需要が減っているのに価格が上がる不思議な賃貸市場
イギリスの賃貸市場で非常に不思議な現象が起きています。
賃貸需要は約20%も減少しているのに、家賃は過去最高を更新しています。
普通の市場では、需要が減れば価格は下がります。しかしイギリスの賃貸市場では逆のことが起きています。
賃貸需要は20%減少
最新の市場データによると、イギリスでは賃貸需要が前年より約20%減少しています。これはここ数年で大きな変化です。
需要が減った理由は主に次の通りです。
- 移民数の減少
- 住宅ローン金利が少し下がり購入者が増えた
- 一部の人が実家に戻る
- 物価上昇でシェアハウス増加
- 海外からの学生減少
つまり、借りる人の数自体は減っています。
普通ならここで家賃は下がるはずです。
しかし現実は違います。
家賃は過去最高を記録
イギリスの平均家賃は現在、約£1,300〜£1,400/月となり、所得に対する家賃の割合も過去最高レベルになっています。
また、ONS(英国国家統計)によると、
2026年も家賃は前年比約3.5%上昇しています。
つまり
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 賃貸需要 | 20%減少 |
| 物件数 | 増加 |
| 家賃 | 上昇 |
| 平均家賃 | 過去最高 |
| 家賃負担 | 過去最高 |
非常に矛盾した市場になっています。
なぜ需要が減っても家賃は上がるのか
理由は非常にシンプルです。
供給不足です。
イギリスでは長年住宅不足が続いており、
公営住宅は1980年代より約160万戸も少なくなっています。
さらに最近は
- 税金増加
- EPC規制
- 金利上昇
- Renters Reform
- 修繕費上昇
- 管理規制増加
これらの影響で家主が市場から撤退しています。
つまり
借りたい人 ↓
家主 ↓↓↓
物件数 ↓↓↓
家賃 ↑↑↑
需要よりも供給の減少の方が大きいため、
需要が減っても家賃が上がるという現象が起きています。
現在のイギリス賃貸市場
現在の状況をまとめると
| 状況 | 市場 |
|---|---|
| テナント需要 | 減少 |
| 物件供給 | 減少 |
| 家主数 | 減少 |
| 家賃 | 上昇 |
| 購入市場 | 停滞 |
| 建築 | 減少 |
| 金利 | 高い |
| 物価 | 高い |
つまり
市場全体が縮小しているのに価格だけ上がる
という異常な状態です。
今後起こる可能性
このままいくと今後起こる可能性があります。
- 家主がさらに減る
- 賃貸物件が減る
- 家賃がさらに上がる
- シェアハウス増加
- 地方へ移動する人増加
- ロンドン離れ
- 若者が家を出られない
- 親と同居増加
実際、イギリスではすでにこの傾向が始まっています。
まとめ
現在のイギリス賃貸市場は非常に特殊な状態です。
・賃貸需要は20%減少
・それでも家賃は過去最高
・原因は住宅不足と家主減少
・今後も家賃は下がりにくい
イギリスでは今、
住宅問題が生活費問題の中心
になっています。
電気代でもなく、食費でもなく、
一番の問題は家賃です。
そしてこの問題は、今後さらに大きくなる可能性があります。










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