2026年5月1日以降、イギリスの賃貸制度の変更により、テナントは契約期間に関係なく2カ月の退去通知を出せば退去できるようになります。
一見するとテナントにとって非常に良い制度に見えますが、実際にはロンドン市内での引っ越しは今、非常に厳しい状況になっています。
むしろ、2026年の現在は引っ越しのタイミングとしては最悪に近い状況と言われています。
ロンドンでの引っ越しが大変な理由
1. 家賃が異常なレベルまで高騰
まず最大の問題は家賃の高騰です。
ロンドンではここ数年で家賃が急激に上がり、
- 1ベッドフラット
- スタジオ
- シェアハウス
すべてのカテゴリーで家賃が上昇しています。
特にゾーン2〜3でも
1ベッドで £1,600〜£2,000 が普通
という状況になっています。
つまり、引っ越しをするとほぼ確実に
今より家賃が高くなる
というケースがほとんどです。
2. 物件数が減少している
もう一つの大きな問題は賃貸物件の数が減っていることです。
理由としては
- 金利上昇
- Buy to Letの収益悪化
- 税金増加
- 新しい賃貸法改正
- 家主が物件を売却
- Airbnbなど短期貸しへ変更
などがあり、家主が賃貸市場から撤退しています。
その結果、
借りたい人は多いのに物件が少ない
という状況になっています。
これはつまり、
テナント同士で物件の取り合い
になっているということです。
3. 市場に出ている物件の質が低い
最近ロンドンの賃貸市場でよく言われているのが
「いい物件は市場に出ない」
ということです。
どういうことかというと、
- 立地が良い
- 状態が良い
- 家賃が適正
- 家主がまとも
- 管理がちゃんとしている
こういう物件は、テナントが長く住むため、空室にならないのです。
逆に市場に出てくる物件は
- 家賃が高い
- 状態が悪い
- 修理してくれない家主
- 問題がある物件
- 元々売れなかった物件
- 投資用に量産されたフラット
つまり、
市場に出ている物件=あまり良くない物件
というケースが非常に増えています。
量産型家主の物件が増えている
最近増えているのが、いわゆる
投資用に大量に建てられたフラット
Build to Rent
投資会社所有のアパート
こういった物件です。
これらの特徴は
- 見た目はきれい
- 家賃が高い
- 部屋は狭い
- 修理対応が遅い
- ルールが厳しい
- 家賃交渉できない
- 個人の家主ではない
つまり、無難だけど面白くない、そして高い物件です。
一方で、
昔ながらの個人家主の良い物件は市場にほとんど出てきません。
2026年は引っ越しのタイミングとしては最悪
まとめると、現在ロンドンで引っ越しが大変な理由は
- 家賃が高騰
- 物件数が減少
- 良い物件が市場に出ない
- 投資用の量産型物件ばかり
- テナント同士の競争が激しい
- 家賃は下がらない
- 交渉が難しい
つまり、
退去は簡単になるが、次の物件が見つからない時代
になってきています。
今後起きる可能性があること
2026年以降は以下のようなことが起きる可能性があります。
- テナントは簡単に退去できる
- しかし新しい物件が見つからない
- 家賃はさらに上がる
- 家主は短期契約を嫌がる
- 審査が厳しくなる
- 高収入の人しか借りられなくなる
- ロンドン中心部に住める人が減る
つまり、
ロンドンは住む場所ではなく、働く場所になっていく
と言われています。
まとめ
2026年現在のロンドン賃貸市場は
退去は簡単、引っ越しは地獄
という状況に近いです。
これからロンドンで引っ越しを考えている人は
- 家賃
- 立地
- 通勤時間
- 家の状態
- 家主
- 契約条件
すべてを慎重に考えてから動いた方がいいでしょう。
今は引っ越しのタイミングとしてはかなり悪い時期
と言えるかもしれません。










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