ロンドンに住む日本人の8割は不動産会社に勧められた物件を契約している

英国生活サイト

ロンドンで不動産の仕事して7年近くなりますが、日本からロンドンに赴任された方の多くが、不動産会社にススメられた物件を契約しています。
それは、日本人の多くは、自分の価値観に自信がないからだと私は思っています。
今まで恐らく日本のお客様で500人以上、現地のお客様で200人以上の方に紹介した物件をご契約していただきましたが、80%の物件は正直言って私は住みたいと思ったことはありません。
では、なぜ、私が住みたくないと思った物件を好んで日本人は契約しているのか?
それは、価値観の違いです。
私は、ロンドンの物件を年間1,000件以上査定していますし、他の不動産会社の営業員と違い日本人、イギリス人、イタリア人、フランス人、インド人、イスラエル人、スペイン人、ロシア人といろいろな国のお客様に物件を紹介しています。
日本人の人がいいと思う物件と、他の国の人がいいと思う物件に違いはありません。
世界中の人から人気のある物件は何かというと、築浅(できれば新築)で、もちろんモダンな家です。
日本の駐在員の多くが、不動産会社の担当者に「新築はありますか?」という質問を必ずしているかと思います。返答は決まって「ロンドンには新築物件は、ほとんどありません。」です。これは嘘です。
新築、築浅の日本のマンションのような物件は沢山あります。ただ、なかなか空きが出ません。つまり新築、築浅物件から退去する人はほとんどいないということです。それは住み心地がいいからです。
もし、ロンドンの不動産会社(日系不動産)の担当の営業マンが、古い物件をススメてきてイギリス人はこういった古い家が好きなんですと言ってきたら、その営業担当者は絶対に信用してはいけません。
なぜなら、イギリス人は別に古い物件が好きなわけではないからです。
新築、築浅が人気がありすぎる、もしくは高すぎるのでしょうがなく古い物件に住んでいるだけなのです。
日本で築浅のマンションに住んでいるので、ロンドンではロンドンらしく古い家に住んでみようという冒険する方もいますが、皆さん住んでから後悔しています。古い家が駄目だと言っているわけではなく、古い家は何かと問題が多いということです。
私も不動産会社で働いているので、大家さんにお願いされたら古い家も貸し出しています。ただ、借りる人には、きちんとこの家はこういった問題がありますとか、過去にこういった問題がありましたと正直に話して、住んでみて「こんなはずじゃなかった。」と思っていただかないように細心の注意を払っています。
でも、不動産会社の営業マンは、残念ながら自分が成績を上げればいいと思っている人がほとんどなので、そういった営業マンの話は、聞き流して、自分が本当に住んでみたいと思った直感に自信を持って物件は選ぶようにしましょう。

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