日本からイギリスへ戻るとき、意外と悩むのが「イギリス人へのお土産、何を買えばいい?」という問題です。
日本人同士なら、有名店のお菓子や地域限定品を買っておけば大体なんとかなります。
しかし相手がイギリス人となると、
「羊羹は喜ぶのか?」
「抹茶味なら何でもいい?」
「せんべいってウケる?」
「高級なものを買ったほうがいい?」
と、途端に難しくなります。
しかも現在のイギリスでは、日本食や日本文化そのものがかなり身近になっています。
Waitroseではモチアイスや抹茶商品が普通に販売され、ロンドンのJapan Houseでも、日本茶、和菓子、陶器、文房具、手ぬぐいなど幅広い日本製品が販売されています。つまり「日本の商品だから珍しい」というだけでは、以前ほど強くありません。
そこで今回は、
「日本らしい」+「イギリス人が実際に喜びやすい」+「日本から持って行きやすい」
という基準で、イギリス人におすすめしたい日本のお土産トップ10を選んでみました。
第1位 日本限定・地域限定のキットカット
やはり強いのが日本のキットカットです。
「それ、日本じゃなくてイギリスのお菓子では?」
と思うかもしれません。
確かにKitKat自体はイギリス人なら誰でも知っているほど身近な商品。
だからこそ、日本限定版が面白いのです。
抹茶、ほうじ茶、ストロベリー、地域限定フレーバーなど、
「知っているお菓子なのに、自分の国では見たことがない」
という絶妙なポジションにあります。
これが外国人へのお土産として非常に強い。
まったく知らない和菓子を渡すより、
「KitKatなのにMatcha?」
というところから会話が始まります。
職場用のお土産としても、小分けになっているものなら配りやすい。
おすすめ度
★★★★★
こんな人に:職場、友人、大家さん、取引先、子どものいる家庭
第2位 抹茶のお菓子
今のイギリスで「MATCHA」という言葉を知らない人はかなり減ってきました。
カフェでも抹茶ラテを見かけますし、Waitroseでも抹茶入りの商品が販売されています。
だからこそ日本から買っていくなら、
英国でも買える普通の抹茶ではなく、日本らしい抹茶菓子
がおすすめです。
例えば、
抹茶ラングドシャ、抹茶チョコレート、抹茶クッキー、抹茶フィナンシェなど。
特におすすめなのは、苦味が強すぎず、チョコレートやクリームと組み合わせたもの。
純粋な抹茶粉をいきなり渡すより、イギリス人には圧倒的に入りやすいでしょう。
「Japanese Matcha」というだけで日本感も十分あります。
おすすめ度
★★★★★
こんな人に:女性、若い世代、職場、カフェ好き
第3位 日本茶・ほうじ茶
ちょっと大人向けのお土産なら、実は非常におすすめなのが日本茶です。
イギリスといえば紅茶。
つまり、もともとお茶を飲む文化があります。
そこへ日本の煎茶、玄米茶、ほうじ茶を持っていくと、
「英国のお茶文化」と「日本のお茶文化」
を比較して楽しめます。
Japan House Londonでも日本茶はギフトとして販売されており、煎茶などは人気商品の一つとして紹介されています。
個人的には、イギリス人への最初の日本茶ならほうじ茶がおすすめ。
抹茶や濃い煎茶より苦味が少なく、香ばしいので飲みやすいからです。
ティーバッグタイプなら淹れ方を説明する必要もほとんどありません。
おすすめ度
★★★★★
こんな人に:紅茶好き、年配の人、取引先、少し上品なお土産を探している人
第4位 日本の文房具
食べ物以外なら、かなり強いのが日本の文房具です。
日本人からすると、
「ただのペンじゃない?」
と思うようなものでも、日本の文房具は海外では評価が高いカテゴリーです。
Japan House Londonにも専用のStationeryカテゴリーがあり、ノート、ペン、鉛筆、マスキングテープ、折り紙、万年筆など非常に多くの商品が販売されています。
特におすすめなのは、
- 書きやすい日本製ボールペン
- 小さくて機能的な文房具
- デザイン性の高い付箋
- マスキングテープ
- 日本らしい柄のノート
など。
価格が安くても「日本のデザインってよく考えられているね」となりやすいのがポイントです。
100円ショップやLOFT、東急ハンズ系の店舗を探すだけでも十分面白いものが見つかります。
おすすめ度
★★★★★
こんな人に:同僚、学生、デザイン好き、文房具好き
第5位 風呂敷・手ぬぐい
もっと「日本らしいもの」を渡したいなら、風呂敷や手ぬぐい。
これが意外とイギリス人へのプレゼントに向いています。
理由は、日本的でありながら、
「何これ?」と説明する楽しさがある
から。
例えば風呂敷なら、
「日本では昔から物を包むのに使うんだよ」
と説明し、その場でワインボトルなどを包んで見せることもできます。
最近はサステナビリティへの関心とも相性がよく、使い捨て包装ではなく繰り返し使える点も説明しやすいでしょう。
Japan House Londonでも手ぬぐいや風呂敷は日本の代表的な生活用品として販売されています。
おすすめ度
★★★★☆
こんな人に:日本文化好き、女性、インテリア好き、少しセンスのあるお土産を探している人
第6位 モチ・大福系のお菓子
「MOCHI」はもはやイギリス人に説明しなくても通じるようになりつつあります。
WaitroseでもLittle Moonsのモチアイスが普通に販売されています。
逆に言えば、日本から持ってくるなら、
英国でも買えるモチアイスではなく、
日本ならではの大福・餅菓子
を選びたいところです。
いちご味、抹茶味、きなこ味など、個包装で日持ちするものがおすすめ。
ただし、本格的な粒あんが大量に入った大福は、あんこが苦手なイギリス人もいるので少し注意。
初めてなら、
餅+チョコレート
餅+抹茶クリーム
などのほうが成功率は高いでしょう。
おすすめ度
★★★★☆
こんな人に:若い世代、スイーツ好き、子どものいる家庭
第7位 日本の小皿・おちょこ・陶器
少し特別な相手なら、日本の陶器はかなりおすすめです。
日本には1000円前後でもデザインの良い小皿や湯呑み、おちょこがたくさんあります。
日本人には普通に見えても、英国人から見ると、
「Japanese ceramics」
というだけでかなり雰囲気があります。
実際Japan House Londonでも、日本各地の陶器や食器類は主要商品の一つです。
特におすすめなのが豆皿。
小さく、スーツケースに入れやすく、日本らしい。
「醤油を入れる皿」としてではなく、
オリーブ、ナッツ、ソース、ジュエリーなどを置く小皿としても使えます。
英国の生活に取り入れやすいのがポイントです。
おすすめ度
★★★★☆
こんな人に:大家さん、親しい友人、料理好き、インテリア好き
第8位 せんべい・おかき
甘いものが苦手なイギリス人には、せんべい・おかきが便利です。
特に、
醤油味、海苔味、塩味
あたりは比較的受け入れられやすいでしょう。
イギリス人はcrispsなど塩味のスナックをよく食べるので、
「Japanese rice crackers」
と説明すれば分かりやすい。
ただし、いきなり激辛、わさび大量、魚介味の強いものを選ぶと好き嫌いが分かれます。
最初はスタンダードな味がおすすめです。
おすすめ度
★★★★☆
こんな人に:甘いものが苦手な人、男性、職場、お酒好き
第9位 ポケモン・ジブリ・サンリオなど日本キャラクターグッズ
子どもや若い人なら非常に強いのがキャラクター商品。
特に、
ポケモン
スタジオジブリ
ハローキティ・サンリオ
あたりは日本国外でも知名度が高いので失敗しにくい。
しかも日本へ行けば英国では見かけない商品が大量にあります。
ポケモンセンター限定商品、地域限定グッズ、ガチャガチャなどは、
「日本でしか買えない」
という付加価値があります。
高価なフィギュアを買う必要はありません。
小さなキーホルダー、ステッカー、文房具程度でも十分です。
おすすめ度
★★★★☆
こんな人に:子ども、10〜30代、アニメ・ゲーム好き
第10位 七味・柚子胡椒など日本の調味料
料理好きのイギリス人には、
日本の調味料
という選択肢もあります。
醤油そのものはイギリスでも簡単に買えるので、わざわざ日本から持ってくる必要はありません。
おすすめは、
七味唐辛子、柚子系調味料、山椒、ふりかけなど。
Japan House Londonでも柚子七味など、日本特有の調味料が販売されています。
例えば七味を渡して、
「うどんだけじゃなく、肉料理やスープに使ってもいいよ」
と教えてあげれば、英国料理にも取り入れられます。
おすすめ度
★★★☆☆
こんな人に:料理好き、グルメ、日本食好き
逆に、イギリス人へのお土産として難しいものは?
日本人としては「これこそ日本!」と思っても、実際には好き嫌いがかなり分かれるものがあります。
代表的なのが、
梅干し、納豆、強烈なわさび味、あんこたっぷりの羊羹、するめ、魚臭の強い珍味
など。
もちろん好きな英国人もいます。
ただ、
「誰に渡しても喜ばれるお土産」
として考えるなら、少し上級者向けです。
日本文化にかなり興味のある人には逆に面白いでしょう。
注意!日本からイギリスへ食品を持ってくる場合
ここは非常に重要です。
日本からイギリスへお土産を持ち込む場合、何でもスーツケースに入れていいわけではありません。
日本はEU域外なので、Great Britain(イングランド、スコットランド、ウェールズ)へ持ち込む場合、肉・肉製品や牛乳・乳製品には厳しい制限があります。
一方、英国政府の案内では、
パン、クリームの入っていないケーキ、ビスケット、一定のチョコレート・菓子、肉入りではない麺類など
は、一般的に持ち込み可能とされています。
果物や野菜も、日本などEU域外から持ち込む場合は植物検疫証明書が必要になるものが多いので、生の果物を「お土産だから」と気軽に持ってくるのは避けたほうがいいでしょう。
食品ルールは変更される可能性もあるので、出発前には必ずGOV.UKの最新情報を確認してください。
結局、一番喜ばれる日本のお土産は?
今回のランキングをまとめると、
| 順位 | お土産 | 喜ばれやすさ | 日本らしさ |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日本限定キットカット | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 2位 | 抹茶のお菓子 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 3位 | 日本茶・ほうじ茶 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 4位 | 日本の文房具 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 5位 | 風呂敷・手ぬぐい | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 6位 | モチ・大福 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 7位 | 日本の陶器・豆皿 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 8位 | せんべい・おかき | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 9位 | 日本キャラクターグッズ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 10位 | 七味・柚子系調味料 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
結局、一番大切なのは値段ではありません。
イギリス人への日本土産で強いのは、
「日本でしか買えない」
「使い方や文化を説明できる」
「見た瞬間に会話が始まる」
ものです。
5000円の高級和菓子より、300円の変わった日本製文房具のほうが盛り上がることだってあります。
特に最近のイギリスでは、日本食だけでなく、日本の工芸、文房具、デザイン、生活用品まで関心の対象が広がっています。Japan House Londonでも、食器、文房具、テキスタイル、食品、日本茶など非常に幅広い日本製品が扱われています。
だから、
「外国人には富士山か侍のグッズを買っておけばいい」
という時代ではありません。
むしろ今のイギリス人には、
日本人が普段普通に使っている、ちょっと便利で、ちょっと可愛くて、ちゃんと日本らしいもの。
そんなお土産のほうが喜ばれるのかもしれません。










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