今回は、ロンドンでの賃貸物件選びに失敗しないためのアドバイスをします。
ロンドンの住居は日本のそれとは大きく違うため、見慣れていないひとにとっては、どれも素敵に見えてしまいます。
でも、現地をよく知る不動産会社のひとが懇切丁寧に説明してくれることにより失敗する可能性もかなり低くなるはずです。
不動産会社の担当者の見分け方
物件選びの前に不動産会社の担当者を選ぶ
相手の立場にたって物件をススメてくれる担当者がいちばんです。
イギリスという国は、自己中心のひとが大半をしめていて、日本のように自分を犠牲にしても相手に満足してほしいなんてひとはあまりいません。
イギリスの不動産会社にとって、テナント(借主)はお客さんでなく、ランドロード(家主)がお客さんなのです。
ロンドンの不動産会社のひとのほとんどは、給料がコミッション制(歩合)になっていますので、とにかく契約させれば仕事が終わりだという考えのひとが多いのが現実です。
「入居してから、どれだけ苦労しようが知ったことではない。」といいのが彼らの根底にあるのです。
それはなぜかといいますと、テナント(借主)の面倒を見るのは不動産会社ではなく、家主であるランドロードなのです。
不動産会社の担当者が入居したあとに、何か困ったことや問題がないかと連絡をしてくることは滅多にありません。
何か困ったことがあって、仮にテナント側から連絡したとしても、それはランドロードに相談してくれといわれて終わりです。
それでも親身に相談に乗ってくるひともなかにはいます。もちろん無償で。
テナント(借主)の置かれている状況を把握していない
1回しか会っていないのに、その担当者がどんななひとなのか見分けることは不可能だと思っていませんか?
例えば、赤ちゃんと一緒に住むのにエレベーターがついていなマンションの2階より上の階を紹介されたら「え?」ってなりますよね。
ロンドンは以外に3階建て以上のマンションでもエレベーターがついてないマンションが多数存在します。
あとは近くにスーパーがない物件を勧めてくるひともけっこういます。
ロンドンという見知らぬ土地にきて、右も左もわからないのにスーパーまで徒歩20分以上かかるようなところにある物件をススメてくるひとは、あなたのことを一切考えていない証拠です。
その他のおススメしないひとの特徴は下のとおりです。
- ランドロード(家主)のことを全然知らない
- ボイラーの仕組みを知らない
- 物件の周りの施設、スーパーなどを知らない
- 駅まで徒歩何分かを知らない
- 光熱費がだいたいどのくらいかかるのかを知らない
もし、上の条件にあてはまるひとが担当になってしまったら、すぐに担当を変えてもらいましょう。
しかし、ここで注意していただきたいのは、いい担当者に変わったからといっていい物件が見つかるとは限らないということです。
ロンドンの賃貸物件は時期によって質がまちまちです。
通常ですと、春から夏にかけて質のいい物件がでてくる傾向が強く、秋から冬にかけては閑散期となっています。
物件がないからといってホテルなどにずっと暮らすわけにはいきません。
銀行口座を開設するためには、公共料金の請求書などが必要になってきますし、お子様が学校に通うのにもちゃんとした住所が必要です。
一時的に住むにしても、問題のある物件には住みたくありません。
そうなってきますと、やはり不動産会社の担当者選びはとても重要になってくるのです。
なるべく避けたほうがいい物件とは?
前置きがかなり長くなってしまいましたが、ロンドンで選んではいけない物件をズバリ言います。
ランドロード(家主)が家賃の値下げにいっさい応じない
物件を申し込む際に、自分の予算より少し高めの物件を紹介されることもあります。
月に2500ポンドの物件が気に入り、2400ポンドぐらいでオファーを出したとして2500ポンド以下は受付けないと言われたとした場合、そんなランドロードはテナントの要求を一切聞かないランドロードです。
そんなランドロードは住んでいる間に何か問題が起きても、なかなか動いてくれないランドロードと判断して間違いないでしょう。
インド系ランドロード
インド系ランドロードの物件は、備え付けの家具、洗濯機、冷蔵庫などがとにかく古いのが特徴です。
壊れるまで使うという考えを持っているのがインド人の特徴です。
もし、どうしてもインド人ランドロードの物件に住みたいと思っているのでしたら、オファーを出す際に、家のなかの古い洗濯機、冷蔵庫等はすべて新しいものに交換するという条件つきにしましょう。
家具に関してですが、ベッドのマットレスの交換ぐらい許容範囲ですが、その他の家具の交換については少し難しいかもしれません。
中東系のランドロード
中東系はとにかく、物件の管理が雑です。
メールをしても、返信がくるのは数日後だし、電話にでることもほとんどありません。
物件になにか問題がおきても、ほったらかしにされることになるので、あまりおススメはしません。
ユダヤ系のランドロード
ユダヤ系ランドロードは、とにかくお金に関してシビアです。
物件でなにか問題がおきたときに、誰の責任かということをまず追及します。
また、退去時に物件を徹底的にチェックし、ほんの些細な傷や汚れに関してもテナントに請求してきます。
退去時にとにかくもめることが他のランドロードに比べ多いです。
インド系、中東系、ユダヤ系のランドロードですが、必ずしも上のケースに当てはまるわけではありませんのでご理解ください。
英国生活では、ロンドンでの賃貸物件トラブルなどの無料相談も行っております。
お気軽にinfo@eikoku-seikatsu.comまで、ご連絡ください。
返信に数日かかることもありますので、ご了承ください。
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