イギリスで賃貸契約をする人へ朗報
2026年5月1日からテナントは入居初日から2ヶ月通知で退去可能に
2026年5月1日から、イギリスの賃貸制度が大きく変わります。
これは Renters’ Rights Bill(Renters’ Rights Act) によるもので、テナントの権利が大きく強化されます。
これからイギリスで家を借りる人、すでに借りている人、どちらにも大きく影響する変更です。
特に重要なのは、
テナントはいつでも2ヶ月通知で退去できる
という点です。
つまり、住んでみて問題があれば、契約期間を気にせず引っ越しができるようになります。
今までのイギリスの賃貸制度
今までのイギリスの賃貸契約は、一般的に
- 6ヶ月契約
- 1年契約
- 2年契約
といった Fixed Term Tenancy(固定期間契約) が主流でした。
この場合、契約期間中は基本的に退去できません。
例えば、
- 入居したらカビだらけだった
- シャワーが壊れている
- 暖房が動かない
- 近所がうるさい
- 家主が修理してくれない
- エージェントが対応しない
このような問題があっても、契約期間中は簡単に引っ越すことができませんでした。
これがテナントにとって大きなリスクでした。
Renters’ Rights Billで何が変わるのか
Renters’ Rights Billでは、イギリスの賃貸制度が大きく変わります。
主な変更
- 固定期間契約(Fixed Term)が廃止
- すべてPeriodic Tenancy(ローリング契約)になる
- テナントはいつでも2ヶ月通知で退去可能
- Section 21(家主の理由なし退去通知)廃止
- 家賃値上げは年1回まで
- ペットを飼う権利の強化
- 物件状態の基準強化
- 家主の登録制度(Landlord Register)
つまり一言で言うと、
テナントの権利がかなり強くなる法律
です。
入居初日から2ヶ月通知で退去できる
新制度では、契約はすべてローリング契約になります。
そのためテナントは、
いつでも2ヶ月前通知を出せば退去可能
になります。
極端に言えば、
- 入居してすぐ
- 住んでみたら問題があった
- 家主が修理してくれない
- 近隣トラブル
- 思っていた物件と違う
このような場合でも、
2ヶ月通知を出せば退去できる
ようになります。
これは今までの制度と比べると、かなり大きな変更です。
5月1日より前に契約した人も対象
ここが非常に重要なポイントです。
この法律は、新しく契約する人だけではなく、すでに賃貸に住んでいる人にも適用されます。
2026年5月1日時点で入居している人
すべての Assured Shorthold Tenancy は、
2026年5月1日に自動的にPeriodic Tenancy(ローリング契約)に変わります。
つまり、
例
- 2026年1月に1年契約
- 本来は2027年1月まで固定契約
しかし
2026年5月1日からローリング契約に変わる
→ 2026年5月1日以降
→ 2ヶ月通知で退去可能
つまり、
固定契約の残り期間は実質なくなる
ということになります。
これはかなり大きな変更です。
この法律で一番変わること
今までのイギリスの賃貸は、
契約してしまうと簡単に引っ越せない
というのが最大の問題でした。
しかしこれからは、
住んでみてダメなら引っ越せばいい
という仕組みに変わります。
つまり、
- 物件の状態が悪い
- 家主が修理しない
- 管理会社が対応しない
- 家賃が高すぎる
- 近所がうるさい
- 住みにくい
こういった場合、テナントは我慢する必要はありません。
2ヶ月通知を出して引っ越すことができます。
家主側への影響
この法律で一番影響を受けるのは家主です。
今までは
- 1年契約で安心
- 空室リスクが少ない
しかしこれからは、
- 物件の状態が悪い
- 修理が遅い
- 家賃が高い
- 対応が悪い
こういった場合、
テナントは2ヶ月で退去してしまいます。
つまりこれからは
家主は物件の状態と対応を良くしないとテナントがすぐ出ていく
という時代になります。
まとめ
2026年5月1日からのRenters’ Rights Billにより、
大きな変更点
- 固定期間契約が廃止
- 既存契約も含めてすべてローリング契約へ
- テナントはいつでも2ヶ月通知で退去可能
- Section 21廃止
- 家賃値上げは年1回まで
- ペットの権利強化
- 物件状態のルール強化
これはイギリスの賃貸制度の中でも、
ここ20〜30年で最大の制度変更
と言われています。
最後に
これからイギリスで家を借りる人へ。
もし住んでみて
- 物件に問題がある
- 家主が修理しない
- 管理会社が対応しない
- 近所トラブル
- 思っていた物件と違う
こういう場合は、
もう我慢する必要はありません。
2026年5月1日以降は、
2ヶ月通知を出して引っ越すことができます。
これからのイギリスの賃貸市場は、
家主が強い時代から、テナントが守られる時代
へ変わっていきます。
これからイギリスで家を借りる人にとっては、
非常に大きな朗報と言えるでしょう。










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