありません。企業側から「このポジションは£30,000〜£35,000の範囲です」といったように、あらかじめ設定された条件が提示されるのが一般的です。

ただし、最終的なオファー時には、求職者側の経験やスキルに応じて、企業が提示する給与額に幅があることも多く、そこで交渉の余地が生まれます。

希望の給与を伝えるべきタイミングとは?

1. 応募時のフォームで求められた場合
多くの企業では、応募時やエージェントを通じた場合に「希望年収(expected salary)」を記入する欄があります。この場合、素直に希望額を記載して問題ありません。ここで無理に低めに書く必要はなく、自分の市場価値や相場をリサーチした上で、現実的な額を提示しましょう。

2. 面接中に聞かれた場合
面接中に「希望の給与額はありますか?」と尋ねられた場合は、自信を持って答えて構いません。その際、あらかじめ相場を把握しておくと、説得力のある回答ができます。たとえば、「このポジションの業界平均と私の経験を考慮すると、£32,000〜£35,000を希望しています」といった形で伝えるのが一般的です。

3. オファーを受け取った後の交渉
オファーを受けた後に提示された給与額に納得がいかない場合、交渉は可能です。イギリスでは給与交渉は特に珍しいことではなく、丁寧かつ論理的に理由を伝えれば、前向きに検討されることも多いです。

給与交渉のポイント

  • 市場相場を把握する(Glassdoor, Reed, Indeedなどでリサーチ可能)
  • 自分のスキルや経験に裏付けがあることを強調する
  • 現職の給与や生活コストも踏まえ、無理のない範囲で交渉する
  • 「給与だけ」でなく福利厚生や柔軟な勤務体制も交渉ポイントに含める

結論:自ら提示してもよいが、タイミングと伝え方が重要

イギリスの面接では、自ら給与を提示することも可能ですが、まずは企業側のレンジを確認し、質問されたタイミングで明確かつ冷静に伝えるのがベストです。無理な要求ではなく、相場と自分の価値を理解したうえで、合理的に希望を述べる姿勢が評価されます。

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