イギリス詐欺大全 〜こんな手口に騙されるなんて、むしろ才能?!〜

イギリスでは、詐欺が一種の国民的エンタメと化しつつあります。銀行員を名乗る人物からの親切なアドバイスに従ったら貯金が消え、運命の人だと思ったら財布の中身を根こそぎ持っていかれ、将来のための投資が詐欺師の未来を明るくするためのものだった…そんな「詐欺あるある」をご紹介しましょう。

主な詐欺の種類

オーソライズド・プッシュ・ペイメント(APP)詐欺

「これ、あなたのためだから!」と親切ぶる詐欺師が銀行員や公的機関の職員になりすまして、あなたの貴重な資産を「正しい場所(詐欺師の口座)」に送金させる手口。特に住宅購入時の送金など、大金が動く場面で「間違いがあってはいけません」と言われると、「そうですね!」と素直に従ってしまうのが人間の性。

被害例:

  • 夢のマイホーム資金として貯めていた£240,000を送金し、詐欺師にプレゼント。
  • 「今すぐ送金しないと家が買えませんよ!」の一言に驚き、あっという間に口座スッカラカン。

投資詐欺

「今しかない!」「他の人には内緒ですよ!」と熱烈に勧誘される高利回りの投資案件。しかし、その実態は詐欺師の資金調達プロジェクト。あなたの大切な貯金は、詐欺師の豪華クルーズ代へと変貌を遂げます。

被害例:

  • 「11%の利回り保証!」と言われて即決した投資が、結果的にマイナス100%の利回りに。
  • £70,000を投じた「確実に儲かる」案件、確かに誰かが儲かった…詐欺師が。

ロマンス詐欺

「君は僕の運命の人だ」「毎日君のことを考えている」「でも、ちょっとお金が足りなくて…」こんな甘い言葉にほだされて送金を繰り返すうちに、愛は消え、お金も消え、残るのは通帳の残高ゼロ。

被害例:

  • 「あなたなしでは生きていけない…でも、飛行機代がないの」という切実なラブコールに応えた結果、詐欺師は他の獲物を求めて飛び立った。
  • オンライン恋愛で心も財布も開きっぱなしになった末に、口座の中身まで開放。

被害状況

2023年には、APP詐欺の報告件数が252,626件に達し、被害総額は約£341百万。1日あたり約692件、毎時約29件の詐欺が発生し、「詐欺に遭わない方が珍しい」というレベルに到達。

印象的な被害例:

  • 住宅購入資金£240,000が「ただの紙切れ(もはやデータ)」に。
  • 「確実に儲かる」投資で、確実にお金がなくなる。

詐欺から身を守るためのヒント(いや、もはや必須知識)

  1. 電話やメールで金銭や個人情報を求められたら、まずは深呼吸。
    • 「急いでください!」と言われたら、むしろ一旦コーヒーを淹れて落ち着こう。
  2. 「これ、絶対儲かる」は「これ、絶対詐欺」と解釈せよ。
    • 「リスクゼロ」は、あなたにとってではなく、詐欺師にとっての話。
  3. オンラインで知り合った人からお金の話が出たら、「あ、この人詐欺師かも」と考えよう。
    • 「愛しています」と言われた直後に「送金してくれる?」は、愛ではなく詐欺のサイン。
  4. 不審な連絡を受けたら、すぐに警察・銀行・消費者保護団体に相談を。
    • 「恥ずかしくて相談できない」と思っているうちに、さらに騙されるのが詐欺の王道。

最後に…

詐欺師たちは日々進化し、新たな手口を生み出しています。私たちにできることは、「絶対に騙されない!」という強い意志を持つこと、そして、ちょっとでも怪しいと感じたら逃げること。だって、詐欺師に貢ぐより、自分の幸せのためにお金を使う方が100倍マシですよね?

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