賃貸物件でセキュリティデポジットを失わないための5つ対策

セキュリティデポジットとは?

イギリスでは敷金のことを「セキュリティデポジット」とよび5週間分の家賃となります。
入居中セキュリティデポジットは政府の指定した会社に預けられる決まりになっています。
セキュリティデポジットは退去時に物件に何の問題もなければ全額かえってきます。
ただし、テナント(賃借人)の過失で物件に損傷等があった場合は家主から修繕費を請求されます。

家主は必ず何かしらの請求をしてくる

イギリスではほとんどの家主が退去時に修繕費を請求してきます。
なかには電気の球切れ、そうじのし忘れなど。
電気の球ぐらい、そうじ代ぐらいとバカにはできません。
家主はいちばん高い見積もりの額を請求してきます。
請求金額について高いと文句をいってもあとの祭りで言われた金額を支払うしかありません。

不動産のプロが教えるセキュリティデポジットを失わないための5つの対策

  • 入居時のインベントリーチェックレポートを細かくチェック
  • 入居中におきた問題はかならず家主に報告
  • かべに絵をかけたあとは修復する
  • 退去前にプロのそうじ屋さんを使う
  • 不正な請求があったら納得するまでたたかう

1つずつ説明していきます。

入居時のインベントリーチェックレポートを細かくチェック

入居時にはイベントリーチェックインといって第三者が立ち合いのもと物件の状態をチェックする作業があります。
退去時にはインベントリーチェックアウトというものが行われます。
家主は入居時に記録されたレポートと退去時の状態を比較して損傷があるかないかを判断するのです。
インベントリーレポートにのっていない損傷があったら入居後7日以内に不動産会社、インベントリーの会社に写真を添付してメールで知らせておきましょう。

入居中におきた問題はかならず家主に報告

これが退去時にもめるいちばんの理由です。
どんな小さな問題でも入居中に気づいたことは家主に報告するようにしましょう。
問題がおきていたのに家主が知らなかった場合は損傷を最小限でおさえられていたものを放置したテナントの過失とみられます。
報告しておけば家主は知らなかったと言い逃れができなくなります。

かべに絵をかけたあとは修復する

壁に写真や絵をかけるためのクギやフックによる損傷は請求の対象になります。
まず、壁に写真や絵をかざりたいと思ったら家主に許可をとる必要があります。
ほとんどの家主は許可をくれますが、壁の補修費は請求しないとはいいません。
写真や絵をかけてもいいという許可は壁の損傷をあたえてもいいということでないからです。
退去時に壁にあいた穴を閉じてそのあとペンキをぬってもとの状態に戻しておきましょう。

退去前にプロのそうじ屋さんを使う

退去前にプロのクリーニング屋さんを使ってそうじすることが基本です。
入居時に物件がそんなにきれいじゃなかったという人もなかにはいるかと思います。
その場合はインベントリーレポートにプロフェッショナルクリーニングされていたという記述がないかどうか確認してください。
ないようであれば退去前にプロのそうじ屋さんを使う必要はありません。

不正な請求があったら納得するまでたたかう

もしまったく身に覚えのないことで家主が修繕費を請求してきた場合はぜったいに認めてはいけません。
たとえば…

  • もともとなかった備品に対しての買い替え費用
  • ボロボロの古い家具の損傷
  • 最初からこわれていたものの修繕費

などです。
とにかく自分はこわしていないし失くしてもいないということであれば徹底的にたたかいましょう。
また、家具や備品にかんしては5年以上たつと価値がなくなるといわれています。
ただ、イギリスには骨とう品のような家具が使われている物件も多くそういった家具の場合多額の修繕費を請求されることになりますので注意してください。

以上の5つの対策をしっかりしてセキュリティデポジットをとられないようにしましょう。

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