【特集】ルーシー・レットビー事件とは何だったのか?

英国を震撼させた看護師による連続乳児殺害の全貌 ■ はじめに 2015年から2016年にかけて、イギリス中部チェスターにある病院で不審な乳児死亡が相次ぎました。その中心にいたのが、新生児集中治療室に勤務していた看護師、ル …
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■ 紅茶の国が冷たい理由 〜イギリス式“やさしさ”の終焉〜

ある朝、ロンドンのどんよりと曇った空の下、ニュースアプリをスクロールしていた私はふと手が止まった。「政府、障碍者支援を大幅削減へ」——。ああ、またか。別に驚きはしなかった。だが、驚かない自分に驚く。そう、これは感情の麻痺 …
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【ブレグジット後の目覚め】USAIDが消える世界を想像してみたら、紅茶も苦くなった件

こんにちは、ロンドン在住のジャックです。僕は普通のイギリス人です。紅茶が好きで、BBCの天気予報に文句を言い、パブでビール片手に世界情勢を嘆くのが趣味です。でも先週、ニュースでこんな見出しを見ました。 「USAIDがなく …
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ロンドンの物価はバカ高い――それでも人はなぜ、都市に惹かれ続けるのか?

「ロンドンなんて、カフェラテ1杯で800円だよ」「家賃、給料の半分以上じゃん」「そんなに高いのに、なぜ人が集まり続けるの?」 都市に住んだことのある人なら、こうした声を一度は耳にしたことがあるでしょう。特にロンドンのよう …
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権力を握るのは女性?男性?——イギリスのカップル事情を考える

「男女平等の先進国」として語られることの多いイギリス。しかし、実際のカップル間において“決定権”や“主導権”を握っているのは一体どちらなのだろうか。表面的な男女平等のイメージと、現実のカップル間の力関係にはズレがあるので …
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イギリスに言論の自由はあるのか?

グラストンベリーフェスティバルでの「IDFに死を」ラップ発言から見える、自由とダブルスタンダードの境界線 【はじめに】自由なはずの国で、自由が試されるとき イギリスは長らく「言論の自由」を掲げる西側自由主義国家の一つとし …
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「未来は予言されている」:アジア人の信じる大予言とイギリス人の懐疑主義のはざまで

はじめに:信じることと疑うことの間に 世界のどこかで地震が起きる。大雨が続く。政権が交代する。これらの出来事に「意味」を見出し、やがてやってくる未来を予兆と結びつける文化がある。とくにアジア圏では、「予言」や「運命」とい …
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アメリカのイラン攻撃と「弱国」認識:イギリス視点から見る現実と誤算

2025年初頭、アメリカによる中東における空爆が国際社会に衝撃を与えた。ターゲットは再びイラン。この出来事を受け、多くの国々が懸念を表明する中、イギリスの対応と分析はどこか冷静で計算高いものに見える。なぜイギリスはイラン …
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動物を食べるという矛盾:自然、倫理、そしてクローン技術への問い

近年、イギリスをはじめとする多くの国で「私たちはなぜ動物を食べるのか?」という疑問が、従来以上に強く問われるようになっています。この問いの背後には、動物福祉、気候変動、健康、そして技術の進歩という複雑に絡み合ったテーマが …
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イギリス人は潔癖症が多い?街の汚さとOCDのリアルな関係

「イギリス人は潔癖症が多い」という話を聞いたことがある方は少なくないかもしれません。特に精神疾患としての強迫性障害(OCD:Obsessive Compulsive Disorder)に悩む人が多いという指摘は、心理学的 …
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