【ブレグジット後の目覚め】USAIDが消える世界を想像してみたら、紅茶も苦くなった件

こんにちは、ロンドン在住のジャックです。
僕は普通のイギリス人です。紅茶が好きで、BBCの天気予報に文句を言い、パブでビール片手に世界情勢を嘆くのが趣味です。
でも先週、ニュースでこんな見出しを見ました。

「USAIDがなくなると2030年までに1400万人が死亡」

……え、待って。それって…第二次世界大戦レベルじゃない?


☕️ USAIDって結局何者?

僕たち英国民にとって「アメリカの援助機関」なんて、遠い異国の福祉的なお節介くらいに思ってる人も多いはず。
でも実はUSAIDって、ただの慈善事業じゃない。

  • HIV/AIDSやマラリア対策の最前線
  • 子どもの死亡率を大幅に下げた救世主
  • 食糧支援や教育支援、災害時の即時対応

なんなら、2021年までの20年間で約9,100万人を救っている(イギリスの人口の約1.3倍!)。
で、その半分以上がアフリカやアジアの貧困地域。つまり、僕たちの**植民地主義の“お後始末”**も黙って肩代わりしてくれていたってこと。


🧐 トランプ政権の再登場:福祉カットのUSA版

2025年、トランプ氏が再選され、彼はUSAIDの大部分を削減。
Executive Order 14169(※ほんとにある)で海外援助を90日停止。今後は国務省直轄で再編すると発表。

ここで、僕の皮肉魂がうずくわけですよ:

「世界一の経済大国が、最も貧しい国々の支援を真っ先にやめる。やっぱ資本主義って最高やな。」

でも、Lancet誌に載った研究を見て言葉を失いました。

  • 1,400万人が死ぬ
  • うち450万人が5歳未満の子ども
  • 支援が続いていれば救えた命

これ、まさに「見殺しの政策」。


🇬🇧 じゃあ我々イギリスはどうなんだ?

皮肉なことに、英国も最近は国際開発予算を削ってばかり。2020年にはGNIの0.7%から0.5%に削減して物議を醸しました。
我らが元首相デイヴィッド・キャメロンが「世界を安定させる最も安価な方法が援助だ」と言ったのは幻だったのか?

それに比べたらUSAIDは、長年にわたって“地球の自衛隊”を務めてきたと言ってもいい。感染症、貧困、教育格差、全部まとめて対応してくれるんだから。


💡 結論:USAIDの存在意義、それは「世界の消火器」

USAIDは、火がついたら放水してくれる存在。火元がアフリカでも中東でも、我々の隣町じゃなくても、火はやがてこちらにも届くってことを知ってる。

  • マラリアの流行 → 渡航による拡大
  • 食糧危機 → 難民増加 → 欧州への影響
  • 教育機会の欠如 → テロ・暴力の温床化

USAIDは“ヒューマニズム”の名のもとに、実は“自国防衛”を世界規模で実現していた。それを手放すって?
それは消火器を窓から投げ捨てて「火事が来ないことを祈る」レベルの話。


🎩 最後に:イギリス人として

我々英国人は、たいていのことに対して「まぁそのうち何とかなるさ」と紅茶で済ませてしまう。
でもこればかりは、**“紅茶をすするだけでは救えない命”**が確かに存在する。

もしUSAIDが本当に消えたら――それは世界中の人々にとっての悲劇であると同時に、
我々がどれだけ他人任せにしてきたかを思い知らされる鏡になるだろう。

僕はせめて、次にティーバッグを湯に落とすとき、少しだけでも世界の不公平を思い出していたい。
それが英国紳士の「ちょっとした品格」ってやつだからね。

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