イギリスで大ブームの兆し！日本発スイーツ＆カルチャービジネス戦略

黒い陶器の皿に並んだ雪見大福。ひとつは半分にカットされ、白いもち生地の中からバニラアイスが見えている。和スイーツとしてイギリスでも人気拡大が期待されるデザート。

近年、日本の食文化やライフスタイルがイギリスで注目を集めています。特に「モチアイス」はイギリスのスーパーやカフェでよく見かけるようになり、イギリス人の若い世代を中心に人気が高まっています。しかし、まだまだ浸透していない“日本ならでは”のスイーツが存在します。その筆頭が「雪見大福」です。もしイギリスで一儲けを狙うなら、この雪見大福と抹茶ラテを組み合わせた専門店を展開すれば、大ヒットする可能性は極めて高いでしょう。

雪見大福×抹茶ラテ専門店の可能性

イギリスではすでに「モチアイス」という形で、日本の和菓子文化が一部浸透しています。しかし、その多くは現地企業や多国籍ブランドが展開しており、日本オリジナルの“雪見大福”はまだ目立っていません。雪見大福は、やわらかな餅生地とクリーミーなアイスの組み合わせが絶妙で、食感の新しさも含めて「体験型スイーツ」として受け入れられるはずです。

さらに、抹茶ラテを中心としたドリンクメニューを提供すれば、健康志向や「インスタ映え」を求めるイギリスの若者に刺さります。抹茶は抗酸化作用やリラックス効果が科学的にも注目されており、「健康＋日本文化＋映える」という三拍子揃ったコンテンツになります。イギリスにおけるカフェ文化と親和性が高く、雪見大福を片手に抹茶ラテを楽しむ光景は、間違いなく新しいトレンドを生み出すでしょう。

日本発スイーツの拡張展開

雪見大福や抹茶ラテに続き、以下のスイーツもイギリスで大きな可能性を秘めています。

いちごサンド（フルーツサンド）：ふわふわの食パンに新鮮ないちごと生クリームを挟んだ日本独自のスイーツサンド。SNS映え間違いなし。
どら焼き・たい焼き：日本の庶民的スイーツ。小豆だけでなく、チョコレートやカスタードなどのアレンジ展開も可能。
抹茶ロールケーキ：シンプルながら日本らしい美意識を感じさせるスイーツ。ティータイム文化の強いイギリスにピッタリ。

これらを「雪見大福カフェ」のサブメニューとして展開すれば、集客効果が倍増するでしょう。

食文化以外で注目される日本関連ビジネス

スイーツに限らず、イギリスで成功の余地がある日本発のビジネスは多岐にわたります。

日本茶専門店

抹茶だけでなく、煎茶・ほうじ茶・玄米茶など、日本の多様なお茶文化はイギリスの紅茶文化と融合可能です。「ティーバッグ」ではなく、急須で丁寧に淹れる体験を売りにすることで、プレミアム路線を狙えます。

日本式ベーカリー

ふわふわ食パンやメロンパンなど、日本特有のパンはイギリスでまだ珍しい存在です。「ジャパニーズ・ベーカリー」として進出すれば、差別化しやすく人気を集めやすいでしょう。

日本の文具ショップ

イギリスは文具好きの人が多い国ですが、日本製の高品質なペンやノート、手帳の需要は非常に高いです。「MUJI」や「ITOYA」のようなコンセプトストアは、ロンドンを中心に強い需要が見込まれます。

日本の書籍・翻訳文学

村上春樹や吉本ばななに代表される日本文学はすでに人気がありますが、新しい作家やマンガ・ライトノベルの翻訳版はまだ十分に紹介されていません。ブックカフェ形式で展開すれば、新しいカルチャー層を取り込めます。

日本式リラクゼーション・温浴施設

イギリスにはスパ文化がありますが、日本式の「銭湯」や「足湯」「岩盤浴」はまだ珍しい存在です。リラクゼーションと健康を組み合わせた空間を提供すれば、中高年層から若いカップルまで幅広い層に受け入れられる可能性があります。

競合比較

現状の競合・類似ビジネスの例

競合/類似	提供内容	強み	弱み／隙間
Little Moons（モチアイス）	モチで包んだアイスクリーム。スーパー流通中心。	・ブランド認知度が高い。・ヴィーガン対応、フレーバー多様。	・体験型要素が薄い。・雪見大福の“もち生地＋アイス”とは差別化可能。
スーパー小売の和スイーツ	モチアイスやフルーツサンドなどを展開。	・手軽で安価。	・店内体験や本格感がない。・雪見大福は未浸透。
日本風デザートカフェ	スフレパンケーキ、たい焼き、抹茶スイーツ。	・映え要素が強くSNS拡散しやすい。	・雪見大福を主力にした店は少ない。