ロンドンの賃貸物件の家賃ってとにかく高いというのが7年前はじめて不動産会社に勤めたときの感想です。どのぐらい高いかといいますと、2LDKのマンションで、ロンドンでは2ベッドルームフラットって言うんですが、ロンドン中心部で3000ポンドぐらい。日本円で50万円といったとこでしょうか。50万円って言えば東京でけっこういいところ住めますよよって話です。7年前でそんな高かったロンドンの家賃がなんと2022年の9月に17%上昇すると言ったありえないことが起きてしまったのです。要因はいろいろ言われていますが、いちばんの要因は賃貸物件の数が減少して、賃貸物件に住みたいと思うひとが増加したことです。価格が決まるのは、需要と供給のバランスですから、重要が増す、供給が減る、価格は上がるしかないじゃないですか。 なぜ、需要と供給のバランスが崩れてしまったか? 物件の数が減少した理由 まず、賃貸物件の件数が減少した理由についてですが、多くのランドロード(英国では家主をランドロードと呼びます。)が物件を売ってしまったからです。では、なぜ、売ってしまったのかと言いますと、投資としての魅力がなくなってしまったからです。英国の中央銀行であるイングランド銀行が2021年の末から段階的に利上げを行い、ターニングポイントと言われていた0.75%を2022年の5月に超えてきたことで、今後も利上げを続けるという見方が広がり、多くの家主は売りに出すことを決断したと言われています。確かに不動産投資の収益は年率3.2~3.5%ともともとそんなオイシイ投資案件ではなかったところに利上げとなり、経費、税金等を差し引くと手元にそんな残らないじゃ、売ってしまいますよね。さらに、ウクライナ戦争でロシアに経済制裁をし始めたため、近い将来ロシアの資金がロンドンから撤退するのではないかという不安を多くの投資家の頭をよぎったのはあるかと思います。相当な額のロシア資金がロンドンの不動産に投資されており、ある意味ロシア資金がロンドン不動産価格を下支えしているといってもいいぐらいでしょう。 需要が増加した理由 賃貸物件への需要が増加した理由ですが、2020~2021年にコロナパンデミック中にロンドン市内から郊外への移住者が急増しました。さらに、大学がオンライン授業になったため、英国内に住むひとは地方にいながら大学の講義を受けることができようになり、ロンドン市内に住む必要がなくなり、ロンドンから学生がいなくなりました。しかし、2021年7月に政府のコロナ対策が終了し、人々が徐々にロンドン市内に戻ってきました。2021年内は、まだ、人々が疑心暗鬼でしたが、2022年に入り、人々の間にもうコロナによる規制はないという安心感が広がり、ロンドン市内にどんどん人が戻ってきました。ということで賃貸物件に対する需要が増加したのです。 今後賃貸物件の数は増え、前のように簡単に物件が見つかるのか? さて、これから2023年にロンドン市内の賃貸物件の数はどうなっていくのでしょうか。ロンドン市内に賃貸物件が増える要因としては、まず投資案件としての魅力を取り戻せるかがカギとなってきます。ロンドンといえば、観光もさることながら、ビジネスの街として今後はもっと栄えていくことになります。2022年の1月にはグーグルがロンドンの中心部のオフィスビルを730ミリオンポンドで購入しましたし、メタ(Facebook)もキングス・クロスに大きなオフィスがあり約4000人が働いていますし、その他アップル社、アマゾン、ブルームバーグなど大手の会社が軒並みロンドンにオフィスを構えています。大企業が街に来ると雇用が増え、街も洗練されどんどんオシャレになっていき、更に人がどんどん集まるといった感じで景気も良くなっていきます。それに伴い世界中の投資家からもっと注目されるようになり、賃貸物件の件数も増えていくことになるでしょう。ただ、ウクライナとロシアの問題が解決すればの話ですが。
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ロンドンの不動産会社のスタッフが教える賃貸物件を選ぶ際の注意点。ロンドンの不動産会社のスタッフしか知らない家の状態から家主の性格を見抜く方法等の裏情報をはじめ、快適なロンドン賃貸物件生活を送るための必要な情報が満載。その他、賃貸物件トラブルや隣人トラブルの無料相談も受け付けております。
ロンドンの賃貸物件市場に異常な現象がおきている
コロナ禍が落ち着きを見せてきたロンドンではありますが、賃貸物件市場は異常な現象が起きています。何が異常かといいますと物件数です。通常は1月から春先にかけは増加傾向で、夏場には最多となります。ただ今年2022年に関しては物件数が激減しています。 なぜ、賃貸物件数が減ったのか? 投資対象としての魅力がなくなった 1つに金利の引き上げを見越して投資家が物件を手放しているというのもあると思います。Bank of England(イングランド銀行)が今年にはいり、既に2回の金利の引き上げを実施しました。年初に0.25%だった金利ですが、今は1.25%となっており、年内には2%まで上がると言われています。中央銀行の金利が引き上げで個人の住宅ローンの金利も必然と上がり、不動産投資への意欲が落ち、投資手として物件を買うひとが目減りしました。今までは安い金利でローンを組んで物件を購入、維持することができていたが、金利が上がると月々の返済額も増え家賃収入が目減りするどころか、逆にマイナスになってしまうことも想定されます。また、需要と供給のバランスが崩れ物件の価格が下落するという見方をしている投資家が、高く売れるうちに売っておこうということで、賃貸物件を手放すひとも増えたことから物件数が減ったことも説明がつきます。 住み替えをするひとの減少 コロナ禍のロックダウン中はロンドン市内から市外に出ていく人ばかりで、ロンドンから一時期ひとがいなくなりました。結果、多くの家主は家賃を大幅に引き下げでテナントの獲得に躍起となりました。過去2年の間にテナントを獲得した家主は家賃の引き上げをできずに、通常1~2年周期で引っ越しを繰り返すテナントたちも引っ越しをせず、現在の物件に住み続けようというのも賃貸物件を減らしている原因の一つです。 賃貸物件の質が悪くても借り手がつくほど品不足 私もロンドンで賃貸物件を扱い10年ほどたちますが、今年のようなマーケットは経験したことがありません。4,5年前にある家主にこんなボロな物件は借り手がつきませんと言っていたような物件でも市場に出せば1~2日で借り手が見つかってしまう完全な売り手市場です。粗悪な賃貸物件に住むはめになった人たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。最近も私どもで宣伝していた物件で2ベッドルームの物件がノースフィンチリーというところにあったのですが、とにかく通気性が悪く、すぐにカビが発生してしまう物件がありましたが、他の不動産会社が日本人のテナントさんを見つけたという報告を家主から受けました。現在のテナントさんは英国人の男性が2人でシェアフラットとして住んでいるのすが、彼らもカビの発生に悩まされ退去することとなりましたが、新しく入居する方にはそういった情報はいっさい入っていないでしょう。家賃も2,3年前は2ベッドルームのアパートで平均1,400~1,600ポンドが今は1,700~2,000ポンドとなってしまいました。 内覧せず物件を契約するひとがコロナ禍より多い コロナ禍中は、コロナに感染することを恐れて実際に物件に行かず、ビデオを通しても内覧で契約をしてしまうひとがいましたが、今年は内覧の予約を取っている間に物件が他のひとに決まってしまうということで内覧せずに契約してしまうひとの数がコロナ禍中に比べても2倍から3倍に増えました。特に日本人の場合は日本から契約したいというひともいますので、内覧せずの契約がかなり増えているのではないでしょうか。渡英する日や内覧する日を待っているよう余裕などないのです。いいと思ったら即決で契約しなければいい物件に住むことはできない時代になってしまいました。 今後心配されることは? 今年にはいって賃貸物件の更新をされた方は、恐らくすでに気づいているひともいると思います。そうです、家賃の値上げです。もし今後も賃貸物件数の品薄状態が続いたとしたら、家賃は年々上がっていくことになります。では、テナントして家賃の値上げに対してどういった対策をとることができるのでしょうか。まずは、契約年数を長くすることです。通常ロンドンの賃貸契約は最低1年となっていますが、別に1年でなければいけないといことはありません。ひとによっては2年、3年という契約期間もできます。長くすることによって家主側に家賃の値上げするチャンスを与えないということです。ただ、長期間の賃貸契約を結ぶことにより、家賃の値上げは避けられますが、契約中の退去は難しくなってしまいますのでご注意ください。では長期間の賃貸契約をせずに2年目、3年目の家賃を据え置きにする方法ですが、契約書に最初の2年は家賃を据え置くという条項をいれてもらうことです。この交渉はオファーを出す時点でやらないといけません。オファーが受諾され契約書を交わす時点でそのような交渉をすると家主から契約を破棄される可能性があります。じゃんけんの後出しと同じです。英国で交渉する場合、そんな卑怯なやり方ではなく正々堂々と正直に話したほうがうまく行くことが多いからです。今年ロンドンに来られる方は賃貸物件探しに苦労するかと思いますが、根気よく探せば必ずいい物件に巡り合えます。
現地不動産会社を通して賃貸契約するときの注意点
以前にも投稿させていただきました内容で重複する点も多いかと思いますが、最近あまりにも現地不動産会社を通しての賃貸契約に関するトラブルの相談が増えてきましたというのもあって再度、現地不動産会社を通しての賃貸契約するときの注意点について解説します。 なぜ、現地不動産会社との契約が増えてきたのか? まず、本題に入る前になぜ現地不動産会社を通しての賃貸契約が増えてきたのかという疑問にお答えします。理由はいろいろありますが、ざっくり言いますと下のものになります。 日本人の英語力があがり、現地不動産会社でも契約が簡単にできるようになった 日本人がたくさん住むエリアに住みたくないひとが増えた 会社に歩いて通えるエリアに日系不動産会社がない 上の3つの理由ですが、実はすべて関連しているのです。日本人の英語力があがり、日系の不動産会社に頼る必要性がなくなったので、現地不動産会社を通しての契約が増えたということです。3つめの会社への徒歩圏内といいますと、日系企業の多くがロンドンの都心部に集中していますが、都心部に日系不動産会社はありません。昔は都心部は治安が悪いとか、ゴミゴミしていて環境悪いなどの悪条件が揃っていましたが、今は治安もよくなり、車の排気ガスに関してはウルトラ・ロウ・エミッション(超低排出)規制がはじまり、都心部は排気ガスをたくさん放出する車に対して通行料が課金されるようになり、環境もかなり良くなっています。そもそも日本人の若いひとにとって郊外に暮らすメリットってほとんどありませんからね。都心に住む日本人が増えるのは当たり前と言えばそうですよね。 賃貸契約の際は、契約書をしっかり読もう さて、本題に入りますが、まず現地不動産会社を通して賃貸契約をする際に、必ずチェックしなければいけない項目があります。契約書はだいたい10~15ページぐらいのものになりますが、そんな難しいことは書いていません。テナント(借主)の義務、ランドロード(貸主)の義務、一般的な決まり、特別事項の4つの構成になっています。なかでも注意しないといけないのは、テナントの義務(TENANT’S OBLIGATION)です。テナントの義務というのは基本的に期日通り家賃を支払うということと物件をきれいに使用するということです。 物件をきれいに使用する義務とは 物件をきれいに使用するというのは、ランドロードが定期的に物件にきてチェックするので毎日きれいに掃除しなくてはいけないということではありません。住んでいるときどんなに散らかしたり汚したりしてもいいけど、退去して物件を返却する際には入居時と同じ状態に戻せということです。そのままの内容のことがテナントの義務に記載されていますが、物件をきれいに使用するというのはどういうことなのかという細かい内容も記載されています。例えば、壁に画びょうやクギを打ってはいけないという項目は必ず入っていますが、住む家に写真や絵を壁に掛けたいですよね。その場合、契約書にサインする前にランドロードに許可をもらうようにして、それを特別事項として記載してもらいましょう。物件をきれいに使用するという義務の中に、庭の手入れももちろん含まれています。日本でもやったことのない庭の手入れを英国でするなんて正直無理ですよね。でも、賃貸契約書には100%含まれています。では庭の手入れを怠った場合はどうなるのでしょうか。隣のひとから庭の手入れをするように注意されたり、退去時に法外な金額をランドロードから請求されたりします。庭の手入れに自信がないかたは、ガーデナーを雇いましょう。一回呼ぶごとに30~40ポンドほどとられますが、庭がきれいになり隣のひとから嫌味を言われることもなくなり平和に暮らせます。 退去通知の方法 退去通知のほうほうでもめるケースが意外とあります。退去通知というのは、物件を出ますとランドロードに通知することです。例えば、今より条件のいい物件が見つかったので引っ越したいとなったとき、今住んでいる物件のランドロードに退去したいと通知しなければいけません。通常は1カ月前通知、2カ月前通知、場合によっては3カ月前通知と記載されているときもあります。1カ月前通知がテナントにとって好都合ですが、どうしても2カ月通知じゃないとだめだと言ってくるランドロードもいます。1カ月通知で退去できるように少し頑張って交渉しましょう。 中途解約(BREAK CLAUSE) この中途解約ももめる原因の一つです。駐在で英国にきているひとは、突然会社から「来月日本に帰ってこい!」とか、「来月からタイに行ってくれ!」など突然の人事異動命令を下されるときってあるじゃないですか。そんなときに、中途解約の条項が契約に入っていない場合は、契約終了まで家賃の支払い義務が生じてしまうので気をつけましょう。中途解約の条項が入っていないからどうしようとお困りの方は下記のメールまでご相談ください。info@eikoku-seikatsu.comこのトラブルを回避する方法はいくつかありますが、この投稿に書くことは控えさせていただきます。 物件訪問に関して 退去前の2カ月間の物件訪問に関してですが、ランドロードもしくは不動産会社のひとが24時間前に通知をすれば訪問をすることができるという条項も必ず入っています。あと2カ月で退去が決まっているからと言って毎日知らないひとたちが土足で物件にずかずかと上がりこまれるのもどうかと思います。そこで、24時間通知を48時間通知に変更するように交渉しましょう。それでも現地の不動産会社は今日の午後に訪問してもいいかなど急なお願いをしてくるので、「契約書通り48時間前の通知でお願いします。」とはっきり断りましょう。 日系不動産を通して契約すればトラブルがないと言っているわけではありません。英国にきて英語の契約書にサインするのは日系も英系も同じです。大事なのは契約書にサインをする前に内容を把握して納得したうえでサインをするようにしましょう。
失敗しない賃貸物件の選び方ロンドンでの賃貸物件選びに失敗しないために失敗しない賃貸物件の選び方
ロンドンでの住まい探し、初めての方にとっては「どれも素敵!」と思ってしまうかもしれません。でも、実際に住んでみると「こんなはずじゃなかった…」ということもよくあります。 そこで今回は、失敗しない物件選びのポイントと、信頼できる不動産会社の担当者を見分ける方法をご紹介します。 良い不動産会社の担当者の見分け方 ロンドンでは、不動産会社の担当者によって物件選びの成功・失敗が大きく左右されます。なぜなら、イギリスの不動産会社にとっての「お客さん」は、私たち借主(テナント)ではなく、物件のオーナー(ランドロード)だからです。 実際、多くの担当者は契約が決まれば仕事終了、あとは「何かあってもランドロードと話してね」と言われることも。そんな状況でも、親身になってくれる担当者もいます。では、どんな担当者が良いのか、見分けるポイントをチェックしてみましょう。 要注意な担当者の特徴 これらに当てはまる場合は、担当者を変えてもらうのもアリです。 なるべく避けたほうがいい物件とは? 「この物件、大丈夫かな?」と不安になったときは、以下のポイントをチェックしてみてください。 ✅ 家賃交渉が一切できない物件 例えば、2500ポンドの物件に対し、2400ポンドでオファーを出した際に「値下げ不可」と即答された場合。こういうオーナー(ランドロード)は、住んでいる間も融通が利かない可能性大。トラブル時に動いてくれないことも。 ✅ 物件管理が雑なオーナーの物件 特に洗濯機・冷蔵庫などの家電が古いと、壊れたときに大変。入居前に「故障した場合、交換してもらえるか?」を確認しましょう。 ロンドンの物件探しは時期も重要! ロンドンの賃貸市場は、時期によって良い物件の出やすさが変わります。 ✅ 春〜夏:質の良い物件が多く、選択肢も広がる ✅ 秋〜冬:物件が少なく、選ぶのが難しくなる 時期を見計らって、少しでも良い物件を探せるようにしましょう。 相談はお気軽に! 「ロンドンの賃貸物件探しで困った!」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。 📩 お問い合わせ:info@eikoku-seikatsu.com ※返信に数日かかることがありますが、ご了承ください。 皆さんのロンドン生活が快適になるよう、少しでもお手伝いできれば嬉しいです!
法人契約は現地の不動産会社には不評
ロンドンのおしゃれなエリアに住みたいと思っている方に、残念なお知らせがあります。ロンドン市内で人気のあるエリアはどこかご存じですか?フィンチリー?イーリング?センジョン?そんなエリアはイギリス人、ヨーロッパ人は見向きもしません。今、ロンドンで人気のエリアは以下のものになります。 カムデン グリニッチ ショアディッチ パットニー メアリルボーン ブリクストン ダリジ バーモンドジー ハイベリー アンド イズリントン クラップハム(Expatica調べ) ちなみに現在上のエリアにすんでいるという日本の方、あなたはロンドンのトレンディなエリアに住んでいると胸をはって日本のお友達に自慢してもいいと思います。少し昔に日本人のよく住むエリアにあったセンジョン(セント・ジョンズ・ウッド)はといいますと、上層中流階級(アッパーミドルクラス)が住む素敵なエリアとして少し前までは注目をあびていましたが、今は少し落ち目です。どちらかというと隣のプリムローズ・ヒルのほうに人気が集まっています。 なぜ人気のエリアに住んでいる日本人が’少ないのでしょうか。 上にあげたエリアに日本人があまり住んでいません。日系不動産会社のひとに言わせると現地のひとに人気のあるエリアは、治安があまり良くないから日本人向けではないとか、日系のスーパーがあまりないとか、意味不明なことを言っていると思いますが、正直いってそんなことはいっさい関係ありません。現地のひとであろうが好んで治安の悪いエリアに住むひとはいません。日系のスーパーですが、たとえ近くになくても、今の時代みなさんオンラインで注文して自宅に配達してもらっています。特にコロナ禍のような状態が今後も続くと予想される時代に、毎日スーパーで買い物するひとなんて皆無です。では本当の理由は何なのでしょうか。それは、日本企業が駐在員に法人契約を強制しているからです。法人契約といえば聞こえはいいのですが、現地の不動産会社にとっては胡散臭い契約としか思われていません。日本の企業と契約がしたことがない家主は法人契約と聞くと二の足を踏んでしまいます。法人契約は家主にとってとても不利な契約だからです。日本人だろうが、イギリス人だろうが、自分が不利になる契約書にサインをするひとはいません。 法人契約は家主にとって何が不利なのか? 具体的に法人契約は家主にとって何が不利なのでしょうか。いくつかの理由があげられますが、いちばんの大きな理由は、家主に途中解約の権利がないということです。家主が都合により物件を自分の手元に戻したくても簡単に戻すことができません。経済事情により物件を売りに出さないといけないとか、自分の息子夫婦に住ませたいなどの状況になった際に、法人契約をむすんでいると家主に選択肢はありません。だから、日本人の住むエリアというのはおのずと一部のエリアに限られてしまうのです。 日本人が人気エリアに住む方法は? では、これから来る日本人がロンドンの人気エリアに住むためにはどうすればいいのでしょうか。答えは、とても簡単です。法人契約をせず、個人契約で契約すればいいのです。お勤め先の会社が個人契約はだめですという権利はありません。日本の企業の総務に特段頭のかたいひとがいない限りこの交渉はうまくいくでしょう。社員に対して会社が住む場所を強制させる権利はいっさいありません。「家賃は会社が支払うのだから、会社のやり方に従ってもらう必要がある。」というのは日本特有の考え方で、イギリスではあまり一般ではありません。社員にも人権があり、家族がいます。住む場所を決めるのは、住むひとの権利で、優先順位は家族が安心して暮らせることであり、会社にそれを否定することはできません。 でも個人契約だと突然追い出されるケースもあるのでは? 個人契約は法人契約と違い、家主側にも途中解約の権利が与えられます。つまり、家主が突然に来月退去してくださいということも起こりえるということです。逆をいえば、もし物件が気に入らなかったら、いつでもお引っ越しができるということになります。法人契約の場合、家主だけにではなく、テナント側にも物件が気に入らないから退去しますというのができないのです。法人契約の途中解約は、住んでいるひとが会社からイギリス国内に異動になったという理由以外は認められないのです。家主から出ていけと言われる心配がないが、嫌な物件でも住み続けなければいけないという生き地獄を味わう可能性があるのです。ただ、みなさん勘違いしないでほしいのは、法人契約であれ、個人契約であれ入居してから最初の6か月間は特別な理由をのぞいて退去できないというのが法律で決まっていますのでご注意ください。 特別な理由というのは? 特別な理由があれば、6カ月以内でも退去ができると前項で申し上げましたが、どういった理由でしたら退去が可能になるのでしょうか。ロンドン市内でよくある6カ月以内に退去できたひとの特別な理由ですが、いちばんは「物件に住めない状態になった。」です。「物件に住めない状態」とはいったいどんな状態をさすのでしょうか。よくある理由をあげていきます。 ボイラーが壊れていて暖房もお湯も使えない。 水道が使えない。 電気系統に問題があり、電化製品や照明器具がいっさい使えない。 ガス漏れがしている。 もし上の状態が入居した時点であるのでしたら、すぐに家主、管理不動産会社に退去通知を出し、支払った家賃の返金も求めましょう。 個人契約をするうえでの注意点 日本人がロンドンで不動産の賃貸契約をする際に必要なものといえば、 パスポート、BRPカード(必須) 雇用証明書 銀行口座 必ず必要なのはビザ(BRPカード)です。入国してBRPカードを受け取るまでの間、パスポートにはっている1カ月期間限定のビザは役にたちませんのでご注意下さい。まずは、BRPカードの取得をしましょう。雇用証明書ですが、年俸が記載されていないと意味がありません。年俸に関してですが、月の家賃の30倍以上の年俸でなければ、審査に通りませんのでご注意ください。家賃を別途で支給される場合は、家賃の支給額もしっかりと雇用証明書に記載されている必要があります。日本の駐在員は、イギリス国内でのクレジットヒストリーがないので審査がとおらないというウソの情報がはびこっていますが、そんなことはありません。基本的に収入の証明さえあれば、誰でも審査はとおります。会社の人事部の担当者に事前に審査会社から連絡がある旨を言っておけば、何の問題もなく審査がとおります。ちなみにロンドンでは審査のことをリファレンスチェックと言います。 会社の決まりだから仕方がないと、住みたくもないエリア、住みたくもない住居で妥協せず、せっかくのロンドン駐在をおしゃれな場所で過ごすことを英国生活サイトは強くおススメします。
「家は古ければ古いほど良い」のは、お金持っていればの話
イギリスで築浅のマンションに住むのは至難の業です。古い伝統的な住居が好きなひとにはイギリスは天国みたいなところだが、現実問題として窓ガラスは一重、すきま風ぴゅーぴゅー、さらに天井が高いので暖房費がかさんでうかつに外食もできない始末。それに比べモダンなマンションは冬あたたかく、夏はすずしいうえに、光熱費も激安のいいことづくめ。日本でそんなところに住んでいるから、イギリスでわざわざそんなところに住まなくてもいいという考えも賛同します。ただ、私は個人的に寒いのは苦手なので、どうしてもモダンな築浅マンションに魅かれてしまします。そんな私の考えに賛同の方におすすめの物件ですが、ロンドン北部の人気エリア、ウッドサイドパーク(日系スーパー「あたりや」さんもあります)にある寝室が3つ、うちひとつは専用シャワールームつき、メインの浴室には浴槽のほかに別途でシャワー室もついています。まさに天国のようなマンション。詳しくは、JPSさんのウェブサイトからご覧ください。https://www.jpsinternational.co.uk/property/37/3-bed-flat-to-let-hurley-court-high-road-london/
賃貸借契約の落とし穴
ロンドン(イギリス)で賃貸契約を結ぶ際に、見落としている点はありませんか。賃貸借契約は日本のものとほぼ同じだと思っていませんか。今日は、賃貸借契約を交わす際の注意点についてお話します。 賃貸借契約とは? ロンドンで賃貸借契約というのは、借主と貸主の間で交わされる契約のことです。英語では借主をテナント(Tenant)と呼び、貸主をランドロード(Landlord)と呼びます。賃貸借契約は、このテナントとランドロードの間で交わされる契約であり、不動産会社と交わす契約ではありません。ただ、契約書は、不動産会社が準備することが多く、賃貸物件に入居するまでは不動産会社が、契約の内容に関して説明したり、修正したりする義務があります。 契約の内容とは? 基本的に契約書の中身はいくつかの項目にわかれていますが、大雑把に説明しますと下のものとなります。 借主の義務 - Tenant’s obligation 貸主の義務 - Landlord’s obligation 敷金 - Deposit 解約通知、退去通告、通知の方法 - Notice 個人情報保護法 - GDPR 賃貸借契約書は通常12~15ページで、すべて英語(もちろん)なので、日本から来たばかりのひとには読むのは少し大変かもしれませんが、読まずにサインをして、あとから知りませんでしたというのは通用しません。そこで、ここだけは押さえておけば大丈夫という点を説明します。 契約書のなかでおさえておく条項 公共料金 - Utilities 公共料金に関してですが、まず支払う必要があるのかどうかを確認してください。賃貸物件によっては、電気、ガス、水道料金が含まれている場合もあります。それなのに契約書には公共料金の支払いは借主の義務だと書かれていた場合、数カ月後多額の請求が来ても文句は言えません。基本的に契約書は物件によってオーダーメイドされているのではなく、テンプレを使っている不動産会社がほとんどで、内容を変更するのを忘れてしまう不動産会社も多いのでご注意ください。 途中解約の条項 - Break Clause この条項に関していちばんトラブルが多いのではないでしょうか。通常、賃貸契約は最低12カ月の契約になっています。何も言わなければ12カ月間は、そこに住み続けなければいけません。何も問題がなければいいですが、ロンドンでそんな物件にあたることは70%ぐらいの確率です。ということは10人中3人は何かしらのトラブルに遭遇するということです。そんなときに、この途中解約の条項がなければ最悪です。以前、マンション(イギリスではフラットと呼びます)に住んでいたAさんが、入居3カ月ぐらいしてから隣に3人の学生が引っ越してきて連日連夜のパーティー、騒音に悩まされたAさんは退去を申し出たところこの途中解約の条項が入っていなかったため、それから9カ月間騒音に耐え生活を強いられました。騒音問題の対処法はこちらでご覧ください。 途中解約は最低6カ月と法律で定められており、6カ月以内の解約はできないことになっていますのでご注意ください。 途中解約は貸主からもできる 再度、途中解約の話になりますが、途中解約は借主側からではなく、貸主からも解約ができるようになっているのが通常です。つまり、もし貸主が借主のことが嫌いで出て行ってほしいとなった場合に、貸主から退去通知を受ける可能性もありますのでその点もご注意ください。 壁に絵や写真をかけるためのクギや画びょうをさしてもいいのか せっかく高い家賃を払って住むのですから、自分の家のように家族の写真やお気に入りの絵画を壁に飾りたいですよね。でも、通常の賃貸借契約書は壁などに絵画用のクギやフックを取りつけてはいけませんと記載されています。もし、壁に写真や絵画をかけたい場合は、貸主に書面にて許可をえなければいけません。 私の知っている家主さんのほとんどは、特に気にするひとはいませんが、なかには古い建物なので絶対にダメだという変わった家主もいますので’ご注意ください。 退去通知 退去する際ですが、12カ月契約の満期をむかえれば自動的に退去できるわけではありません。退去通知というものが必要となってきます。通常は1カ月前通知か、2カ月前通知となっています。注意しなければいけないのは、1カ月前の通知というのは、不動産会社もしくは貸主が通知を受け取った日から1カ月ということになります。毎月1日に家賃を支払っている場合、もしその月の末日に退去したいのであれば、末日に相手側に届くように通知しなければいけいのです。これが1日ずれてしまうと、家賃を1日分余計に支払わなければいけません。では、月の途中で退去したいと考えているのでしたら、1カ月前の退去通知は退去したい日から1カ月さかのぼった日に相手に通知が届くように出せばいいということです。退去通知を出す方法ですが、契約書によって異なってきますが、基本的に書留郵便(Recorded Delivery)が’原則となっているはずです。 退去時の掃除 退去時に高いお金を支払ってプロの掃除業者に頼まなければいけないと思っている方が多いと思いますが、そんなことはありません。借主にプロの掃除業者を頼ませるというのが法律で禁じられています。もし、契約書に退去時はプロの業者を頼まなければいけないと記載されていたら、それは法理を違反になりますので、すぐに不動産会社にいって訂正してもらいましょう。貸主のなかには、この法律を知らないひとが多く、特に日本人が相手だと掃除業者を貸主が頼んで、借主に支払わせようとするひともいるので気をつけましょう。 他にも、まだまだたくさん注意点はありますが、今回はこのぐらいにとどめておきます。もし、個人的に質問等がありましたらお気軽にお問合せフォームにてご相談ください。
ガス料金の値上げが国民を苦しめる
ガス料金の値上げについて 今日はガス料金値上げのお話をします。簡単にいいますと、アジアからのガスの需要が急激に増えたことで、天然ガスの供給不足になりイギリスへのガス供給が減少しているからです。皆さんご存じのように、世界で天然ガスを大量に保有している国はアメリカ、ロシア、カナダなどです。イギリスも若干は保有しておりますが、十分な量を保有していないため、国内で使われるガスの約3分の2を輸出に頼っております。専門家によると、今年の冬から春にかけ最大で14%の値上がりがあると予想されています。たかだか14%とお思いかもしれませんが、イギリスは冬から春にかけてガスの‘使用量が36%多いと言われています。大きな理由は暖房です。 ガスで暖をとるのがイギリス流 イギリスでのガスの用途ですが、いちばんはボイラー(湯沸かし、暖房)です。イギリスは寒い国のくせに、ほとんどの家庭でセントラルヒーティングというシステムを使用しています。セントラルヒーティングというのは、ボイラーでつくられた熱いお湯が各部屋のラジエーターに供給され、そのラジエーターがあつくなり、その熱で家全体をあたためるという一見効率がよさそうですが、そんなことはりません。ラジエターは各部屋に設置されていて、仮に使われていない部屋があっても、あたためてしまうからです。また、室温を設定するコントローラーが家に一つしかなく、ほとんどの家ではリビングルームか、一階の廊下にあったりします。つまり、1階の室温を25℃に設定すると、2階の室温は30℃ぐらいで蒸し暑くなってしまい、逆に、2階の温度を25℃ぐらいになるように調整すると、1階が20℃以下になってしまい少し肌寒くなってしまうのです。 ガスボイラーの故障はないのか? イギリスで主流のガスボイラーというのはラジエターにお湯を供給するとともに、実際に家庭内で使用するお湯もつくります。キッチン、お風呂、シャワー、洗面所とお湯は、通常の家庭内では毎日のように使われています。では、このガスボイラーがなにかしらの原因で止まってしまったら、どうなるのでしょうか。まず、お湯が止まります、そして暖房も使用できなくなります。つまり、イギリスの家庭にとってガスボイラーは心臓なのです。そんな重要な役割を担っているガスボイラー「まさかそんな簡単にこわれるわけはないでしょう?」と思われているひとが多いのではないでしょうか。イギリスに限ってそんなわけはありません。間違いなく故障します。しかも頻繁に。家、特に賃貸物件の場合、ボイラーを頻繁に付け替える大家さんなんてほとんどいません。通常ボイラーの寿命は15年といわれていますが、イギリスの賃貸物件に備え付けられているボイラーのなかには20年以上使用されているものもざらにあります。 ガスはイギリス人にとって命綱 イギリス人にとってガスがどれだけ大事かということがわかっていただけたかと思います。ガス料金の値上げはコロナウィルスの影響で職を失ったり、収入が減ってしまったひとにとって追い打ちをかけられる悪いニュースです。暖房やお湯もさることながら、一般家庭ではコンロやオーブンもガスが使われている家庭が多いため、この冬はイギリス人にとって寒く長い冬になりそうです。
誰もが憧れるハムステッドの暮らし
ハムステッドの魅力 多くのロンドン市民があこがれる町といえばハムステッドです。色鮮やかなフロントドアが特徴的な家々、おしゃれなカフェ、小さな抜け道がいたるところにあり、ロンドンという大都市に住んでいることを見事に忘れさせてくれます。町というより小さな村という表現がしっくりきます。イギリスでは町は労働者階級が住むところで、富裕層の多くは村を好んで住みます。地下鉄ノーザンラインで中心部のバンク駅から約22分。オシャレなカフェ、レストランなどがたちならぶ商店街の真ん中に駅はあります。 ハムステッドは家賃が高いのか? ハムステッドを嫌いなひとはいませんが、イギリス人はもちろんのことフラン人やアメリカ人に特に人気があります。職種といえばデザイナーやバンカーなどいわゆるホワイトカラーの人たちが大半を占めます。昔から富裕層が住むという傾向は変わっておりません。よって家賃他の場所に比べ少し割高となります。 おすすめ物件 英国生活サイトがおすすめする物件ですが、もともと大きな一戸建てを改装したコンバージョンフラットです。広々としたリビングルーム、寝室が3つ、バスタブ付きの浴室のほかにシャワールームが2つあります。キッチンでは簡単な食事ができるスペースがあり、となりにはゲストを読んで食事会ができそうなダイニングルーム、天気のいい日にはバルコニーでおいしい午後の紅茶を楽しんでみてはいかがでしょうか 物件名 Kidderpore Gardens 所在地 Kidderpore Gardens, Hampstead, London NW3 家賃 3,575ポンド/月 間取り 3LDK 浴室 バスタブ付きが1つ、シャワールーム2つ 面積 121㎡ 最寄り駅 Hampstead ,
2021年の不動産市況を読む
不動価格は一度下がり、そのあと急上昇する 不動産マーケットがクラッシュ(下落)するという話はイギリスのEU離脱が浮上した2016年から言われていますが、いまだクラッシュしていません。それどころか、EU離脱の国民投票があった2016年の6月から2020年の11月までの不動産価格は17%もの値上がりをしています。理由ですが、住宅の供給不足、住宅ローンの金利が安いなどいろいろ言われていますが、けっきょくのところ家を買う人がいるから価格が上がり続けているのです。買う人がいなくなれば価格は下がるしかありません。2021年は誰が不動産を買うのでしょうか。 2020年に買えなかったひとたち、売ってしまったひとたち 今後不動産を買うと思われるひととして考えられるのはコロナウィルスパンデミックにより収入に影響を受けたひとたちでしょう。どういうことかといいますと、多くのひとがコロナパンデミックにより仕事を失ったり、求職状態になったりして収入が減ってしまいました。その影響で住宅ローンの審査に通らず購入を断念したひとたちもたくさんいます。それだけではありません。持ち家だったひとのなかにも住宅ローンの支払いができずやむを得ず家を売ってしまったひともいます。パンデミックが終息し経済がもとどおりになったとき、彼らの収入も戻り経済的にも余裕がでてきて再度家探しをして購入するひとや一度失った持ち家を買い戻すと思われます。イギリスでは今でも家を借りるより買うほうが経済的に賢い選択だと信じているひとが多いのです。 企業が動けばひとも動く 過去30年間でヨーロッパから多くの大手企業がビジネス展開してきました。それにより多くの優秀な人材がイギリスには移り住んできました。各会社の幹部クラスのひとたちは賃貸物件に住まず、物件を購入して住んでいます。また、企業がまとめてロンドン市内に物件を何件か所有し、ロンドンに赴任してくる駐在員にあてがったりしています。もし、こういった企業がヨーロッパに拠点を移動させるとなった場合に、彼らが所有している多くの不動産も処分されることになるでしょう。二度とイギリスには戻ってことはないからです。 EU離脱による経済への影響は? 2021年1月1日からイギリスは正式にEUのメンバーではなくなりました。すでにイギリスとヨーロッパ間での物流においてさまざまな問題が生じています。ヨーロッパからイギリスへ商品を取り寄せるのに最低20%の関税がかせられるというのも企業にとっては痛い出費となります。逆に商品をヨーロッパに送ることも今までのように簡単ではなくなってしまいました。影響がでているのは物流だけではありません。金融業界でも影響がではじめています。2021年1月1日よりロンドンの金融センターでヨーロッパの証券取引ができない状態になっています。3月までに正式なルールが決まるらしいですが、もしロンドンとEUの証券市場が完全に切り離された場合にロンドンの金融業界で働く5万人以上のひとが職を失うと予想されています。それだけではなく大手の銀行や証券会社はロンドンの支店の縮小、閉鎖し、EU内の主要国(ドイツ、アイルランド、オランダなど)に拠点を移すことになると世界金融の中心地といわれていたロンドンの格がどんどん下がりひとが集まってこなくなります。これはロンドンにとって大きな損失につながることになります。 新たなイギリスへの移住者 イギリスから去るひとがいれば、新たにやってくるひとたちもいます。おそらく、香港人、カナダ人、オーストラリア人。なぜこの3か国からひとがやってくるかといいますと、イギリスがビザを率先して出すと約束したからです。誰でもビザをもらえるわけではありません。ある程度の貯蓄をもっているひとという限定です。その目的はイギリス連邦国のなかでも経済的な豊かな国の香港、カナダ、オーストラリアから富裕層をイギリスに招き入れて経済を潤そうという考えからです。カナダとオーストラリアはわかりませんが、香港からは2025年までに500万人のひとがイギリスへ移住してくるといわれています。香港人にとっては中国人になるよりはマシだということで移住してくるひとが今後も増えていくことが予想されます。おそらく香港、カナダ、オーストラリアからの移住が活発化するのは、コロナパンデミックがおさまりはじめる秋ごろからと思われます。そうすると不動産を買い求めるひとたちで不動産価格は回復することになるでしょう。予定通りイギリスにひとがはいってくればのはなしです。