日曜のスーパーは6時間、電車はバスに変身?日本人が驚くイギリスの普通の暮らし

日曜日、夕方6時半。夕食の材料を買おうと、大きなスーパーに向かう。ところが店は閉まっている。

「それなら電車で別の街へ」と乗り換えを調べたら、今度は線路工事で途中から代行バス。帰宅してスマホでテレビの生放送を見ようとすると、それにもライセンスが必要だという。

少し大げさに一日に詰め込みましたが、どれもイギリスで暮らすなら知っておきたいルールです。日本の「いつでも買える、予定どおりに移動できる」という感覚で過ごすと、思わぬところで足が止まります。

日曜こそ買い物したいのに、大型店は6時間だけ

日本なら、日曜の夕方にスーパーへ行くのはごく普通のこと。ところがイングランドとウェールズでは、売り場が280平方メートルを超える大型店は、日曜に午前10時から午後6時までの間で連続6時間しか営業できません。午前10時に開く店なら、午後4時には閉店です。復活祭の日曜日とクリスマス当日は、大型店を閉める決まりもあります。

「牛乳を買い忘れた!」となっても、街から食べ物が消えるわけではありません。小さな店には同じ営業時間の制限がなく、開いている店を探せます。それでも、日本の大型スーパーのつもりで週末の買い物を後回しにすると、シャッターの前で立ち尽くすことになります。

※日曜の大型店の規則はイングランドとウェールズについてのものです。

楽しみにしていた週末旅行、列車の代わりにバスが来る

週末に電車で海辺へ行こうと思い、経路を検索する。そこで現れるのが rail replacement bus、鉄道の代行バスです。

英国の鉄道を管理するNetwork Railは、安全のための線路工事を、利用者が比較的少ない夜間や週末に行うと説明しています。工事によって列車が走れない区間では、別ルートや代行バスが用意されることがあります。もちろん毎週どの路線でも起こるわけではありませんが、週末のお出かけでは出発前に運行情報を確認したくなる理由の一つです。

日本から来た人には「電車の切符を買ったのに、なぜバスに乗るの?」という驚きがあるかもしれません。英国側も乗客の不便を認識しています。それでも工事が必要で、週末の予定に組み込まれているのです。

日本より祝日が少ないのに、休暇は長い?

イギリス人は長い休暇を取る――そんなイメージから、祝日も多そうだと思いませんか。

実は、2026年のイングランドとウェールズのバンクホリデーは8日。日本で法律に定められた「国民の祝日」は16日です。日本の方が、カレンダーに載る祝日の数は多いのです。

一方、英国では多くの労働者に年5.6週の有給休暇が法律で保障されています。週5日勤務なら28日。ただし、その28日にはバンクホリデーを含めることができるため、日本の「祝日+有給休暇」と数字を単純に比べることはできません。驚くのは、休日の数だけでなく、カレンダー上の祝日と、自分で予定を立てて取る休暇の位置付けが違うことです。

テレビがなくても「テレビ視聴ライセンス」が必要な場合がある

最後は、家でくつろぐ時間にも潜む意外なルールです。英国のテレビ視聴ライセンスは、2026年時点で年間**£180**。対象になるのはテレビでの視聴だけではありません。スマホやパソコンでテレビ番組の生放送を見たり、BBC iPlayerを使ったりする場合にも必要です。

逆に、テレビを持っているだけで必ず必要になるわけでもありません。BBC iPlayerを使わず、Netflixなどのオンデマンド作品だけを見るなら、通常はライセンス不要です。「テレビという箱があるか」より、「何をどう見るか」で決まる。日本から来たばかりだと、ここはなかなか分かりにくいところです。

日本の便利さに慣れていると、英国の日常には「どうして?」がいくつもあります。日曜の買い物は閉店時刻を確認する。週末の列車は出発前に調べる。休暇やテレビのルールも、日本での感覚をそのまま当てはめられない。

旅行中は風景の一部に見える街も、そこで暮らしてみると、別の時間割で動いています。イギリス生活の面白さは、その時間割に驚くところから始まるのかもしれません。

制度・料金は2026年9月時点で確認した内容です。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA