家賃の上昇率
英国最大手の不動産ポータルサイト「Zoopla」によりますと、2024年英国における家賃ですが5%上昇するとのことです。
5%というのは、あくまで英国全体の賃貸物件価格で、ロンドンだけを見ますと2%の上昇との予想となっております。
たった2%の上昇かと思ったひともいるのではないかと思ったので補足させていただきます。
2023年の9月の時点で例年に比べ10%以上家賃が高騰しており、そこからの5%上昇ということを考えると去年の9月から今年の9月の1年間で15%の家賃上昇が想定されるということになります。
値上がりの大きな要因ですが、住宅ローンの金利の上昇、家主に対しての税率の上昇、メンテナンス費用の上昇と家主も家賃を上げざるを得ない状況にあるのです。
数年前までは借主(テナント)が物件を選べた時代
数年前までは、借主(テナント)が有り余る賃貸物件の中から一番いいものを選ぶというのが当たり前でしたが、現在は家主がテナントさんを選ぶのが当たり前となってしまいました。
私も何度か、依頼を受け「内見の代行」をしましたが、1件の物件の内見で10人以上の内見者と鉢合わせすることもありました。
物件の獲得率は単純掲載で1割です。
つまり、10件以上内見して賃貸物件を獲得できるという恐ろしい時代に突入してしまったのです。
賃貸物件が見つからず、ホテル暮らしをやむなくしているひとも
日本人にはあまり関係ないかと思いますが、英国内では賃貸物件が見つからず、ホテル暮らしをしているひとも結構います。
賃貸物件の絶対数が激減してしまったので、あぶれるひとが出てきてしまっているのです。
私も一時期ホテル暮らしをした経験があるのですが、正直そんな悪くはありません。
シーツとかタオルを毎日交換してくれるし部屋の掃除もしてくれるので楽といえば楽です。
ただ、自炊ができないので食事が外食と栄養面でかなり偏ってしまうことと、友達を招待できないといのがネックです。
賃貸物件を見つけて、ホテル暮らしを避けるにはどうすればいいか?
賃貸物件が少ないという状況は、2024年の後半ぐらいには好転するかもしれませんが、前半は今とあまり変わらないと思っていた方が賢明です。
では、家なき子にならないためには、どうすればいいのでしょうか。
選択肢が幾つかあるので、紹介します。
- 知り合いの家を引き継ぐ
すでにロンドンに知り合い(会社の同僚など)で、近々帰国するひとの家をそのまま引き継ぐのです。
そういった場合は、家主と直接交渉することもできますし、契約書等も不動産会社を介さなくても特に問題はありません。
そもそも、知り合いのひとが長年住んでいた家なので、問題が起こる確率はかなり低いかと思います。 - 誰かに代行で内見してもらい日本にいる間に契約を済ませる
ロンドンの知り合いに物件の内見をしてもらい、契約等はリモートで行う。
不動産の契約に関して、事務所に出向いて契約書にサインをするなんてひとは誰もいません。
すべてオンライン上で行うので問題はりません。 - サービスアパートメントを見つける(単身者向け)
ロンドンにはサービスアパートメントという短期滞在者向けアパートメントあります。
少し割高となりますが、その代わり家賃にすべて(光熱費、インターネット、住民税)含まれていますので、面倒な手続き等がありません。
短期滞在といっても、見た目は普通のアパートメントなので、キッチンもお風呂もついていますので、普通の賃貸物件となんら変わりはありません。
振り込め詐欺に要注意
最近、不動産会社の社員を語り家賃やデポジットを振り込ませ、実際には物件に入居できないという事件が多発しています。
私の周りではさすがに被害にあったひとはいませんが、知り合いの知り合いなどで被害にあわれたひとは複数います。
こういった詐欺に騙されないための対策としては、まず、相手の振込先の銀行口座が大手の銀行かどうかを調べることと、個人名義なのか法人名義なのか調べることです。
あとは、電話番号がウェブサイトの番号と一致しているかどうかの確認です。
もし、何か怪しいなと思いましたら、私どもへお気軽にご連絡ください。
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