はじめに 英国(イギリス)は、長い歴史と多様な文化、そして重要な国際的役割を持つ国です。ヨーロッパの北西部に位置し、イングランド、スコットランド、ウェールズ、そして北アイルランドの4つの地域で構成されています。英国の世界的な地位は、政治、経済、文化、軍事の各分野での影響力によって支えられています。本記事では、英国の世界的な地位とその根拠について詳述します。 歴史的背景 英国の世界的な地位の根底には、その豊かな歴史があります。16世紀から19世紀にかけて、大英帝国は世界中に植民地を築き、最大の帝国の一つとなりました。これにより、英語は世界共通語となり、英国の文化、法律、教育制度が広範囲に影響を与えるようになりました。特に、インド、アフリカ、中東、カリブ海、そしてアメリカ大陸における影響は大きく、これらの地域での現代の制度や文化に多大な影響を与えています。 政治的影響力 英国は、国際連合安全保障理事会の常任理事国の一つであり、この地位は第二次世界大戦後に確立されました。常任理事国として、英国は国際的な平和と安全の維持に重要な役割を果たしており、国際的な紛争や問題に対して強い発言力を持っています。 さらに、英国は欧州連合(EU)のメンバーであった期間(1973年から2020年)においても、欧州政治の重要なプレーヤーとしての地位を築いてきました。ブレグジット後も、欧州やその他の地域との外交関係を強化し、国際的な協力を推進しています。 また、英国は北大西洋条約機構(NATO)の創設メンバーであり、NATOを通じて北大西洋地域の防衛と安全保障に大きく貢献しています。このように、英国は国際的な安全保障において重要な役割を果たし続けています。 経済的影響力 英国の経済は世界第六位の規模を誇り、ロンドンは世界の金融センターの一つとして知られています。ロンドン証券取引所は世界で最も重要な証券取引所の一つであり、多くの国際的な企業や金融機関がここに本拠を置いています。また、シティ・オブ・ロンドンはグローバルな金融サービスの中心地であり、銀行業、保険業、投資業務などの分野で世界的な影響力を持っています。 英国の経済は多様であり、製造業、サービス業、農業などさまざまな分野で発展しています。特に、創造産業(クリエイティブ・インダストリー)やテクノロジー産業は急速に成長しており、国際競争力を高めています。英国政府はイノベーションと研究開発を推進し、これにより経済成長を促進しています。 文化的影響力 英国は、文化的にも非常に豊かで、文学、音楽、映画、演劇、ファッションなどの分野で世界的に重要な位置を占めています。シェイクスピアやチャールズ・ディケンズなどの偉大な作家たちの作品は、世界中で愛読されています。さらに、現代の作家やアーティストも国際的に高い評価を受けています。 音楽においても、英国はビートルズやローリング・ストーンズなどの伝説的なバンドを輩出しており、現代のポップミュージックやロックの発展に大きな影響を与えました。また、ロンドンは世界的な演劇の中心地の一つであり、ウェストエンドはブロードウェイと並ぶ主要な劇場街として知られています。 映画産業においても、英国は多くの名作を生み出しており、ハリウッドとの共同制作や英国独自の映画制作も活発です。特に、ジェームズ・ボンドシリーズやハリー・ポッターシリーズなどは世界的な人気を誇っています。 教育と科学技術 英国の教育制度は高い評価を受けており、オックスフォード大学やケンブリッジ大学などの名門大学は世界中から優秀な学生を集めています。これらの大学は、数多くのノーベル賞受賞者や著名な研究者を輩出しており、教育と研究の分野で世界的に重要な役割を果たしています。 また、英国は科学技術の分野でも多くの革新を生み出してきました。産業革命の発祥地であり、19世紀には蒸気機関や鉄道の発展により、世界の産業構造を大きく変えました。現代においても、医療技術、情報技術、エネルギー技術などの分野で多くの研究開発が行われており、国際的な科学技術の進歩に貢献しています。 軍事力 英国の軍事力もその国際的地位を支える重要な要素です。英国の軍隊は、高度に訓練されたプロフェッショナルな部隊であり、陸軍、海軍、空軍の各部門で強力な戦力を持っています。特に、英国海軍は歴史的に世界最強の海軍の一つとされ、その伝統は現在も続いています。 英国は、国際的な平和維持活動や人道的支援活動にも積極的に参加しており、国連やNATOを通じてさまざまな地域での紛争解決や災害支援に貢献しています。また、核兵器保有国として、核抑止力を通じて国際的な安全保障において重要な役割を果たしています。 結論 英国の世界的な地位は、その豊かな歴史、強力な経済、幅広い文化的影響力、高い教育水準、先進的な科学技術、そして強力な軍事力によって支えられています。これらの要素が組み合わさり、英国は国際社会において重要な役割を果たし続けています。 今後も、英国はその多様な影響力を活用し、国際的な課題に対して積極的に取り組んでいくことでしょう。国際社会の中での英国の位置づけは、これからも進化し続けると予想されますが、その基本的な強みは変わらず、世界に対して大きな影響を与え続けるでしょう。
Category:文化
英国にはクレーマーは存在しない!?
クレーマーって日本人特有のキャラクターなのではないでしょうか。英国に来て、15年になろうとしていますが、英国であまりクレーマーって見ませんね。たまにレストランなどにいって、ミディアムレアで注文したはずのステーキがウェルダンだったりすると注文どおりでないと文句を言っているひとを見かけますが、まあ普通は文句を言いますよね。これはクレームでもなんでもありません。ステーキの焼き具合って肉をとにかく好んで食べる英国人にとっては、ステーキのミディアムレアとウェルダンの違いは、日本人にとって牛丼と天丼ぐらいに違いがあります。英国では、クレームをする奴ほど小者とみられる傾向があるので、日本の携帯ショップの窓口で怒鳴っているおじさん的なものを見かけるとことはほとんどありません。では英国人は大人なのかと言いますと、そんなことはありません。彼らは、けっこうな確率で自分に起こった嫌なことを覚えていて、自宅に帰ってから家族に愚痴をこぼしています。 パブでの注文時 日本人はラーメン屋などで横入りをせずに、順番をしっかり守る民族だと言われがちですが、英国人も意外に順番は守ります。特にパブなどで飲み物を注文するとき、長いカウンターの前に行って注文するのですが、たまにバーキーパー(英国ではカウンターの中にたっているひとをバーキーパーと呼びます。)が自分に気づいてない場合があり、自分よりも後にきたひとに注文を聞くことがあります。注文を待っている人達は誰が自分よりも長く待っているということを把握しているので、仮にバーキーパーが自分よりも長く待っているひとを無視して自分に注文を聞いてきた場合に、「あの方が先です。」と注文の権利を自分より先に待っていた人に譲る場面を何万回も見たことがあります。とてもほっこりする瞬間です。 公衆トイレではあまり順番を守らない 英国人が順番を守らないのは公衆トイレの列です。どのぐらい切羽詰まっているかによるのですが、ご年配の方は我慢できる筋力が若い人より弱いので、時々行列を無視してトイレに駆け込むのをよく見かけます。もし、こちらも切羽詰まっていたら言いますが、いかにもご老体という方は誰も何も言いません。公衆の面前で漏らしてしまったらその日が台無しになってしまいますし、残り少ない人生を有終の美で飾ってほしいという願いがそうさせているのかもしれません。いずれは、自分が公衆トイレ優先権をゲットした暁には、行列無視してどんどん脱糞していくつもりです。 日本にクレーマーが多い理由 話が少し脱線してしまったので、本題に戻します。英国にいて、たまに日本に帰るからよく見えてしまうとい錯覚のせいか、日本ってクレーマー人口がいちばん多いのではと思ってしまうほどクレームしているひとをよく見かけます。何でなのかと考えました。私の出した結論は次のようなものになります。 過剰なサービス まず、上がられるのが過剰なサービスです。日本のサービスが世界一だと誰かが行っていましたが、あくまで一部のひとで、世界中のすべてのひとの公認ではありません。過剰なサービスは、消費者を甘やかします。そして、消費者を怠けさせます。怠けてしまった消費者は、自分の思い通りのサービスが受けられないとキレます。そしてクレーマーになってしまうのです。例えば、ビジネスホテルに泊まったとします。バスルームに歯ブラシがなかったとき、フロントに電話して持ってきてもらいます。これが、英国では、まずバスルームに歯ブラシなんかありません。バスルームに歯ブラシが置いていないのが’当たり前なので、フロントに文句をいう必要がありません。日本のクレーマーはあるべきものがないという状態にキレます。英国は、無いべきものは無いのでキレることはありません。あるべきものという過剰なサービスを生み出したのは他でもない日本人なのです。自分で自分の首を絞めるという諺を作り出した日本人は自分の首を絞め続けているのです。お客様は神様だと日本では教えられますが、英国ではそんなことはありません。パブでスタッフに横柄な態度をとった客は店を追い出されて終わりです。 日本という国は、いつから過剰なサービスを追い求めてきたのかわかりませんが、どんなにいいと言われても過剰摂取は体に毒です。英国のように、もっと適当にその場しのぎのサービスで十分お金は稼げます。日本が英国レベルになったら、いつか日本に戻って住んでもいいかなと思います。
英国人と国際結婚を検討中の方必見!
英国人の借金状況 英国人の平均借金については、複数の調査や報告がありますが、以下に最新の数字を紹介します。2022年の調査によると、英国人の平均借金額は£13,000程度で、そのうち消費者金融やカードローンなどの個人間融資が占める割合が高くなっています。また、この調査では、英国人のうち約60%が少なくとも1つの借金を抱えており、そのうちの約30%は3つ以上の借金を抱えていると報告されています。また、別の報告によると、英国人の平均クレジットカード残高は£572で、これに消費者金融や銀行のローン、車や住宅のローンなどが加わると、平均的な借金額はさらに増加します。 政府の対策も功を奏していないのが現状 借金問題が深刻な社会問題となっており、政府や関連団体は借金返済の支援やアドバイス、借金の返済計画の策定などを行っています。しかし、依然として多くの人々が借金に苦しんでおり、借金問題の解決に向けた取り組みが必要とされています。2021年の調査によると、英国人の平均的な借金額は、車のローン、住宅ローン、クレジットカード、学生ローンなどを含めて、約31,000ポンド(約520万円)で、2022年の段階では約33,000ポンド(約560万円)となっています。ただし、この平均値は、年齢、収入、地域、家族構成など、様々な要因によって異なります。また、COVID-19の影響により、多くの人々が財政的な苦境に立たされています。2021年の調査によると、約60万人以上の英国人が、請求書やローンの返済が遅れているか、債務整理中であることが報告されています。特に若年層や低所得者層、自営業者などが、経済的な影響を強く受けているとされています。英国政府は、COVID-19の影響による財政的な困難に直面している人々を支援するため、様々な措置を講じています。例えば、住宅ローンの支払い猶予、政府保証による中小企業向け融資プログラム、労働者向けの給付金プログラムなどがあります。以上のように、英国人の平均的な借金額は、約31,000ポンドであることがわかります。しかし、COVID-19の影響により、多くの人々が財政的な苦境に立たされており、政府は支援策を講じています。 英国人は何にお金を使っているのか? 英国人の資金の使い方について、彼らの消費トレンドや投資傾向などについて探っていきます。近年、英国の経済状況や生活スタイルの変化があり、それに伴ってお金の使い方も多様化しています。 トラディショナルな消費パターンの変化 過去の英国人の消費パターンは、食料品、住宅、教育などの基本的な生活費に重点を置いていました。しかし、最近では、若者を中心に、エンターテイメント、旅行、ファッションなどの非必需品への支出が増えています。消費者の関心は、体験とライフスタイルに向けられており、これによって産業やサービス業界にも変化がもたらされています。 デジタル決済の普及 現代の英国では、デジタル決済手段の普及が進んでいます。クレジットカード、デビットカード、電子マネー、スマートフォンアプリなど、さまざまなオプションがあります。これにより、支払いが簡素化され、スピーディーに行われるようになりました。また、オンラインショッピングの増加に伴い、デジタル決済はますます重要な役割を果たしています。 投資意識の高まり 近年、英国人の間で投資意識が高まっています。株式、債券、不動産、仮想通貨などへの投資が増えており、特に若い世代の間で人気があります。金融教育の充実やテクノロジーの進歩により、個人投資家が市場にアクセスしやすくなりました。資産運用やリタイアメントプランニングの重要性が広く認識されるようになりました。 ここからは私見になりますが、英国人も日本人もお金の使い方にはあまり違いはありませんが、お金に対する価値観が大きく違うような印象を受けます。英国人は100万円が手元にあった場合に100万円すべて使って楽しむという感覚のひとが多いように見受けられます。なかには、100万円以上使ってしまい、借金をさらに増やすというひともいます。お金を将来に何かあったときのために残すという日本人のような考えを持っているひとはあまりいません。英国人と国際結婚をする日本人の離婚が多いのもこの辺に問題があるのではないでしょうか。お金に対する考え方はなるべく自分に近いひとかどうかを見極めてから結婚に踏み切ったほうがいいのですが、英国人はあまりお金の話をしたがらないので嫌がられるかもしれません。ただ、お金の話をしないと結婚生活はすぐに破綻してしまいます。国際結婚に憧れる気持ちはわかりますが、先立つものがないと自分が苦労する羽目になるだけなので、勢いで結婚することはおススメしません。
大人も楽しめる、英語の勉強にもなるおすすめのアニメ
子どもに英語をならってほしいと思っているお父さんお母さんたくさんいると思います。英語の勉強をはじめるなら早いほうがいいに決まっています。ただ、子どもに英語の教材をあたえて勉強しろといっても誰もするわけがありません。子どもにとってはなんで英語を勉強しなければいけないのか?と反発心が生まれ英語をきらいになってしまうのがオチです。 英語は勉強するものではなく楽しむものに 私の中学1年生の甥っ子がいるのですが英語がまったくだめで、どうすれば英語ができるようになるのだとよく聞いてきます。そこで私がすすめた英語の勉強法というか、英語を好きになる方法のひとつは映画やテレビを通じで英語にふれることでした。結果はいがいにも英語がかなり好きになったらしく、いまでは英語が得意科目になりつつあります。 中学生ぐらいがみるアニメ イギリスは日本のように子どもから大人まで楽しめるアニメがそんなになく、小学生むけのアニメはたくさんありますが、中学生になるとほとんどみるアニメがありません。映画ですとピクサーの作品は子どもから大人までみます。テレビのアニメに関してはほとんどありません。そんななか中学生がみるアニメは「THE SIMSONS」です。アメリカで大人気コメディー、シンプソン一家と彼らが住むスプリングフィールドでおこる人生劇場です。 The Simpsonsは英語がわかっていないと面白くないので日本の子どもむけではない The Simpsonsは会話の内容がおもしろいので子どもから大人まで楽しめます。英語でなにをいっているかわからないと楽しめません。そこで英語がわからない子どもにはキャラクターの動きなどが面白いこれらのアニメがおすすめです。 Adventure Time 12歳の少年フィンと28歳の不思議な力をもつ犬ジェイクのまわりでまきおこる事件をフィンとジェイクが力をあわせて解決していく。ジェイク(犬)の動きでも笑えますし、フィンとジェイクのやりとりは漫才のボケとツッコミのような感じで笑えます。 SpongeBob SquarePants 主人公がスポンジボブ(スポンジ)でペットがかたつむりのギャリー、となりにはイカ、バイト先のハンバーガー屋のオーナーはカニと海のなかに住む?キャラクターがあつまってわいわいやっているだけのアニメです。これは内容がわからなくても楽しめるので英語の導入にはもってこいかもしれません。 小学生向けのアニメ 小学生向けのアニメでおすすめは「The Gruffalo」です。The Gruffaloは日本でいう昔話のようなアニメです。イギリス人作家のジュリア・ドナルドソンさんとドイツ人イラストレーターのアレックス・シェフラーさんが1999年につくった絵本がもとになっています。20年以上たったいまでも多くの子どもや大人に大人気のアニメです。 The Gruffaloのあらすじ ある日おなかをすかしたネズミが木の実をさがし山のなかをさまよっていると、大敵のキツネ、ふくろう、へびの順番で出会ってしまいます。食べられたくないネズミはとっさに「グラッファロー」という架空のバケモノをつくりあげ、そのバケモノに会いにいくとウソをつきキツネ、フクロウ、へびを煙にまき難をのがれます。しかし、ネズミはその架空のバケモノ「グラッファロー」に出会ってしまうのです。そこでネズミがとった行動は???
バレンタインデーについて
バレンタインデーを英語でしらべますとたくさんの歴史や意味などがでてきます。どれもこれもこむずかしく頭のわるい私には理解できません。そこで英国生活サイトがたくさんあるなかから選んだもっとも簡単な(私でも理解できましたので)バレンタインデーのお話をします。 バレンタインデーとは バレンタインデーは好きなひとまたは気になるひとにチョコレートや花束やカードなどを愛のメッセージとともにわたす特別な日です。日本ではバレンタインデーとよんでいますが、英語ではValentine’s DayまたはSt Valentine’s Dayとなります。直訳するとバレンタインさんの日もしくは聖人バレンタインの日となります。 バレンタインさん、聖人バレンタインは誰? バレンタインという人物にかんしてもいくつかの説があります。いちばん有力な説から引用しますと、バレンタインさんは西暦3世紀ごろの実在したローマの司祭だったというものです。ちなみに司祭というのはカトリックなどの聖職位のひとつで、つまりバレンタインさんはキリスト教の関係者でえらいだったということです。 バレンタインさんになにが起きたのか? 古代ローマの皇帝クラウディウス2世が結婚は戦士をだめにしてしまうという理由から結婚を禁じたのです。です。クラウディウス2世は国を守らなければいけない兵士が結婚することで家庭を守ることを優先し国の兵力がおちてしまうと考えたらからです。バレンタインさんは結婚の禁止はおかしいということで結婚したいひとがいた場合に内緒で結婚式をあげてあげました。このことがクラウディウス2世にばれてしまい、バレンタインさんは死刑を宣告され刑務所に入れられてしまいました。刑務所に入れられたバレンタインさんはひとりの囚人の娘に恋をしました。そして死刑が行われた2月14日にバレンタインさんはこの娘にラブレターを送りました。手紙の最後には「From your Valentine」と書かれていたそうです。この話は古代ローマ人のあいだで語りつがれました。 バレンタインデーはどうやってはじまった? いちばん最初のバレンタインデーは496年。いまから1500年以上も前にはじまりました。古代ローマのお祭りルペルカーリア祭がバレンタインデーのはじまりといわれています。ルペルカーリア祭とは結婚の女神ユノや豊穣の神マイアを崇拝する祭りだが、男の子が箱の中にある女の子の名前を書き、お祭りのあいだ彼氏、彼女という関係で過ごすというものです。フィーリングカップルみたいなのりでしょうか。そこでできたカップルはのちに結婚したりするカップルも多かったようです。のちにこのお祭りは教会によりキリスト教のお祝いとバレンタインさんを忘れないためのイベントに変わったようです。 イギリスのバレンタインデー 日本では女性が男性にチョコレートをあげるというのがふつうですが、イギリスでは男性が女性にチョコレートや花束をあげるのがふつうです。チョコレートをあげるのは日本だけというのはうそで、少なくともイギリスでは男性が女性にチョコレートをあげます。イギリスでは夫が妻に、彼氏が彼女に花束やチョコレートをおくるのがふつうで会社の同僚にあげるなどの義理チョコ的なものは存在しません。ちなみにイギリスにはバレンタインデーのおかえしという文化がありませんので、もちろんホワイトデーはありません。私も毎年妻に花とワインとチョコレートを送っています。
イギリスで生活するための予備知識講座
日本人にとっての外国といえば 外国といって最初に想像する国といえばアメリカではないでしょうか。ハリウッドの映画、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、コカ・コーラなど私たち日本人は多くのアメリカ文化を生活のなかにとりいれてきたと言えるのではないでしょうか。しかし、わたしたちはイギリス文化についてほとんど知りません。知っているものといえば紅茶とフィッシュアンドチップスぐらいではないでしょうか。 イギリス文化とはなんなのか? ではイギリス文化といわれるものとは一体何なのでしょうか。イギリスの有名なものをざっとあげてみます。 ビートルズ 紅茶 ハリーポッター サッカー 2階建てバス 赤い電話ボックス ジェームスボンド(007) パブ ウィスキー ガーデニング こんなところでしょうか。上にあげたもので日本人の生活の一部として取り入れられているものは紅茶とサッカーぐらいではないでしょうか。 イギリスに行く理由 イギリス駐在 イギリスにある日系の会社、もしくはイギリスに支店を持っている会社は200社あるといいわれています。大手の日本の会社のほとんどはイギリス(ロンドン)に支店をもっているのではないでしょうか。多くの会社はイギリスのマーケットがねらいではなくヨーロッパでのビジネスを展開するためだといわれています。この度イギリスがEUを離脱したことにより拠点を移動する会社も今後はでてくるのではないでしょうか。 語学留学、大学 6,500人の日本の学生がイギリスで勉強しています。イギリスにはオックスフォードやケンブリッジをはじめ世界的に有名な大学がたくさんあります。また、ビジネススクールにMBA(経営学修士)を取得しにいくひともいます。イギリスといえば英語。英語の勉強をしにいくひともいます。 ワーキングホリデー 2001年にワーキングホリデービザがはじまり毎年1,000人の日本人がイギリスにわたっています。2年という期間限定ではありますが、イギリスという環境で仕事をしたり勉強をしたりしています。以前は英語の論文と英語での面接があり審査にとったひとだけビザがもらえていましたが、いまは抽選にあたったラッキーなひとだけがビザをもらえるようになりました。 イギリスでの生活にはすぐなじめるのか? 地理、気候 6万6千人の日本人が住んでいるイギリスですが、はたして日本人にとって住みやすい国なのでしょうか。イギリスの総面積は24万2495平方キロメートルで日本の約3分の2。総人口は6650万人で日本の約半分。北緯54度で北海道よりも高い位置にありますが、寒さはそんなに厳しくなく、一部のエリアをのぞいては雪もほとんど降りません。ロンドンは雪が降らない年もあります。ロンドンを訪れるならいつ?そんなに寒くないかわりに夏そんなあつくもありません。あついのが苦手なひとにとっては過ごしやすいのではないでしょうか。 イギリス人の人柄 イギリス人は島国という環境から閉鎖的でストレートにものをいわないという点では日本人に少し似ているのかもしれません。そういう意味で友達になるのには時間を必要とします。でも、一度友達になるととても仲良くなります。あとは年齢や家庭環境によってすぐに仲良くなったりはします。日本にいてもそれは同じではないでしょうか。ひとつだけはっきり言えるのは英語力が不完全な状態ではイギリス人の友達はできません。 食べもの イギリス料理はまずいというので有名ですが、イギリス人はイギリス料理ばかり食べているわけではありません。ただ、日本料理を好んで食べているひとはあまりいないというのと魚をそんなに食べる習慣がありません。フィッシュアンドチップスを食べるといってもひんぱんに食べるわけではありません。私みたいに魚が大好きというひとにとっては少し物足りないかもしれません。 レストラン、パブ レストランはイタリアン、フレンチ、インド料理、トルコ料理、中華料理とバラエティは豊富ですし、おいしいレストランもたくさんあります。特にロンドン。パブですが、基本はビールかワインです。イギリス人は飲みながら食べるという習慣があまりなく、飲むときは飲む、食べるのは飲んだあとです。イギリスのレストランで注文をしたりするときに日本のように店員さんをよぶことはしてはいけません。注文をしたいときは店員さんと目があうまで待つというのが基本です。日本の居酒屋ののりで「すみませーん」と手をあげて店員さんをよんだりするとマナーをしらないひととまわりから見られますので注意しましょう。 お風呂、シャワー イギリス人はお風呂にお湯をためてはいらず朝シャワーをあびるというのが普通です。そのためイギリスの家の浴槽は浅くつくられていてお湯をためて入ろうとしても半身浴状態になってしまいます。また、浴室に洗い場がないので浴槽のなかでシャワーを浴びます。私も日本にいたときはほぼ毎晩お風呂にはいっていたのでお風呂にはいれないことのストレスは最初かなりありました。 温泉、サウナ、銭湯 イギリスに温泉はあります。Bath (バス)というまちは温泉がわいていてイギリスの観光名所になっています。ただ、日本のような温泉ではありません。とてもぬるく水着をきてはいるスタイルです。サウナもスポーツジムなどにはありますが、サウナ専用のお店はありません。銭湯はありません。 以上、イギリスで生活するための予備知識講座でした。