イギリスで物件を借りようとすると、日本の常識を遥かに超えたカオスな状況に直面することになる。そう、内見だ。日本では、「内見=空き家でしっかり確認できるもの」という常識があるかもしれないが、イギリスではそんな幻想は一瞬で吹き飛ぶ。 なぜなら、 基本的に内見は「今住んでいる人がまだ生活している状態」で行われる のがデフォルトだからである。どういうことかというと、現入居者のプライバシーや快適な生活などという概念は、大家の利益の前では無に等しい。家主としては、できる限り空室期間を作りたくないので、退去前に次の入居者を決めてしまうのが当たり前なのだ。 修繕?何それおいしいの? さらに驚くべきは、 修繕が「新しい入居者が入った後」にしか行われない というトンデモ運用。いやいや、普通は退去後に点検して、問題があれば修繕してから新しい人を迎え入れるのでは……?と思うかもしれないが、そんな甘っちょろい考えはイギリスの不動産業界には通用しない。 例えば、 壁に大穴が開いていようが、カーペットに謎の赤黒い染みがついていようが、ドアが絶妙な角度で外れかけていようが、そのまま引き渡される。問題があれば? 新しい入居者が文句を言った後で考えればいい という、全力で未来に投げっぱなしなスタンスである。 土足文化、ここに極まれり さて、内見が現入居者の生活圏に侵入して行われるということは…… 当然、見学者たちは現入居者の家の中に、遠慮なく土足でずかずかと上がり込んでくる ことになる。 これはもはや、 不動産版の「押し入り強盗」では? と思わざるを得ない。 あなたがリラックスしてソファでコーヒーを飲んでいると、見知らぬ人々が次々と玄関から入ってきて、ベッドルームを覗き、バスルームのシャワーを点検し、「うーん、キッチンの収納が少ないですね」などと勝手なレビューを始める。そう、 そこはまだあなたの家なのに。 しかも、彼らは皆当然のように土足。何なら雨の日の泥だらけの靴のまま、「あら、床がちょっと汚いですね」などとコメントする始末。「お前が今汚してるんだが?」と言いたくなるが、そんなことを言っても「Oh, sorry!」と軽く笑われるだけである。 大家「オッケー、次行こうか!」 ここで、 もしあなたが「ちょっと待って、これっておかしくない?」と声を上げたとしても、大家の返答はだいたいこうである。 👉 「みんなこうしてるから。」 👉 「いや、大丈夫大丈夫、すぐ終わるから。」 👉 「次の入居者が決まるまでの辛抱だよ!」 ……何一つ納得できる回答がない。 「これがイギリス流なのだから、受け入れるしかない」という、圧倒的な諦観を求められるのがこの国の賃貸事情なのである。 究極の選択:「土足で人が入ってくる生活」vs「なかなか退去させてもらえない恐怖」 では、いよいよあなたが退去しようと決意したとしよう。やっとこの土足で踏み荒らされる生活から解放される!と思うかもしれないが…… 甘い。甘すぎる。 ここで待ち構えているのは 「なかなか退去させてもらえない問題」 である。イギリスでは、 退去の1〜2ヶ月前に通知するのが普通 なのだが、これが意外とスムーズにいかない。 家主としては、「どうせなら、次の入居者が決まるまで住んでおいてほしい」と思っているので、なかなか最終確定の許可を出してくれなかったり、無駄にダラダラと手続きが進んだりすることがある。最悪の場合、「まだ次が決まってないから、もう少し住んでくれない?」という、恐るべき ズルズル引き延ばし戦略 を食らう可能性すらある。 つまり、イギリスでは「入居も地獄、退去も地獄」。 まとめ:イギリスでの内見は「日常に突如侵入してくる未知の体験」 さて、ここまでの話をまとめよう。 ✅ イギリスの内見は現入居者がいるまま実施される → つまり、プライバシーなどない。 ✅ 修繕は新しい入居者が入った後に行われる → …
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ロンドンでの理想的な新生活を始めませんか?
ロンドンにお住まいの方、またはこれからロンドンに移住を計画されている方へ朗報です!英国での生活を豊かに、そして快適にするための素晴らしいお部屋をご紹介します。駐在員の方にもぴったりの2ベッドルームアパートメントが、人気のエリア フィンチリーセントラル に登場しました。 魅力的なロケーション:生活の利便性と静けさを両立 この物件が位置するのは、日本人に特に人気のあるフィンチリーセントラル(ポストコード:N3)。地下鉄ノーザンラインのフィンチリーセントラル駅まで徒歩わずか3分 という抜群のアクセスを誇ります。この路線を使えば、ロンドン市内の主要エリアへもスムーズに移動が可能です。さらに、スーパーマーケットや商店街も徒歩2分 以内という至便性がありながら、アパートは少し奥まった場所に位置しているため、喧騒から離れた静かな環境を実現しています。 完璧な住環境:家具付きで即入居可能 「引っ越しは大変」と思う方もご安心ください。この物件は 家具がすべて完備 されており、スーツケース一つで即座に快適な生活をスタートできます。リビングルームやベッドルームにはモダンで機能的な家具が揃っており、日常の生活に必要なものはすべて揃っています。加えて、キッチンには最新の調理設備が整っており、料理好きの方も大満足間違いなしです。 気になる賃料と条件 写真と物件の詳細について 本ページに掲載されている写真は同じ建物内の別のお部屋を撮影したものですが、間取りはまったく同じ です。そして、実際の物件の内装はさらにモダンでスタイリッシュ!実物をご覧いただければ、そのクオリティにきっとご満足いただけるはずです。 フィンチリーセントラルの魅力 フィンチリーセントラルは、ロンドン北部で特に人気の高いエリアです。日本人コミュニティも充実しており、和食レストランやアジア系食材店、日本語対応のクリニックなども揃っています。また、周辺には広々とした公園が点在しており、週末にはリラックスした時間を楽しむこともできます。加えて、学校や教育機関も充実しているため、お子様がいらっしゃるファミリーにもおすすめの地域です。 お問い合わせ この素晴らしい物件に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください!担当不動産会社:James Kei London日本語対応スタッフが丁寧にサポートいたします。 今すぐご連絡ください! ロンドン生活をさらに充実させるために、理想的なお部屋を見つけましょう。この魅力的な物件は人気のため早めの完売が予想されます。少しでも気になる方は、今すぐお問い合わせください!
現地不動産会社に無視されず内見の予約を勝ち取る方法
最近、英国の現地不動産会社からまったく相手にされないといった相談メールが急増しています。恐らく、問合せの方法に問題があるのではないでしょうか。
家族連れに人気のエリア「フィンチリー」にあるセミディタッチハウス
今月のおススメ物件ですが、フィンチリーセントラルにある3ベッドルーム・セミディタッチハウスです。フィンチリーセントラルといえばロンドン北部にある大きな日本人コミュニティエリアとして知られています。日本人が多く住む一番の理由は治安がいいということです。ロンドン西部のアクトン、イーリングエリアは全日制の日本人学校があるという理由で多くの日本人が住んでいますが、学校がなければ住みたくないというひとが多いという噂もよく耳にします。さて、おススメの物件ですが、フィンチリーセントラルの閑静な住宅街にあり、近くにビクトリアパークという大きな公園(テニスコートあり)があり、夏の天気の良い日は家族連れでにぎわいます。最寄りのフィンチリーセントラル駅までは徒歩約12分。最寄りのスーパーマーケット「TESCO」までも徒歩10分と立地的には問題ありません。最寄りの小学校は評価の高い「Manorside Primary School」となっております。 物件名 Oakfield Road 所在地 Oakfield Road, Finchley Central, London N6 家賃(月) £3,500 デポジット 5週間分 間取り オープンプランキッチンのダイニング兼リビングルーム、来客用のダイニングルーム、寝室が3つ、バスルーム 浴室 1つ、バスタブとシャワーが別 トイレ 2つ 面積 128㎡ 家具 有 駐車場 有 最寄り駅 Finchley Central(northern line) 最寄り小学校 Manorside Primary School Zone 4 最寄りスーパー TESCO
おしゃれな街ロンドン・ハイゲートに住みたいと思っている単身もしくはカップル向けのフラット
今回紹介しますロンドン賃貸物件はといいますと、ロンドンのフラットは見た目はいいけど、時々古すぎて夏は暑く、冬はすきま風で寒いというイメージをお持ちの方多いのではないでしょうか。でも、せっかくロンドンに住むのだから日本のマンションのような物件には住みたくない。そんなわがままな方におススメの物件です。地下鉄ノーザンラインのハイゲート駅から徒歩3分、目の前の道を挟んだ向かい側にはスーパーマーケット(Sainsbury’s Local)、少し南側に歩くとジャパニーズレストランCOCOROと立地条件はバッチリです。 物件名 Archway Road 所在地 Archway Road, Highgate, London N6 家賃(月) £2,200 デポジット 5週間分 間取り オープンプランキッチンのダイニング兼リビングルーム、寝室、バスルーム 浴室 1つ、バスタブあり トイレ 1つ 面積 51㎡ 家具 無 駐車場 無 最寄り駅 Highgate(northern line) Zone 3 最寄りスーパー Sainsbury’s local
ロンドンの賃貸物件市場に異常な現象がおきている
コロナ禍が落ち着きを見せてきたロンドンではありますが、賃貸物件市場は異常な現象が起きています。何が異常かといいますと物件数です。通常は1月から春先にかけは増加傾向で、夏場には最多となります。ただ今年2022年に関しては物件数が激減しています。 なぜ、賃貸物件数が減ったのか? 投資対象としての魅力がなくなった 1つに金利の引き上げを見越して投資家が物件を手放しているというのもあると思います。Bank of England(イングランド銀行)が今年にはいり、既に2回の金利の引き上げを実施しました。年初に0.25%だった金利ですが、今は1.25%となっており、年内には2%まで上がると言われています。中央銀行の金利が引き上げで個人の住宅ローンの金利も必然と上がり、不動産投資への意欲が落ち、投資手として物件を買うひとが目減りしました。今までは安い金利でローンを組んで物件を購入、維持することができていたが、金利が上がると月々の返済額も増え家賃収入が目減りするどころか、逆にマイナスになってしまうことも想定されます。また、需要と供給のバランスが崩れ物件の価格が下落するという見方をしている投資家が、高く売れるうちに売っておこうということで、賃貸物件を手放すひとも増えたことから物件数が減ったことも説明がつきます。 住み替えをするひとの減少 コロナ禍のロックダウン中はロンドン市内から市外に出ていく人ばかりで、ロンドンから一時期ひとがいなくなりました。結果、多くの家主は家賃を大幅に引き下げでテナントの獲得に躍起となりました。過去2年の間にテナントを獲得した家主は家賃の引き上げをできずに、通常1~2年周期で引っ越しを繰り返すテナントたちも引っ越しをせず、現在の物件に住み続けようというのも賃貸物件を減らしている原因の一つです。 賃貸物件の質が悪くても借り手がつくほど品不足 私もロンドンで賃貸物件を扱い10年ほどたちますが、今年のようなマーケットは経験したことがありません。4,5年前にある家主にこんなボロな物件は借り手がつきませんと言っていたような物件でも市場に出せば1~2日で借り手が見つかってしまう完全な売り手市場です。粗悪な賃貸物件に住むはめになった人たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。最近も私どもで宣伝していた物件で2ベッドルームの物件がノースフィンチリーというところにあったのですが、とにかく通気性が悪く、すぐにカビが発生してしまう物件がありましたが、他の不動産会社が日本人のテナントさんを見つけたという報告を家主から受けました。現在のテナントさんは英国人の男性が2人でシェアフラットとして住んでいるのすが、彼らもカビの発生に悩まされ退去することとなりましたが、新しく入居する方にはそういった情報はいっさい入っていないでしょう。家賃も2,3年前は2ベッドルームのアパートで平均1,400~1,600ポンドが今は1,700~2,000ポンドとなってしまいました。 内覧せず物件を契約するひとがコロナ禍より多い コロナ禍中は、コロナに感染することを恐れて実際に物件に行かず、ビデオを通しても内覧で契約をしてしまうひとがいましたが、今年は内覧の予約を取っている間に物件が他のひとに決まってしまうということで内覧せずに契約してしまうひとの数がコロナ禍中に比べても2倍から3倍に増えました。特に日本人の場合は日本から契約したいというひともいますので、内覧せずの契約がかなり増えているのではないでしょうか。渡英する日や内覧する日を待っているよう余裕などないのです。いいと思ったら即決で契約しなければいい物件に住むことはできない時代になってしまいました。 今後心配されることは? 今年にはいって賃貸物件の更新をされた方は、恐らくすでに気づいているひともいると思います。そうです、家賃の値上げです。もし今後も賃貸物件数の品薄状態が続いたとしたら、家賃は年々上がっていくことになります。では、テナントして家賃の値上げに対してどういった対策をとることができるのでしょうか。まずは、契約年数を長くすることです。通常ロンドンの賃貸契約は最低1年となっていますが、別に1年でなければいけないといことはありません。ひとによっては2年、3年という契約期間もできます。長くすることによって家主側に家賃の値上げするチャンスを与えないということです。ただ、長期間の賃貸契約を結ぶことにより、家賃の値上げは避けられますが、契約中の退去は難しくなってしまいますのでご注意ください。では長期間の賃貸契約をせずに2年目、3年目の家賃を据え置きにする方法ですが、契約書に最初の2年は家賃を据え置くという条項をいれてもらうことです。この交渉はオファーを出す時点でやらないといけません。オファーが受諾され契約書を交わす時点でそのような交渉をすると家主から契約を破棄される可能性があります。じゃんけんの後出しと同じです。英国で交渉する場合、そんな卑怯なやり方ではなく正々堂々と正直に話したほうがうまく行くことが多いからです。今年ロンドンに来られる方は賃貸物件探しに苦労するかと思いますが、根気よく探せば必ずいい物件に巡り合えます。
現地不動産会社を通して賃貸契約するときの注意点
以前にも投稿させていただきました内容で重複する点も多いかと思いますが、最近あまりにも現地不動産会社を通しての賃貸契約に関するトラブルの相談が増えてきましたというのもあって再度、現地不動産会社を通しての賃貸契約するときの注意点について解説します。 なぜ、現地不動産会社との契約が増えてきたのか? まず、本題に入る前になぜ現地不動産会社を通しての賃貸契約が増えてきたのかという疑問にお答えします。理由はいろいろありますが、ざっくり言いますと下のものになります。 日本人の英語力があがり、現地不動産会社でも契約が簡単にできるようになった 日本人がたくさん住むエリアに住みたくないひとが増えた 会社に歩いて通えるエリアに日系不動産会社がない 上の3つの理由ですが、実はすべて関連しているのです。日本人の英語力があがり、日系の不動産会社に頼る必要性がなくなったので、現地不動産会社を通しての契約が増えたということです。3つめの会社への徒歩圏内といいますと、日系企業の多くがロンドンの都心部に集中していますが、都心部に日系不動産会社はありません。昔は都心部は治安が悪いとか、ゴミゴミしていて環境悪いなどの悪条件が揃っていましたが、今は治安もよくなり、車の排気ガスに関してはウルトラ・ロウ・エミッション(超低排出)規制がはじまり、都心部は排気ガスをたくさん放出する車に対して通行料が課金されるようになり、環境もかなり良くなっています。そもそも日本人の若いひとにとって郊外に暮らすメリットってほとんどありませんからね。都心に住む日本人が増えるのは当たり前と言えばそうですよね。 賃貸契約の際は、契約書をしっかり読もう さて、本題に入りますが、まず現地不動産会社を通して賃貸契約をする際に、必ずチェックしなければいけない項目があります。契約書はだいたい10~15ページぐらいのものになりますが、そんな難しいことは書いていません。テナント(借主)の義務、ランドロード(貸主)の義務、一般的な決まり、特別事項の4つの構成になっています。なかでも注意しないといけないのは、テナントの義務(TENANT’S OBLIGATION)です。テナントの義務というのは基本的に期日通り家賃を支払うということと物件をきれいに使用するということです。 物件をきれいに使用する義務とは 物件をきれいに使用するというのは、ランドロードが定期的に物件にきてチェックするので毎日きれいに掃除しなくてはいけないということではありません。住んでいるときどんなに散らかしたり汚したりしてもいいけど、退去して物件を返却する際には入居時と同じ状態に戻せということです。そのままの内容のことがテナントの義務に記載されていますが、物件をきれいに使用するというのはどういうことなのかという細かい内容も記載されています。例えば、壁に画びょうやクギを打ってはいけないという項目は必ず入っていますが、住む家に写真や絵を壁に掛けたいですよね。その場合、契約書にサインする前にランドロードに許可をもらうようにして、それを特別事項として記載してもらいましょう。物件をきれいに使用するという義務の中に、庭の手入れももちろん含まれています。日本でもやったことのない庭の手入れを英国でするなんて正直無理ですよね。でも、賃貸契約書には100%含まれています。では庭の手入れを怠った場合はどうなるのでしょうか。隣のひとから庭の手入れをするように注意されたり、退去時に法外な金額をランドロードから請求されたりします。庭の手入れに自信がないかたは、ガーデナーを雇いましょう。一回呼ぶごとに30~40ポンドほどとられますが、庭がきれいになり隣のひとから嫌味を言われることもなくなり平和に暮らせます。 退去通知の方法 退去通知のほうほうでもめるケースが意外とあります。退去通知というのは、物件を出ますとランドロードに通知することです。例えば、今より条件のいい物件が見つかったので引っ越したいとなったとき、今住んでいる物件のランドロードに退去したいと通知しなければいけません。通常は1カ月前通知、2カ月前通知、場合によっては3カ月前通知と記載されているときもあります。1カ月前通知がテナントにとって好都合ですが、どうしても2カ月通知じゃないとだめだと言ってくるランドロードもいます。1カ月通知で退去できるように少し頑張って交渉しましょう。 中途解約(BREAK CLAUSE) この中途解約ももめる原因の一つです。駐在で英国にきているひとは、突然会社から「来月日本に帰ってこい!」とか、「来月からタイに行ってくれ!」など突然の人事異動命令を下されるときってあるじゃないですか。そんなときに、中途解約の条項が契約に入っていない場合は、契約終了まで家賃の支払い義務が生じてしまうので気をつけましょう。中途解約の条項が入っていないからどうしようとお困りの方は下記のメールまでご相談ください。info@eikoku-seikatsu.comこのトラブルを回避する方法はいくつかありますが、この投稿に書くことは控えさせていただきます。 物件訪問に関して 退去前の2カ月間の物件訪問に関してですが、ランドロードもしくは不動産会社のひとが24時間前に通知をすれば訪問をすることができるという条項も必ず入っています。あと2カ月で退去が決まっているからと言って毎日知らないひとたちが土足で物件にずかずかと上がりこまれるのもどうかと思います。そこで、24時間通知を48時間通知に変更するように交渉しましょう。それでも現地の不動産会社は今日の午後に訪問してもいいかなど急なお願いをしてくるので、「契約書通り48時間前の通知でお願いします。」とはっきり断りましょう。 日系不動産を通して契約すればトラブルがないと言っているわけではありません。英国にきて英語の契約書にサインするのは日系も英系も同じです。大事なのは契約書にサインをする前に内容を把握して納得したうえでサインをするようにしましょう。
失敗しない賃貸物件の選び方ロンドンでの賃貸物件選びに失敗しないために失敗しない賃貸物件の選び方
ロンドンでの住まい探し、初めての方にとっては「どれも素敵!」と思ってしまうかもしれません。でも、実際に住んでみると「こんなはずじゃなかった…」ということもよくあります。 そこで今回は、失敗しない物件選びのポイントと、信頼できる不動産会社の担当者を見分ける方法をご紹介します。 良い不動産会社の担当者の見分け方 ロンドンでは、不動産会社の担当者によって物件選びの成功・失敗が大きく左右されます。なぜなら、イギリスの不動産会社にとっての「お客さん」は、私たち借主(テナント)ではなく、物件のオーナー(ランドロード)だからです。 実際、多くの担当者は契約が決まれば仕事終了、あとは「何かあってもランドロードと話してね」と言われることも。そんな状況でも、親身になってくれる担当者もいます。では、どんな担当者が良いのか、見分けるポイントをチェックしてみましょう。 要注意な担当者の特徴 これらに当てはまる場合は、担当者を変えてもらうのもアリです。 なるべく避けたほうがいい物件とは? 「この物件、大丈夫かな?」と不安になったときは、以下のポイントをチェックしてみてください。 ✅ 家賃交渉が一切できない物件 例えば、2500ポンドの物件に対し、2400ポンドでオファーを出した際に「値下げ不可」と即答された場合。こういうオーナー(ランドロード)は、住んでいる間も融通が利かない可能性大。トラブル時に動いてくれないことも。 ✅ 物件管理が雑なオーナーの物件 特に洗濯機・冷蔵庫などの家電が古いと、壊れたときに大変。入居前に「故障した場合、交換してもらえるか?」を確認しましょう。 ロンドンの物件探しは時期も重要! ロンドンの賃貸市場は、時期によって良い物件の出やすさが変わります。 ✅ 春〜夏:質の良い物件が多く、選択肢も広がる ✅ 秋〜冬:物件が少なく、選ぶのが難しくなる 時期を見計らって、少しでも良い物件を探せるようにしましょう。 相談はお気軽に! 「ロンドンの賃貸物件探しで困った!」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。 📩 お問い合わせ:info@eikoku-seikatsu.com ※返信に数日かかることがありますが、ご了承ください。 皆さんのロンドン生活が快適になるよう、少しでもお手伝いできれば嬉しいです!
法人契約は現地の不動産会社には不評
ロンドンのおしゃれなエリアに住みたいと思っている方に、残念なお知らせがあります。ロンドン市内で人気のあるエリアはどこかご存じですか?フィンチリー?イーリング?センジョン?そんなエリアはイギリス人、ヨーロッパ人は見向きもしません。今、ロンドンで人気のエリアは以下のものになります。 カムデン グリニッチ ショアディッチ パットニー メアリルボーン ブリクストン ダリジ バーモンドジー ハイベリー アンド イズリントン クラップハム(Expatica調べ) ちなみに現在上のエリアにすんでいるという日本の方、あなたはロンドンのトレンディなエリアに住んでいると胸をはって日本のお友達に自慢してもいいと思います。少し昔に日本人のよく住むエリアにあったセンジョン(セント・ジョンズ・ウッド)はといいますと、上層中流階級(アッパーミドルクラス)が住む素敵なエリアとして少し前までは注目をあびていましたが、今は少し落ち目です。どちらかというと隣のプリムローズ・ヒルのほうに人気が集まっています。 なぜ人気のエリアに住んでいる日本人が’少ないのでしょうか。 上にあげたエリアに日本人があまり住んでいません。日系不動産会社のひとに言わせると現地のひとに人気のあるエリアは、治安があまり良くないから日本人向けではないとか、日系のスーパーがあまりないとか、意味不明なことを言っていると思いますが、正直いってそんなことはいっさい関係ありません。現地のひとであろうが好んで治安の悪いエリアに住むひとはいません。日系のスーパーですが、たとえ近くになくても、今の時代みなさんオンラインで注文して自宅に配達してもらっています。特にコロナ禍のような状態が今後も続くと予想される時代に、毎日スーパーで買い物するひとなんて皆無です。では本当の理由は何なのでしょうか。それは、日本企業が駐在員に法人契約を強制しているからです。法人契約といえば聞こえはいいのですが、現地の不動産会社にとっては胡散臭い契約としか思われていません。日本の企業と契約がしたことがない家主は法人契約と聞くと二の足を踏んでしまいます。法人契約は家主にとってとても不利な契約だからです。日本人だろうが、イギリス人だろうが、自分が不利になる契約書にサインをするひとはいません。 法人契約は家主にとって何が不利なのか? 具体的に法人契約は家主にとって何が不利なのでしょうか。いくつかの理由があげられますが、いちばんの大きな理由は、家主に途中解約の権利がないということです。家主が都合により物件を自分の手元に戻したくても簡単に戻すことができません。経済事情により物件を売りに出さないといけないとか、自分の息子夫婦に住ませたいなどの状況になった際に、法人契約をむすんでいると家主に選択肢はありません。だから、日本人の住むエリアというのはおのずと一部のエリアに限られてしまうのです。 日本人が人気エリアに住む方法は? では、これから来る日本人がロンドンの人気エリアに住むためにはどうすればいいのでしょうか。答えは、とても簡単です。法人契約をせず、個人契約で契約すればいいのです。お勤め先の会社が個人契約はだめですという権利はありません。日本の企業の総務に特段頭のかたいひとがいない限りこの交渉はうまくいくでしょう。社員に対して会社が住む場所を強制させる権利はいっさいありません。「家賃は会社が支払うのだから、会社のやり方に従ってもらう必要がある。」というのは日本特有の考え方で、イギリスではあまり一般ではありません。社員にも人権があり、家族がいます。住む場所を決めるのは、住むひとの権利で、優先順位は家族が安心して暮らせることであり、会社にそれを否定することはできません。 でも個人契約だと突然追い出されるケースもあるのでは? 個人契約は法人契約と違い、家主側にも途中解約の権利が与えられます。つまり、家主が突然に来月退去してくださいということも起こりえるということです。逆をいえば、もし物件が気に入らなかったら、いつでもお引っ越しができるということになります。法人契約の場合、家主だけにではなく、テナント側にも物件が気に入らないから退去しますというのができないのです。法人契約の途中解約は、住んでいるひとが会社からイギリス国内に異動になったという理由以外は認められないのです。家主から出ていけと言われる心配がないが、嫌な物件でも住み続けなければいけないという生き地獄を味わう可能性があるのです。ただ、みなさん勘違いしないでほしいのは、法人契約であれ、個人契約であれ入居してから最初の6か月間は特別な理由をのぞいて退去できないというのが法律で決まっていますのでご注意ください。 特別な理由というのは? 特別な理由があれば、6カ月以内でも退去ができると前項で申し上げましたが、どういった理由でしたら退去が可能になるのでしょうか。ロンドン市内でよくある6カ月以内に退去できたひとの特別な理由ですが、いちばんは「物件に住めない状態になった。」です。「物件に住めない状態」とはいったいどんな状態をさすのでしょうか。よくある理由をあげていきます。 ボイラーが壊れていて暖房もお湯も使えない。 水道が使えない。 電気系統に問題があり、電化製品や照明器具がいっさい使えない。 ガス漏れがしている。 もし上の状態が入居した時点であるのでしたら、すぐに家主、管理不動産会社に退去通知を出し、支払った家賃の返金も求めましょう。 個人契約をするうえでの注意点 日本人がロンドンで不動産の賃貸契約をする際に必要なものといえば、 パスポート、BRPカード(必須) 雇用証明書 銀行口座 必ず必要なのはビザ(BRPカード)です。入国してBRPカードを受け取るまでの間、パスポートにはっている1カ月期間限定のビザは役にたちませんのでご注意下さい。まずは、BRPカードの取得をしましょう。雇用証明書ですが、年俸が記載されていないと意味がありません。年俸に関してですが、月の家賃の30倍以上の年俸でなければ、審査に通りませんのでご注意ください。家賃を別途で支給される場合は、家賃の支給額もしっかりと雇用証明書に記載されている必要があります。日本の駐在員は、イギリス国内でのクレジットヒストリーがないので審査がとおらないというウソの情報がはびこっていますが、そんなことはありません。基本的に収入の証明さえあれば、誰でも審査はとおります。会社の人事部の担当者に事前に審査会社から連絡がある旨を言っておけば、何の問題もなく審査がとおります。ちなみにロンドンでは審査のことをリファレンスチェックと言います。 会社の決まりだから仕方がないと、住みたくもないエリア、住みたくもない住居で妥協せず、せっかくのロンドン駐在をおしゃれな場所で過ごすことを英国生活サイトは強くおススメします。
「家は古ければ古いほど良い」のは、お金持っていればの話
イギリスで築浅のマンションに住むのは至難の業です。古い伝統的な住居が好きなひとにはイギリスは天国みたいなところだが、現実問題として窓ガラスは一重、すきま風ぴゅーぴゅー、さらに天井が高いので暖房費がかさんでうかつに外食もできない始末。それに比べモダンなマンションは冬あたたかく、夏はすずしいうえに、光熱費も激安のいいことづくめ。日本でそんなところに住んでいるから、イギリスでわざわざそんなところに住まなくてもいいという考えも賛同します。ただ、私は個人的に寒いのは苦手なので、どうしてもモダンな築浅マンションに魅かれてしまします。そんな私の考えに賛同の方におすすめの物件ですが、ロンドン北部の人気エリア、ウッドサイドパーク(日系スーパー「あたりや」さんもあります)にある寝室が3つ、うちひとつは専用シャワールームつき、メインの浴室には浴槽のほかに別途でシャワー室もついています。まさに天国のようなマンション。詳しくは、JPSさんのウェブサイトからご覧ください。https://www.jpsinternational.co.uk/property/37/3-bed-flat-to-let-hurley-court-high-road-london/