National Insurance numberとは?どうやって取得するの?費用・必要な場面・申請手順をやさしく解説

イギリスで働くことを考えている人が、かなり早い段階で耳にするのが National Insurance number(National Insurance番号 / NI number / NINo) です。
これは、イギリスで働いたり、税金や社会保険の記録を正しく管理したりするためにとても大切な番号です。GOV.UKによると、National Insurance numberは、あなたのNational Insurance contributions(国民保険料)や税金が、あなた本人の名前に対して正しく記録されるようにするための番号です。また、National Insurance contributionsは、一定の給付やState Pension(英国の公的年金)に関わります。

National Insurance numberは、一生同じ番号を使います。形式は、アルファベット2文字+数字6桁+最後にアルファベット1文字で、GOV.UKでは「QQ123456B」のような例が示されています。


National Insurance numberは何のためにあるの?

簡単にいうと、National Insurance numberは、イギリスであなたの

  • 税金
  • National Insurance contributions
  • 給付の記録
  • State Pensionに関わる記録

をひもづけるための大切な番号です。HMRCの案内でも、National Insurance numberは正しい税金の処理だけでなく、State Pensionや受け取れる可能性のあるbenefits(給付)にもつながる重要な番号だと説明されています。

そのため、イギリスで就職する人、転職する人、長く働く予定のある人にとっては、かなり重要です。


どんな人が取得できるの?

GOV.UKによると、National Insurance numberを申請できるのは、次の条件を満たす人です。

  • イギリスに住んでいる
  • イギリスで働く権利がある
  • すでに働いている、仕事を探している、または仕事のオファーがある

つまり、単に「将来いつか必要になるかもしれないから」というだけではなく、実際にイギリスで働く予定がある人向けの制度です。申請はイギリス国内にいるときだけ可能です。


16歳前後で自動的にもらえる人もいる

イギリス居住者で、親または保護者がChild Benefitを申請している場合、通常は16歳の誕生日の前3か月以内にNational Insurance numberが書かれたレターが送られます。

そのため、イギリス育ちの人の中には、申請しなくてもすでに番号を持っている人もいます。


BRPやeVisaを持っている人は、すでに番号がある場合もある

GOV.UKでは、BRP(Biometric Residence Permit)やeVisaを持っている人は、すでにNational Insurance numberが付与されている場合があると案内しています。BRPなら裏面、eVisaならUKVIアカウントにログインして確認できます。

なので、申請前にまず
「本当にまだ番号を持っていないのか」
を確認するのがおすすめです。


National Insurance numberは、まだ届いていなくても仕事を始められる?

はい。GOV.UKによると、イギリスで働く権利を証明できるなら、National Insurance numberを受け取る前でも仕事を始めることは可能です。

これはとても大事なポイントです。
「NI numberがまだないから働けない」と思ってしまう人もいますが、実際にはそうではありません。まず仕事を始め、並行して申請するケースもあります。


いつ必要になるの?

National Insurance numberが必要になる代表的な場面は、次のようなときです。

1. 新しい仕事を始めるとき

GOV.UKでは、新しい仕事を始めるときに通常必要になると案内されています。雇用主が給与処理や税務処理を正しく行うために使います。

2. 税金やNational Insurance contributionsの記録を正しく残すとき

この番号があることで、あなたの収入、税金、National Insurance contributionsが、あなた個人に対して正しく記録されます。

3. 将来のState Pensionや一部のbenefitsに関わる記録を積み上げるとき

National Insurance contributionsやcreditsは、State Pensionや一定の給付資格に関わります。National Insurance recordに空白があると、将来の受給額や受給資格に影響することがあります。

4. 自営業や税務関連の手続きをするとき

自営業の人もNational Insuranceの仕組みに関わります。利益額や就業状況に応じてClass 4などが関係してきます。


逆に、すぐには不要な場面もある

GOV.UKによると、National Insurance numberはbenefitsやstudent loanの申請を始める時点では必須ではありません。もし支払いのために必要になれば、あとで案内されます。また、EU Settlement Schemeの申請にも不要です。


取得にかかる費用は?

GOV.UKのNational Insurance number申請案内では、申請料そのものは案内されていません。通常の政府申請としては、申請自体に政府手数料はかからないと考えてよいですが、電話で問い合わせをする場合の通話料や、必要になった場合のコピー代・郵送代などの実費はかかる可能性があります。これは、GOV.UKが「Find out about call charges」と案内していること、またオンラインで写真をアップロードできない場合には書類のコピー郵送が必要になる場合があることから分かります。

実務的には、**「番号の申請そのものは通常無料、ただし通信費や郵送費などは自己負担になることがある」**と理解しておくと分かりやすいです。


どうやって取得するの?申請手順を丁寧に解説

現在のGOV.UK案内では、National Insurance numberはオンラインで申請します。

Step 1:まず、自分が申請対象か確認する

申請できるのは、次のすべてに当てはまる人です。

  • イギリスに住んでいる
  • イギリスで働く権利がある
  • すでに働いている / 求職中 / 仕事のオファーがある

この条件を満たしていない場合は、申請しても進められない可能性があります。


Step 2:先に「すでに番号を持っていないか」確認する

申請前に、次を確認します。

  • BRPの裏面
  • UKVIアカウントのeVisa表示
  • 過去のP60
  • 給与明細(payslip)
  • benefits関連の手紙
  • personal tax account
  • HMRC app

すでに番号を持っている人は、新しく申請する必要はありません。National Insurance numberは一生同じだからです。


Step 3:必要書類を準備する

GOV.UKでは、申請前に次の書類を用意するよう案内しています。

  • どの国のものでもパスポート
  • EU加盟国、またはノルウェー・リヒテンシュタイン・スイスのnational identity card

これらがあると、オンライン申請がかなり進めやすくなります。


Step 4:オンライン申請を始める

National Insurance numberの申請は、GOV.UKの公式オンラインサービスから行います。申請時には、本人確認のための情報入力が必要です。


Step 5:本人確認のための写真をアップロードする

GOV.UKによると、可能であれば次の写真をアップロードします。

  • パスポートを持っている自分の写真
  • その他の本人確認書類の写真

スマートフォン、タブレット、またはデジタルカメラが使えます。写真の撮り方や条件は、申請の途中で案内されます。誰かに撮ってもらっても構いません。


Step 6:写真をアップロードできない場合

もし写真をアップロードできなくても、申請自体はオンラインで続けられます。ただし、その場合は通常より時間がかかることがあり、対面の予約が必要になったり、書類のコピーを郵送するよう求められたりする場合があります。申請後に送られてくるメールの案内に従います。


Step 7:申請後、確認メールを受け取る

申請を終えると、application reference number(申請参照番号) が記載されたメールが届きます。そのメールには、追加の本人確認が必要かどうかも書かれています。

この申請参照番号は、後で問い合わせるときに必要になるので、消さずに保管しておきましょう。


Step 8:番号が届くまで待つ

GOV.UKによると、National Insurance numberは、本人確認が完了してから最大4週間ほどかかることがあります

4週間を過ぎても届かない場合や、申請後に引っ越した場合、氏名などの個人情報が変わった場合は、申請ヘルプラインに連絡できます。


問い合わせ先は?

GOV.UKには、National Insurance number application helpline が掲載されています。

England, Scotland and Wales
0800 141 2079
月曜〜金曜 8:00〜17:00

Northern Ireland
0800 587 0024
月曜〜金曜 9:00〜16:00

また、すでに番号を持っていて確認したい場合、HMRCは電話で番号そのものを口頭では教えてくれません。personal tax accountやHMRC appで確認するか、郵送で通知を受ける形になります。英国内なら、郵送での通知は最大10営業日ほどかかる案内です。


もし番号をなくしたら?

なくしても、あわてて新規申請をする必要はありません。National Insurance numberは一生同じなので、再発行というより「確認」するイメージです。次の方法で探せます。

  • P60
  • payslip
  • benefits関連の手紙
  • personal tax account
  • HMRC app
  • 以前保存していればApple Wallet / Google Wallet

どうしても分からなければ、HMRCに連絡して、番号が記載されたレターを郵送してもらうことができます。英国内なら最大10営業日、海外なら最大21営業日かかる案内です。


よくある勘違い

「NI numberがないと絶対に働けない」

これは誤解です。
GOV.UKでは、働く権利を証明できれば、番号が届く前でも仕事を始められるとしています。

「引っ越したら新しい番号を取り直す」

これも違います。
National Insurance numberは一生同じです。住所や名前が変わっても、通常は新しい番号を取り直しません。

「電話すればその場で番号を教えてもらえる」

これも違います。
HMRCは、電話やwebchatで番号を直接教えないと案内しています。必要なら、オンラインで確認するか、郵送してもらいます。


これからイギリスで働く人へ

National Insurance numberは、イギリス生活の中でも特に「働く」ことに直結する大事な番号です。
ただ、実際の流れは思ったよりシンプルで、

  1. 自分が申請対象か確認
  2. すでに番号を持っていないか確認
  3. オンライン申請
  4. 本人確認
  5. 番号の到着を待つ

という流れです。

イギリスで就職やアルバイトを始める予定がある方は、早めに仕組みを理解しておくと安心です。


まとめ

National Insurance numberとは、イギリスであなたの税金やNational Insurance contributionsを正しく記録し、将来のState Pensionや一部の給付にも関わる重要な番号です。申請できるのは、イギリスに住み、働く権利があり、仕事をしている・探している・オファーがある人です。申請は基本的にオンラインで行い、本人確認後、番号の発行まで最大4週間程度かかることがあります。番号がまだ届いていなくても、就労権を証明できれば仕事は始められます

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