イギリスでの暮らしは本当に日本人に合うのか?本記事では、文化・人柄・食生活・住環境など、リアルな英国生活を具体的に紹介します。駐在・留学・ワーホリを考える方にも役立つ、現地の実情をまとめました。
日本人がイギリスを知らない理由
「外国」と聞いて真っ先に思い浮かぶ国は、アメリカという人が多いでしょう。映画、ファッション、ファストフードなど、アメリカ文化は日本の生活に深く根付いています。 一方で、イギリス文化については紅茶やフィッシュ&チップス以外、意外と知られていません。 しかしイギリスは、芸術・音楽・教育・スポーツなど、多くの分野で世界に影響を与えてきた国です。
イギリス文化の特徴と魅力
イギリス文化は多様性と伝統のバランスが特徴です。 有名なものを挙げると、ビートルズ、ハリーポッター、ジェームズ・ボンド、サッカー、紅茶、パブ、ウイスキー、ガーデニングなど。
これらは一見バラバラに見えますが、「歴史とユーモア」「規律と自由」を共存させるイギリス的価値観の表れでもあります。 日常生活の中でも、古い建物を大切に使い続けたり、仕事後のパブ文化が根付いていたりと、伝統を守りながら新しい価値を取り入れる姿勢が感じられます。
日本人がイギリスに行く主な理由
イギリス駐在
イギリスには多くの日系企業が拠点を持っています。ロンドンには金融・商社・メーカーなど大手企業の欧州拠点が集まっています。 駐在員として派遣されるケースも多く、ビジネス環境は国際的でありながら、教育制度や治安も整っているため家族帯同にも向いています。
語学留学・大学留学
オックスフォードやケンブリッジをはじめ、世界トップレベルの大学が多数あります。英語の本場で学びたい学生にとっては理想的な環境です。 日本からは毎年多くの留学生が訪れ、語学だけでなく、リベラルアーツやビジネス分野で学ぶ人も増えています。
ワーキングホリデー
イギリスのワーキングホリデー制度(Youth Mobility Scheme)は人気が高く、抽選に当たった人だけが参加できます。 約2年間、現地で働きながら学び、ヨーロッパ各国を自由に旅できる貴重な機会です。
地理と気候:暮らしやすい国なのか?
イギリスは日本の約3分の2の面積で、人口はおよそ6,000万人。 北緯54度という高緯度にもかかわらず、メキシコ湾流の影響で冬は比較的温暖です。 雪は少なく、ロンドンでは降らない年もあります。夏も30℃を超える日はまれで、湿度も低く過ごしやすい気候です。
ただし天気は変わりやすく、1日のうちに晴れ・曇り・雨が交互にやってくることも珍しくありません。 折りたたみ傘や防水コートは生活必需品です。
イギリス人の人柄と付き合い方
イギリス人は一見控えめで、感情をあまり表に出しません。 直接的な表現を避け、丁寧に遠回しに伝える傾向があります。これは日本人の感覚に近く、距離感の取り方に安心感を覚える人も多いです。
一方で、ユーモアとウィットを大切にする文化でもあります。 軽い冗談や皮肉交じりの会話も日常的で、英語力が上がるほど交流が深まるのを感じるでしょう。
食文化とレストラン事情
「イギリス料理はまずい」とよく言われますが、実際の食生活は非常に多様です。 ロンドンではイタリアン、フレンチ、インド料理、中華、トルコ料理など、世界中の味が楽しめます。 家庭では簡単な食事を済ませ、外食では多国籍料理を味わうというスタイルが一般的です。
パブ文化も健在で、夕方からはビール片手に語らう人々で賑わいます。 ただし、日本のように「食べながら飲む」よりも「飲んでから食べる」スタイルが主流です。
また、イギリスのレストランでは店員を呼びつけず、目が合うまで待つのがマナー。 「すみません」と声を上げるのは失礼にあたる場合もあるので注意が必要です。
お風呂・シャワー文化の違い
イギリスでは浴槽にお湯をためて浸かる習慣はほとんどなく、朝シャワーを浴びるのが一般的です。 浴槽が浅く、洗い場がないため、湯船の中でシャワーを浴びるスタイルが主流です。
日本式のお風呂文化に慣れている人にとっては、最初は少し物足りなさを感じるかもしれません。 ただし最近では、バスタブ付きのホテルや賃貸物件も増えてきています。
温泉・サウナ・銭湯事情
イギリスにも温泉は存在します。特に「Bath(バース)」の街はローマ時代からの温泉地として有名です。 ただし、日本のような熱い温泉や裸での入浴ではなく、水着着用・ぬるめの温泉プール形式が一般的です。
サウナはスポーツジムなどに併設されている場合が多く、銭湯文化は存在しません。 そのため、日本的な「湯に浸かる癒し」を求めるなら、在英日本人コミュニティの情報を参考にすると良いでしょう。










Comments