
ロンドン市内での運転・道路標識・交通ルール徹底解説
イギリス(特にロンドン)で車を運転するのは、正直 「簡単ではない」 というのが現実です。ラウンドアバウト(環状交差点)、複雑な一方通行、分かりづらい標識、多数の規制、駐車禁止エリア…それでも車を所有するなら、ルールを知っておけば安心して運転できます。
目次
- ロンドンで運転する難しさのポイント
- ラウンドアバウト(Roundabout)とは?
- 一方通行と交通規制標識
- 駐車禁止サインとパーキングルール
- 制限速度とスピード違反の取り締まり
- 高速道路(Motorway)は有料?
- 交通事故率:イギリス vs 日本
- まとめ:安全運転のために覚えておくべきこと
1. ロンドンでの運転が難しい理由
- 交通規制が多い:バス専用レーンや自転車専用道路などが多く、違反すると高額な罰金。
- 渋滞が日常茶飯事:中心部は特に混雑しやすい。
- コンジェスチョン・チャージ(渋滞税):ロンドン中心部に入ると課金される。
- ナビなしでは厳しい:一方通行や狭い道路が多く、迷いやすい。
2. ラウンドアバウト(Roundabout)とは?
ラウンドアバウトは、信号がない環状交差点で、時計回りに進入し、右側の車に優先権があります。
簡単なルール:
- 進入時は右から来る車を最優先
- 出たい出口でウィンカーを左に
- 3つ以上の出口があるときは、進行方向に応じて車線を選ぶ(標識に従う)
3. 一方通行と交通規制の標識
一方通行の標識が非常に多く、標識を見逃すと逆走の危険も。
- 白地に赤丸の中に白い横棒 → 「進入禁止」
- 青地に白い矢印 → 「一方通行の方向」
4. 駐車禁止サインとパーキングルール
黄色の線:
- シングルイエローライン:時間帯によって駐車禁止
- ダブルイエローライン:常に駐車禁止
赤線(Red Route):
- ロンドンに特有。駐停車厳禁。交通の流れを重視する主要道路。
5. 制限速度と取り締まり
イギリスでは速度は「マイル表示」です。
道路の種類 | 制限速度(マイル) | キロ換算(約) |
---|---|---|
市街地 | 30mph | 約48km/h |
片側2車線道路 | 50-60mph | 約80-96km/h |
高速道路(Motorway) | 70mph | 約112km/h |
注意:
- スピードカメラが多く設置され、違反すると罰金・点数加算
- スマホのナビにも速度警告が表示されることがある
6. 高速道路(Motorway)は有料?
ほとんどの高速道路(Motorways)は無料です。
ただし、一部の橋・トンネルやM6の一部区間などは有料です(カード支払が主流)。
7. 交通事故率:イギリス vs 日本
指標 | イギリス | 日本 |
---|---|---|
人口10万人あたりの交通事故死亡者数 | 約2.6人(2023年) | 約2.6人(2023年) |
全体的な事故件数 | 日本よりやや少なめ | 多いが軽微な事故が主 |
結論:
- イギリスは欧州でも交通安全が高水準
- 一方でラウンドアバウトや速度超過での事故が多い
8. まとめ:安全運転のために覚えること
- 標識はしっかり確認。特に進入禁止とラウンドアバウト。
- ナビと併用で運転ルートを事前に調査。
- 駐車禁止の表示に注意。誤って止めると罰金+レッカー。
- ロンドン中心部は運転を避け、郊外での運転から慣れるのがベスト。
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