イギリスでも我が子を殺す親がいる

親が子どもを殺してしまう事件って日本で時々おきて世間を震撼させるが、ここイギリスでも頻繁に起こっています。
今日はイギリスで起きた我が子を殺してしまった事件を紹介します。

被害者、加害者

被害者
次男:ローガン・ムワンギくん(5歳)
加害者
母親:アンガード・ウィリアムソン(30歳)
義理の父親:ジョン・コール(40歳)
長男:実名の公表なし(10代)

まずは、上の名前を見て違和感を覚えた方もいるのではないでしょうか。
被害者、加害者すべて名字が違うのです。
おそらく、被害者のローガン君は実の母親アンガードの前の旦那の子どもと推測されます。
イギリスでは、日本と違い結婚しても名字を変えない女性がたくさんいます。
名字が同じだから何というわけではありませんが、名字が違うことで他人と思い込めることもあるのではないでしょうか。

事件の全貌

2021年7月21日、ローガン君は学校でのコロナ検査にて陽性と判明。そのまま自主隔離となる。
同年7月27日:親戚とビデオ通話、これを最後に行方がわからなくなる。
同年7月31日午前5時45分母親のアンガードが警察に息子が行方不明になったと自ら通報。
同日、近所のオムゴレ川の川岸でローガン君は変わり果てた姿で発見された。
ローガン君の頭部、胴体部、腕、足には56か所に及ぶ傷やあざが見つかった。

アンガードの奇妙な行動

アンガードが自ら警察に通報しているのはすでに述べたが、これは自責の念からではない。その証拠に警察に対して息子がある女性(しかも自分の嫌っているひと)に誘拐されたとウソの通報をしたのです。
また、行方不明の通報を受けた警察が容疑者の住んでいるアパートを訪問した際に、家の中でアンガードとジョンは口論しながら、血だらけのシーツを選択していたのです。
これまで流れから、アンガード1人での犯行に見えるが、死体を遺棄したのはアンガードではなく、義理の父ジョンとその息子で、2人とも死体遺棄の容疑で逮捕されています。

コロナパンデミックの影響

イギリス国内で、警察にリポートされた家庭内暴力件数はコロナ前の2019年の3月の時点で約7万4600件だったのに対し、2021年の3月時点で約8万4500件と1万件近く増えています。
外出自粛で家にいる時間が増えたことは、仕事よりも家庭を優先するイギリス人にとっては、よい結果をもたらすのではと思っていましたが、逆に悪い結果をもたらしてしまったようです。
体にいいものも食べすぎると体に悪い影響を及ぼすというのに似ているのかもしれませんね。

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