
幻想に振り回された日本人女性たちの現実
SNSやYouTube、国際交流イベントの影響で、「イギリス人男性と付き合ってみたい」と憧れる日本人女性が増えています。背景には、「イギリス人=紅茶片手に優雅で、収入も安定した知的紳士」といった、いささか理想化されたイメージがあるようです。
しかし、それは“幻想”にすぎません。実際にそのイメージに期待して国際恋愛を始めた女性の中には、「まさか自分が…」という体験をしている人も少なくないのです。
幻想1:イギリス人=経済的に余裕がある
日本では「イギリス紳士」と聞くと、高級スーツを着て丁寧な言葉遣いをし、良い教育を受けて育った“上流階級”のイメージが先行しがちです。ところが、実際のイギリス社会はまったくの別物。
例えばロンドンでは、平均的な若者がワンルームの部屋を借りるだけで月収の半分以上が消えていくような家賃の高さ。公共料金や食費の高騰も続いており、毎月のやりくりに頭を悩ませている若者は少なくありません。
「イギリスに住んでるってことは、きっとリッチなんだろうな」と思っていたら、実はルームシェア暮らしで毎週のようにパブで飲み代に消える生活費…なんてことも珍しくありません。
幻想2:紳士的で誠実?
中には「イギリス人男性に大事にされて幸せ」という人もいますが、それはあくまで一部。現実には「自由奔放で気まぐれ」「約束を守らない」「愛情表現は甘いけど責任感は希薄」と感じる声も。
ある日本人女性の体験談をご紹介しましょう。
「彼は最初、本当に完璧だったんです。毎日“Good morning, my love”ってメッセージをくれて、私が英語で詰まっても笑顔で待ってくれて。でも、ある日突然『帰国するからもう会えない』って言われて、それっきり。連絡も無視されて…あとで知ったのは、彼には別に本命の彼女がいたってことでした」
これは決して珍しい話ではありません。イギリスに限らずですが、「恋愛において誠実であること」と「優しく見せること」はまったく別。言葉や態度に惑わされてしまうと、後から大きな代償を払うことになります。
夢見た国際恋愛の裏側
他にも、「結婚を匂わせて同棲を始めたのに、実際は経済的な依存が目的だった」「ビザ目的で利用されていた」「オンラインで知り合って送金を頼まれた」など、国際恋愛をきっかけに騙されたケースは数えきれません。
特に「イギリス人だから安心」「日本人女性はモテる」という思い込みは要注意。相手が外国人であるということを、恋愛のフィルターではなく現実的な目線で見ることが大切です。
幸せはイギリスには“ない”のか?
もちろん、イギリス人にも素晴らしいパートナーはたくさんいます。国際恋愛そのものを否定するわけではありません。ただ、相手の国籍やアクセント、文化に酔ってしまい、冷静さを失うことが最大のリスクなのです。
重要なのは、「イギリス人だから素敵」ではなく、「この人は私に対して誠実かどうか」「価値観は本当に合っているのか」という視点を忘れないこと。
幻想から目を覚ますとき
「イギリス人男性と付き合えば、人生が変わる」「イギリスに住めば、ドラマのような生活が待っている」――そんな夢を見るのは自由ですが、現実を知らずに飛び込むのは非常に危険です。
恋愛も人生も、国籍ではなく人間性がすべて。夢を見るのではなく、自分の価値観と覚悟を持って選びましょう。幻想ではなく、現実に幸せを築ける相手を見つけるために。
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