毎年1,000人のラッキーな人が、イギリスのワーホリビザを取得できます。
イギリスの場合はワーキングホリデーではなくYouth Mobility Scheme通称YMSと呼ばれています。
イギリスと言いましても、9割のYMSはロンドンで仕事と住まいを見つけ、2年間過ごすことになると言われています。
しかし、それは普通にロンドンに来れた場合の話で、今年は新型コロナウィルの影響で、ビザの発給が遅れてていたそうです。
4月、5月、6月にイギリスに来る予定で、仕事も辞めロンドン行きの準備をしていた人にとっては、災難としかいいようがありません。
実際にロンドンに来れていたとしても、仕事を見つけるのは至難の業でしょう。
レストラン、カフェ、デパートなどが、3月下旬に営業停止となり、コロナウィルスの感染は収まることななく、数多くのレストランが閉店に追い込まれてしまいました。
影響を受けているのは、飲食業だけではありません。数多くの日系企業は求人をストップしただけでなく、現地採用の人たちをリストラして人員削減をしています。
ロンドンでも、ジャパニーズレストランが数件既に閉店しました。
とりあえず、まともな仕事が見つかるまでジャパレスで食いつないぐというのが去年まではできていましたが、今年はそれが難しそうです。
仕事は諦め、英語の勉強に集中できると言っても、多くの語学学校が閉鎖して授業はすべてオンラインになっていて、何のための語学留学なのかわかりません。
仕事も語学勉強も諦め、観光と言っても外出規制がされるなか、行くことのできる場所は限られていて行けたとしても体験コース的なものはすべて営業しておらず見るだけで楽しさは半減してしまいます。
この前、市内のレストランで働いているという28歳ぐらいの日本人青年に会いましたが、聞いたところ日本人に限らずほとんどのYMSビザできている人達が、ビザを2年間使いきることなく帰国してしまったと言っていました。
イギリス政府の休業補償制度で何とか大量の倒産は免れている状態ですが、この状態がどこまで続くかわからない状態で、現地のイギリス人も不安の中生活をしていて、日本人を助ける余裕すらないというのが正直なところではないでしょうか。
年齢制限があるYMSは30歳の誕生日前までに入国しなければいけないという決まりもあり、翌年に持ち越すことができない人も中にはいることでしょう。
ロンドンだけではなく、他の国も似たような状態だと思います。
フランクフルトでワーホリビザで仕事をしている人に話を聞きましたが、突然会社からもう仕事があまりないし人を雇っている余裕がないと解雇を言い渡されたと言っていました。ちなみに彼女の仕事は日本の某自動車メーカーの系列会社です。彼女は今も仕事を探しているが、多くのドイツ人も仕事を探している状態で日本人はほとんど相手にしてくれないと言っていました。
それはそうですよね。まず現地の人の職が確保されて、次に外人が雇われるというのはロンドンでも同じです。
ロンドンで求人広告を出すと、1人の採用枠に対して300人が応募してくるという状態です。300倍という競争率のなかで、英語があまり得意でない日本人が雇われるチャンスはほとんどあるはずがないですよね。
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