
イギリス人は古くから冒険心旺盛な国民性を持ち、世界各地に移住する傾向があります。大英帝国時代には植民地政策を推し進め、近代ではリゾート地への移住を好むなど、その行動力は時代とともに変化してきました。特に、EU離脱(ブレグジット)前は、温暖な気候と豊かな文化を持つスペインが最も人気の移住先でした。しかし、ブレグジット後の状況はどう変わったのでしょうか?今回は、イギリス人が新たに目を向けている移住先を、ユーモラスに探ってみましょう。
1. ドイツ:ビールとソーセージの楽園へ
ブレグジット後、多くのイギリス人がドイツに目を向けるようになりました。「ビールとソーセージの国」として知られるドイツは、イギリス人にとって新たな楽園となりつつあります。特に、ミュンヘンのオクトーバーフェストでは、ドイツ人に負けじとビールを飲み干すイギリス人の姿が見られます。
さらに、ドイツは効率的な公共交通機関や整った社会福祉制度が魅力です。バスや電車の時間が正確すぎて、イギリスの「適当な遅延文化」に慣れている人は最初は戸惑うかもしれませんが、すぐにその便利さに魅了されることでしょう。
2. フランス:ワインとチーズの誘惑
フランスは、ワインとチーズの本場としてイギリス人の胃袋を鷲掴みにしています。特に、南フランスのプロヴァンス地方は、美しい風景と穏やかな気候が魅力です。週末には地元のワインを堪能しながら、チーズとバゲットを片手に「フレンチライフ」を満喫するイギリス人が急増中です。
しかし、ここには言語の壁が立ちはだかります。「フランス語?ノン、メルシー」と言いたくなる人も多いかもしれませんが、フランスの美食文化には抗えず、結局は片言のフランス語でパン屋のおばちゃんに微笑みかける日々が続くのです。
3. ポルトガル:ゴルフ天国でのんびりライフ
ポルトガルは、その温暖な気候と美しい海岸線で、イギリス人ゴルファーの聖地となっています。特に、アルガルヴェ地方は数多くのゴルフコースがあり、引退後の生活を楽しむイギリス人で賑わっています。
「毎日が日曜日」のようなのんびりライフを求めてやってきたイギリス人たちは、朝はゴルフ、昼はシーフード料理、夕方はビーチでサンセットという理想的な1日を送っています。ただし、ポルトガル語は難しく、注文した料理が想像と違ったものが運ばれてくることもしばしば。
4. オランダ:自転車王国でエコライフ
オランダは、平坦な地形と整備された自転車インフラで、健康志向のイギリス人に人気の移住先です。アムステルダムの運河沿いを自転車で駆け抜けるイギリス人の姿は、まるで映画のワンシーンのよう。
しかし、イギリス人にとってオランダの自転車文化は驚きの連続です。道を歩いているだけで猛スピードの自転車が横を通り過ぎ、うっかりするとベルを鳴らされる日々。でも、慣れてしまえばこんなに便利な交通手段はありません。
5. イタリア:ラ・ドルチェ・ヴィータを求めて
イタリアの美食と歴史的建造物は、イギリス人を惹きつけてやみません。ローマのコロッセオやフィレンツェのドゥオーモを眺めながら、ジェラートを楽しむ生活は、多くの人々の憧れです。
ただし、イタリアの「なんでも後回し文化」にイギリス人は困惑することも。銀行の手続きは時間がかかるし、バスはいつ来るのかわからない。でも、美味しいピザを食べれば、すべてが許せてしまうのがイタリアの魔法です。
6. ギリシャ:神話の国でリラックス
エーゲ海の青い海と白い建物が印象的なギリシャは、リラックスした生活を求めるイギリス人にとって理想的な移住先です。サントリーニ島で夕日を眺めながら、地元のオリーブやフェタチーズを楽しむ生活は、まさに「神話的」な体験です。
ただし、ギリシャ文字の解読には苦労するかもしれません。「Σ、Λ、Δ…これは数学の公式?」と頭を抱えつつも、美しい景色がすべてを忘れさせてくれるでしょう。
7. スウェーデン:北欧の静寂とデザイン
スウェーデンは、その洗練されたデザインと静寂な自然環境で、イギリス人の心を掴んでいます。ストックホルムのカフェで「フィーカ」(コーヒーブレイク)を楽しむのが、新たな日常になっています。
ただし、冬の長い夜には要注意。日照時間の短さに戸惑い、朝から夜まで「これ、まだ朝?」と混乱するイギリス人が続出しています。
8. マルタ:地中海の小さな楽園
マルタは、英語が通じる環境と温暖な気候で、イギリス人にとって魅力的な移住先です。小さな島ながら、歴史的な遺産や美しいビーチが豊富で、リラックスした生活を楽しむことができます。
ただし、島が小さすぎて、一度移住するとすぐに知り合いが増え、どこへ行っても顔見知りに出会うという問題も。
9. キプロス & 10. クロアチア:アドリア海の新たな宝石
キプロスとクロアチアは、美しい海と歴史的な街並みで、イギリス人の間で人気が高まっています。左側通行のキプロスでは運転に苦労する人もいますが、すぐに慣れるでしょう。
クロアチアの海岸線を眺めながら、新たな生活を始めるイギリス人の姿が増えているのです。
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