中東情勢緊迫――イギリス人14万人に退避勧告

世界は「第3次世界大戦」の入り口に立っているのか

中東に滞在しているイギリス人およそ14万人に対して退避勧告が出され、すでに多くの人々がイギリスへの帰国を開始している。
この流れが続けば、おそらく1~2週間以内に中東からイギリス人はほぼいなくなるだろう。

この状況は、第3次世界大戦の始まりと言っても過言ではないと感じられるほど緊迫している。


トランプの最大の誤算

「イランの精神力」を読み違えた可能性

今回の攻撃について、トランプの最大の誤算はタイミングだったと考えられる。
彼は、経済力や政治力が弱まっているタイミングを狙って攻撃を仕掛けた。

しかし、イランという国の精神的な強さを見誤っていた可能性がある。
イラン社会には、暴力には暴力で報復するという強い民族的・宗教的意識が根付いている。典型的なイスラム社会の強固な精神力とも言える。

トランプはそこを計算に入れていなかったのではないだろうか。

彼はおそらく、2〜3発の爆撃でイランが核兵器開発を断念し、書面で合意すると踏んでいたのだろう。
さらに、イランが保有する石油資源をアメリカの利益につなげたいという狙いもあった可能性がある。


国内支持率の低下と戦争の決断

アメリカ国内では、トランプ政権の支持率が徐々に低下している。
この状況を何とか打開しようという焦りが、今回の軍事行動につながったのではないかという見方もある。

政治的な危機を外部の衝突で乗り切ろうとする歴史的な例は、決して珍しくない。


イギリスの立場

協力しない姿勢と現実のジレンマ

イギリス政府は、現時点ではアメリカに協力しない姿勢を示している。

しかし、戦争が長期化すれば、最終的には協力せざるを得なくなる可能性が高い。

イギリスはEU離脱(ブレグジット)によってヨーロッパの中で孤立気味の立場にある。
そのため、アメリカと敵対関係になることだけは絶対に避けなければならないという事情がある。


最も気になるのはロシアの動き

現在の国際情勢で最も注目されるのはロシアの動きだ。

イランと友好関係にあるロシアは、今のところ大きな行動を見せていない。
その背景には、ロシアの慎重な計算があると考えられる。

もしイランに軍事的に協力すれば、アメリカの矛先がロシアに向く可能性がある。
さらにロシアは、ウクライナとの戦争によって経済力と軍事力が大きく消耗している状況でもある。

そのため、軽率に動くことはできないのだろう。


中国は動かない可能性が高い

中国については、大きな懸念はないと考えられる。

確かに中国はイランから石油を輸入しているが、仮にそれが止まったとしても、すぐに国家が危機的状況に陥るわけではない。
また中国は、基本的に無駄な血を流す戦争を好まない国でもある。

戦争に参加したところで、得られる利益はほとんどないからだ。


もう一つの可能性

ヨーロッパを揺さぶるアメリカの戦略?

アメリカの今後の動きについては多くの憶測がある。

ふと頭をよぎるのは、アメリカが依然としてヨーロッパ諸国を掌握しようとしているのではないかという可能性だ。
現在のヨーロッパにはアンチ・トランプの国が多い。

もし彼の狙いが、ヨーロッパへの物流を止めることで生活を困窮させ、内部からヨーロッパを弱体化させることだとしたらどうだろうか。

そう考えると、今回の戦争は、将来的にヨーロッパをアメリカのコントロール下に置くための準備としては理にかなった戦略だった、という見方も成り立つ。


アメリカの本当のゴールとは

今回の攻撃で見えてくるのは、アメリカが中東の国々が崩壊することをそれほど問題視していない可能性だ。

正当な理由が明確でないまま行われた攻撃。
その先にあるゴールは何なのか。

おそらく彼らの目標は、世界中をアメリカの傘下に置くことなのではないだろうか。

いわば「世界征服」とも言える構想だ。
かつては漫画やフィクションの世界の話だと思っていたが、現実の国際政治の中でも、そのような発想が完全に存在しないとは言い切れないのかもしれない。

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