ロンドン賃貸物件の種類は2種類

ロンドンの賃貸物件

ロンドンで賃貸物件をお探しの方、もしくはこれから探さなければいけない方へのお役立ち情報です。
ロンドンの賃貸物件は2種類あります。その種類は建物の種類ではなく、誰が物件を管理してるのかによって決まってくる種類のことです。
少しわかりにくいかと思いますので、もう少しわかりやすく説明いたします。
まず、賃貸物件というのは、物件の持ち主つまり家主が必ずいます。その家主と借りる側の人(ロンドンではテナントと呼ばれています)の間に立っているのが不動産会社です。
ロンドンの不動産会社の役目は、物件を借りる人を見つけることと物件を管理することです。
ですが物件によっては家主が直接管理している物件も数多く存在します。これを非管理物件(Non-Management)といいます。
それに対して、家主が不動産会社にすべて委託している物件、これを管理物件(Management)といいます。
つまり、管理している人が誰なのかで物件の種類が決まってくるのです。
では、非管理物件(Non-Management)と管理物件(Management)のメリットデメリットを簡単にご説明いたします。
その前に、以前お話いたしましたが、ロンドンの不動産会社は家主のために存在します。詳しくはこちらのページでご覧ください。

ロンドンの非管理物件(Non-Management)

ロンドンで非管理物件というのは意外に多く、ロンドン全体の賃貸物件数のうち6割から7割ぐらいが非管理物件といわれています。再度説明しておきますが、非管理物件というのは管理されていないという意味ではなく、不動産会社が管理せず、家主が直接管理しているという物件です。
非管理物件に住む場合のメリットですが、以下のものが挙げられます。

メリット

  • 家主との親交が深まる
    ロンドンでは家主が大富豪だったり、著名人だったりすることがたまにあります。そんな人と電話で話したり、メールでやり取りしたりできるのは、日本ではめったにないのではないでしょうか。
  • 家主に直接わがままが言える
    例えば洗濯機が大分古くなってきたので買い換えてほしいとかシャワーヘッドを新しいものに変えてほしいなど、物件の気に入らない箇所を直接大家さんに言って直してもらうことができます。
  • 家賃交渉が簡単
    家主と直接話せるので契約更新の際に、家賃を下げてほしいとかというお願いもできます。聞き入れてもらえるかは別ですが、不動産会社にお願いしても家主にすら伝わらないことがほとんどなので直接交渉したほうがうまく行く可能性はあります。

デメリット

  • 家主に無視される
    家主が昼間仕事をしている人だと、連絡してもなかなか返事が返ってこない。緊急事態の時に困ります。
  • 家主が家に頻繁に来る
    家主に無視されるよりはマシですが、やたら滅多に来られてもプライバシーが守られていない感じで落ち着きませんよね。

非管理物件にお住まいになっている方へのアドバイスとしますと、家主も人間なので良好な関係を築きさえすれば、わがままも聞いてくれるし、家賃の値上げを毎年されることもないかと思います。

管理物件(Management)

管理物件というのは、家主ではなく不動産会社がすべて対応してくれる物件のことを言います。

メリット

  • 日本語で対応してくれる(日経不動産会社の場合のみ)
    日経不動産会社の管理物件に契約した場合は、担当者が日本人なので日本語で対応してもらえます。
  • 家主と違い無視されることはない
    家主と違い連絡したら必ず担当者が対応してくれます。

デメリット

  • 営業時間外は対応してくれない
    不動産会社によっては、夜の18時以降は対応してくれなかったり、日曜日は対応してくれない会社もあります。
  • 問題の解決に時間がかかる
    不動産会社が管理していると言っても、修繕等の費用を支払うのは家主なので、その家主が同意しないと修繕が進まない時があります。

管理物件に住んでいるからといって、問題がないわけではありませんのでその点はご理解ください。

非管理物件に住もうが、管理物件に住もうが、問題が起きるかどうかはあなたの運次第だということです。物件をお決めになる前に、良質物件なのかどうかを見極めましょう。
賃貸物件選びのコツに関してはこちらのページでご覧ください。

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