おしゃれな街ロンドン・ハイゲートに住みたいと思っている単身もしくはカップル向けのフラット

今回紹介しますロンドン賃貸物件はといいますと、ロンドンのフラットは見た目はいいけど、時々古すぎて夏は暑く、冬はすきま風で寒いというイメージをお持ちの方多いのではないでしょうか。でも、せっかくロンドンに住むのだから日本のマンションのような物件には住みたくない。そんなわがままな方におススメの物件です。地下鉄ノーザンラインのハイゲート駅から徒歩3分、目の前の道を挟んだ向かい側にはスーパーマーケット(Sainsbury’s Local)、少し南側に歩くとジャパニーズレストランCOCOROと立地条件はバッチリです。 物件名 Archway Road 所在地 Archway Road, Highgate, London N6 家賃(月) £2,200 デポジット 5週間分 間取り オープンプランキッチンのダイニング兼リビングルーム、寝室、バスルーム 浴室 1つ、バスタブあり トイレ 1つ 面積 51㎡ 家具 無 駐車場 無 最寄り駅 Highgate(northern line) Zone 3 最寄りスーパー Sainsbury’s local

ロンドンで寝室を3つ欲しいと思っているカップル向けのフラット

最近は日本からロンドンに来る子どもがいない若いカップルが増えているそうです。男性が駐在員であれ、女性が駐在員であれ、どちらかが日本でのキャリアを放棄しているわけで、ロンドンに来てからやりたくもない専業主婦もしくは専業主夫になってしまうケースが増えています。自分のパートナーは、毎日ロンドン都心のオフィスに通い、アフター5で同僚とパブに行き、あまりおいしくもないディナーを食べるなどロンドン生活を満喫しています。でも、自分はといえば、昼間は洗濯、部屋の掃除、片づけをし、夕方から晩御飯の支度を始める。まったくロンドン生活を満喫していないというのが実情ではないでしょうか。でも、もし自宅に自分専用のオフィスがあり、私のようにブログを通して世界中にロンドン生活の素晴らしさを発信できたら少し充実した人生になりませんか?そんな方におススメしたいのが、こちらの物件になります。 物件名 Britten Close 所在地 Britten Close, Golders Green, London NW11 家賃(月) £2,500 – £2,700 デポジット 5週間分 間取り リビング、キッチン、寝室3つ、浴室2つ、トイレ2つ 浴室 2つ、バスタブあり トイレ 2つ 面積 77㎡ 家具 有 駐車場 有(屋内) 最寄り駅 Golders Green(northern line) Zone 3 最寄りスーパー Sainsbury’s、Golders Green商店街まで徒歩10分 担当不動産会社の連絡先 info@jameskeilondon.co.uk(日本語対応)まずはメールでお問合せ! お問い合わせいただく前の注意事項

ロンドン郊外で英国人らしい生活を求めているひと向け賃貸物件

ロンドン郊外で英国人らしい生活を求めているひと向け賃貸物件をご紹介します。ロンドン郊外のハイバーネットというエリアにあるとても綺麗な戸建て物件です。家の後ろには完全プライベートな庭、そして隠れ家としても使えるオフィス兼離れがオプションでついてきます。家具は備え付けのものを使ってもいいですし、もし家具を持っているというひとは家具の撤去もしてくれます。ハイバーネットの商店街まで徒歩たったの3分という立地なのに、家の周りは緑に囲まれていてとても静かです。家の前には車3台がらくらくおける駐車場も完備しています。 物件名 Frederick Cottage 所在地 Gladsmuir Road, Hadley Green, Barnet, EN5 家賃(月) 3,900ポンド デポジット 5週間分 間取り リビング、ダイニングキッチン、寝室3つ、浴室2つ、トイレ3つ、オフィス(別棟) 浴室 2つ、バスタブあり トイレ 3つ 面積 109㎡ 家具 有 駐車場 有 最寄り駅 High Barnet(northern line) Zone 5 最寄りスーパー Waitrose、ハイバーネット商店街まで徒歩3分 学校 Queen Elizabeth School(男子校、女子校) 担当不動産会社の連絡先 info@jameskeilondon.co.uk(日本語対応)まずはメールでお問合せ! お問い合わせいただく前の注意事項

2024年も賃貸物件の家賃は、まだまだ上がり続ける!!!

家賃の上昇率 英国最大手の不動産ポータルサイト「Zoopla」によりますと、2024年英国における家賃ですが5%上昇するとのことです。5%というのは、あくまで英国全体の賃貸物件価格で、ロンドンだけを見ますと2%の上昇との予想となっております。たった2%の上昇かと思ったひともいるのではないかと思ったので補足させていただきます。2023年の9月の時点で例年に比べ10%以上家賃が高騰しており、そこからの5%上昇ということを考えると去年の9月から今年の9月の1年間で15%の家賃上昇が想定されるということになります。値上がりの大きな要因ですが、住宅ローンの金利の上昇、家主に対しての税率の上昇、メンテナンス費用の上昇と家主も家賃を上げざるを得ない状況にあるのです。 数年前までは借主(テナント)が物件を選べた時代 数年前までは、借主(テナント)が有り余る賃貸物件の中から一番いいものを選ぶというのが当たり前でしたが、現在は家主がテナントさんを選ぶのが当たり前となってしまいました。私も何度か、依頼を受け「内見の代行」をしましたが、1件の物件の内見で10人以上の内見者と鉢合わせすることもありました。物件の獲得率は単純掲載で1割です。つまり、10件以上内見して賃貸物件を獲得できるという恐ろしい時代に突入してしまったのです。 賃貸物件が見つからず、ホテル暮らしをやむなくしているひとも 日本人にはあまり関係ないかと思いますが、英国内では賃貸物件が見つからず、ホテル暮らしをしているひとも結構います。賃貸物件の絶対数が激減してしまったので、あぶれるひとが出てきてしまっているのです。私も一時期ホテル暮らしをした経験があるのですが、正直そんな悪くはありません。シーツとかタオルを毎日交換してくれるし部屋の掃除もしてくれるので楽といえば楽です。ただ、自炊ができないので食事が外食と栄養面でかなり偏ってしまうことと、友達を招待できないといのがネックです。 賃貸物件を見つけて、ホテル暮らしを避けるにはどうすればいいか? 賃貸物件が少ないという状況は、2024年の後半ぐらいには好転するかもしれませんが、前半は今とあまり変わらないと思っていた方が賢明です。では、家なき子にならないためには、どうすればいいのでしょうか。選択肢が幾つかあるので、紹介します。 振り込め詐欺に要注意 最近、不動産会社の社員を語り家賃やデポジットを振り込ませ、実際には物件に入居できないという事件が多発しています。私の周りではさすがに被害にあったひとはいませんが、知り合いの知り合いなどで被害にあわれたひとは複数います。こういった詐欺に騙されないための対策としては、まず、相手の振込先の銀行口座が大手の銀行かどうかを調べることと、個人名義なのか法人名義なのか調べることです。あとは、電話番号がウェブサイトの番号と一致しているかどうかの確認です。もし、何か怪しいなと思いましたら、私どもへお気軽にご連絡ください。

実際に物件を見てから契約するべし

新型コロナウィルスの感染拡大で増えたのが、内見をフェイスタイム、スカイプ、ラインなどのビデオ通話で済ませるひとが一時期増えました。英国では、ロックダウン中にビデオ通話内覧を専門とするいかがわしい業者も増えて、中には契約に必要な料金を支払ったあとに音信不通になりお金をだまし取られるという被害も急増しました。ちなみに被害にあったのは日本人ではなく、ヨーロッパ人やアメリア人です。世間知らずの海外からの留学生が、ビデオ通話で顔も見たし、会社もあるからと安心して数千ポンドものお金を送金してしまったのではないでしょうか。私の知り合いでも数人被害にあわれた方がいます。 物件を実際に見ないととんでもない落とし穴が待っている 私が契約前に物件を見学することをおススメする理由ですが、いくつかありますので順番にあげていきます。 ビデオ通話の内覧で契約しないといけない状況 以前も何度かお話いたしましたが、現在ロンドンでは賃貸物件が激減しており、良質な物件が市場に出ますと1日でなくなってしまうという状況です。先日、東ロンドンのシャドウェル・ヒースという町で2ベッドルームの物件に50人以上のお客さんが内見に来たというのがニュースになっていました。良質な賃貸物件は一瞬でなくなってしまうのです。日本から問い合わせて、「来月の初旬に渡英予定なので、それから内見をします。」なんて言っていたら一生物件は見つかりません。もし、前に知り合いが住んでいたとか、同じ会社の前任者が住んでいたとかなら大丈夫ですが、ビデオ通話の内見だけで契約するのは、やめておいた方がいいですよ。

冬によくある賃貸物件におけるトラブルと対処法

そんなに寒くないはずのロンドンの冬 先週は初雪が降った他に、気温がマイナス7度を記録するなど例年とは違った冬になりそうな予感がします。12月でも平均最低気温は5~6度で平均最高気温は9度といった感じでした。詳しくはロンドンを訪れる時季はいつがベスト?をご覧ください。異常気象が原因なのか、それとも単純にいつもより寒い冬なのかよくわかりませんが、とにかく寒さの厳しい冬になることは間違いありません。さらに、光熱費の高騰が家計に大きなダメージをもたらすことも忘れてはいけません。私も光熱費の高騰が気になるのですが、家の中でダウンジャケットを着たりしたくはないので、室温を20~21度ぐらいに下げてセントラルヒーティングを使用しています。ちなみに去年は25℃ぐらいでガンガン使っていました。ロンドンは夏そんなに暑くならない代わりに冬はそこまで寒くならないというのが普通でした。 熱波にも、寒波にも対応していないロンドン ロンドンのインフラや建造物は熱波や寒波が来ることを想定して造られておらず、通常より少しでも気温が高くなったり低くなったりするだけで、自然災害並みの被害が発生します。今年の夏は、ロンドンでは一番暑い日で38℃を記録しました。その際、鉄で造られていた橋の欄干部分が変形してしまうという被害がありました。また、数日前に気温が急激に下がり、スイスコテージで地下にある大きな水道管が破裂し、一時的にスイスコテージ、セントジョーンズウッド、ハムステッドのエリアで大規模な断水となりました。それだけではなく、破裂したパイプから大量の水があふれて、近くに住む家では床上浸水状態となり、数十世帯が避難する事態まで発展しました。 断水した際の対処法 スイスコテージの水道管破裂は、数千世帯の家やマンションの水が一時的に使えない状態となりました。水道の蛇口をひねれば水がでるのが当たり前の世界に住んでいる私たちにとって、水が出ないというのは間違いなくパニック状態に陥ります。しかし、慌ててもしょうがありません。まず、断水の原因をつきとめることです。断水が自分の家だけなのか、マンションに住んでいるならお隣さんも同じ状況なのか確認します。もし、自分の家だけ水が供給されていない場合は、すぐに家主に連絡しましょう。住んでいるエリア一帯が断水になっている場合は、インターネットで水道会社のホームページにアクセスして最新の断水情報を確認しましょう。もし、水道管の破裂が原因での断水の場合ですが、復旧までに12~24時間ぐらいかかると言われていますが、長引くこともありますので、スーパーで水のペットボトルを多めに購入して復旧するまで凌ぎましょう。 断水は誰の責任なのか? 賃貸物件に住んでいて陥りがちなのは、すべて家主に責任の追及をしてしまうことです。水道管が破裂したのは、決して家主の責任ではありません(冷静に考えればわかることだと思いますけど)。それでも、誰かを責め立てたくなってしまうあなたは、正直心が病んでいるか、相当心の狭いひとかのどちらかと自覚しましょう。あなたが文句という相手は、家主ではなく水道会社です。水道会社に電話をかけるなり、メールを送りなりして、いつまでに水が供給されるようになるのか確認することにエネルギーを使いましょう。 暖房、給湯のトラブル 次によくあるトラブルは暖房と急騰のトラブルです。朝なんとなくいつもより寒いと思ったら、タイマーで毎朝6時につく予定になっていたセントラルヒーティングがついていないといった経験は、誰もがお持ちなのではないでしょうか。原因はいくつか考えられますが、もっとも多いのはボイラーの圧力の低下です。ボイラーの圧力とは何ぞや?ですが、下の図を見ていただくとセントラヒーティングの仕組みが何となくわかるかと思います。 簡単に説明しますと、ボイラーから熱いお湯が各ラジエターに送られるのですが、その際パイプとラジエターの中には圧力が存在します。その圧力がある一定の数値に達していないとボイラーが作動しないようになっています。ボイラーの圧力が失われる原因の一つとして、パイプやラジエターからの水漏れです。古いラジエターにありがちなのですが、ラジエターやパイプのつなぎ目から水がポタポタとたれている現象です。先ほどのボイラーのシステム内は密閉状態となっていなければいけませんが、水漏れがあるということは、圧力が外に逃げ出しているということです。これを放置しますと、ボイラーのシステム内の圧力が失われてボイラーが止まってしまうのです。 すぐに家主に連絡、その際にガスセーフティ証書は有効かも確認 瞬間湯沸かし器タイプのボイラー(コンビネーションボイラー)をお使いの家庭でボイラーが停止すると暖房だけではなく、お湯も使えない状態となりますので、ラジエターやパイプの水漏れに気づいた際はすぐに家主に連絡しましょう。家主に連絡する前に、入居の際にガスセーフティ証書というものを不動産会社か家主からもらっていると思いますが、一年ごとの更新が必要になっています。証書の有効期限が切れてしまっている、証書が手元にないというひとは、すぐに家主か不動産会社に連絡して取りよせるようにしましょう。ガスセーフティ証書は、法律で定められている家主の義務です。ちなみにガスセーフティ証書というのは下のイメージのようなものです。 ガスセーフティ証書の更新を怠っている家主ですが、かなり沢山いると言われています。ガス器具が正常に作動しているか、ガス器具が安に使える状態にあるのか、今一度証書の確認をしましょう。 ガスセーフティの証書ぐらいと侮らないでください 8月8日の月曜日午前7時、ロンドン南部のクロイドンという町で大規模なガス爆発があり家一軒が跡形もなく吹き飛び、焼け跡からその家に住む4歳の少女が遺体で発見されるという悲しい事故がありました。原因はガス漏れです。調べたところ、ガスセーフティ証書の有効期限が数年前に失効していたそうです。事故の10日前にガス会社に連絡して、ガス会社から派遣されたスタッフが現場に来て検査しましたが、いい加減なスタッフで異常が見つからなかったから大丈夫だと言って帰っていたそうです。でも、この検査をしたひとだけの責任ではありません。ガスセーフティ証書を毎年更新していれば、もう少し早い段階でガス漏れやガス器具の異常が見つかっており、事故は間違いなく防ぐことができたのです。皆さんも、ガスセーフティ証書の有効期限を今一度確認して、クロイドンのような悲しい事故に遭遇しないようにしましょう。自分と自分の家族の命を守るのは、あなた自身です。

ロンドンでは、窓がシングルグレージングじゃないとダメなエリアがあるというのは本当?

シングルグレージング、ダブルグレージングとは? 日本ではあまり聞きなれない単語ですが、簡単に説明しますとシングル―グレージングとはガラスが1枚で、ダブルグレージングはガラスが2枚ということです。つまり、一枚ガラスとペアガラスということです。ロンドンの住宅では2重サッシという窓はほとんどありません。そもそもの窓の構造が日本とは違い外側に開閉するタイプAが主流で、古い建物になりますと上下にスライドするタイプBとなります。言葉で説明するのが難しいので下の写真をご覧ください。 タイプAの窓の場合は大概が2重ガラスになっていて断熱効果が良くなっていますタイプBですが見た目は良いのですが、ガラスが1重で暖悦効果はあまり良くありません。 なぜ、ロンドンのような寒い都市で1枚ガラスが使用されているのか? アフリカや東南アジアなどの暖かい国で1枚ガラスというのは納得できますが、夏が短く冬が長いロンドンでそのような断熱効果の悪い窓が存在するのでしょうか。ロンドンには保全地区という国が管理しているエリアが多数存在していて、そういったエリアに家を持つ人は景観を損ねてはいけないという理由で窓をシングルグレージング、いわゆる一枚ガラスを保持しなければいけないルールがあります。 シングルグレージングは断熱効果が悪いので、冬の光熱費が高くなるのではないか? では、保全地区に住んでいる人は、冬のあいだ寒さに凍えながら過ごしているのかと言いますと、そんなことはありません。基本的に保全地区というのはお金持ちの人が住むエリアが多いので、セントラルヒーティングを24時間つけっぱなしにしていたり、各部屋に暖炉があり、家の中を常に暖かく保っている家庭ばかりです。でも、今年はウクライナ戦争の影響で光熱費が2~3倍に跳ね上がっているので、少し暖房費を節約している家庭も多いと聞いています。 窓をダブルグレージングに交換することはできないのか? 保全地区に住みたいのにシングルグレージングはあまりにも寒すぎるので断念したという人も少なくないのではないでしょうか。でも、保全地区はシングルグレージングの窓でないといけないという法律はあるのでしょうか?そんなことはありません。保全地区にある家でもカウンシル(区)から許可さえとれば、ダブルグレージングの窓に交換することはできます。現に、保全地区にはダブルグレージング窓の家がたくさん存在します。 なぜ、うちの家主はダブルグレージングにしてくれないのか? 持ち家の場合は、カウンシルに許可をとって窓を交換すればいいだけの話ですが、賃貸物件に住んでいる場合はそうはいきません。家主にお願いしないといけませんが、多くの家主は費用がかかるという理由で首を縦に振ることはないでしょう。多くの家主は自分の家の窓はダブルグレージングにするのに、他人が住む家にはお金をかけたくないというのが本音です。 将来的にシングルグレージングはなくなる? 近い将来、家主は他人が住む家にはお金をかけたくないと言えなくなります。と言いますのも、物件を賃貸物件として貸し出す際にEPC(Energy Performance Certificate)というエネルギー効率の証明書を借主に渡すことが法律で義務付けられています。この証明書にA~Gまでの格付けがあります。Aがエネルギー効率が一番良く、Gが一番悪い格付けです。現時点では、格付けがF以下の場合は賃貸物件として貸し出してはいけないことになっていますが、2025年には、この基準がFからCに変更されます。賃貸物件の格付けがD以下の場合、家主は格付けをCまで上げないといけなくなります。シングルグレージングの窓で格付けをC以上にするのは、はっきり言って無理でしょう。つまり、家主はシングルグレージングの窓をダブルグレージングの窓に交換しなければ、今後自身の物件を貸し出すことができなくなってしまうのです。 2025年以降は英国の賃貸物件の質は良くなる? EPCの基準変更の他にも、英国では賃貸物件に関する法律改正が複数あり、借主にとっては住みやすい環境に変わっていきます。家主があまりにも権力を持ちすぎていて、高い家賃を支払っている借主の権利は皆無に近かったですが、それもどんどん法の改正が進み、借主に優しい市場に変わってくれることを願っています。

ロンドン賃貸物件の家賃値上げに対して何ができる?

賃貸物件の家賃の異常な値上がりと物件数の減少 以前ロンドンの賃貸物件数が減少しているとお話いたしましたが、知らない人のために再度簡単に説明します。2021年暮れからの利上げに伴い、住宅ローンを抱える家主の利回りが悪くなり、さらにウクライナ戦争開始によって家主にかかる負担はさらに増え、多くの家主が賃貸物件を売却するといった事態になりました。 インフレは家主より借主への負担が増えるのでは? 確かに家主は物件に借主がいて、住民税(カウンシルタックス)、公共料金などの負担はありませんが、多くのロンドンの賃貸物件はフラットいわゆるマンションタイプになり、住宅ローン以外でも管理費というものが発生します。しかも、都心のフラットは暖房、給湯が共用のところが多く、光熱費の負担は管理費というかたちで家主にかかってくるのです。おそらく今年の契約更新時に家賃を値上げされなかったという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。インフレ率が10%以上もしているので、RPI(Retail Price Index)と家賃上昇率が連動するという条項が契約書にはいっている場合、10%の値上げをされた人もいたのではないでしょうか。 家賃の値上げに対して交渉はできないのか? 家賃の値上げに対して、借主は交渉できないのでしょうか。交渉は可能です、というか交渉するべきです。今年、大幅な家賃の値上げを承諾してしまうと、来年も似たような家賃の値上げされることになります。考えてみてください、ロンドンで高いお金を出して投資物件を買うということは、お金儲けしたいということです。家主になるというのは慈善事業ではありません。利回りが大きければ大きいほど家主の懐は潤っていくのです。 では、どういった方法で交渉するのか? 家賃の値上げに対する交渉ですが、単純に今の家賃以上は支払うことができないということです。家主も人間で私たちと同じ血が流れています。情に訴えることが大切です。いろいろ理屈を並べて論破しようなんて思わないでください。相手は百選錬磨のビジネスマンだということを忘れないでください。特にインド人、ユダヤ人の家主は論破されることが大嫌いな人種なので、とにかく生活が苦しくなるとか、子どもに満足に食べさせられないとか嘘八百を並べて情に訴えてみましょう。 家賃の交渉はなるべく長引かせるべし 家賃の交渉にかける時間ですが、長ければ長いほど有効に働きます。200ポンドの値上げに対し、100ポンドならと妥協点を見出すのは最後の最後です。まずは値上げには対応が難しいということと、その理由を並べ立ててください。そして、妻に相談するとか、会社の上司に相談するとか、結論を先延ばし先延ばしにする努力をしましょう。人の心理として、あまりに交渉に手間取ると面倒臭くなってくるので最終的には相手が妥協してきます。家賃の値上げが0というのが理想の着地点ですが、最終的に200ポンドの値上げが100ポンドにおさまれば御の字ではないでしょうか。 最悪のケーズは? 交渉がまったくうまく行かず、交渉決裂になった場合の対処法ですが、とにかく値上げされた家賃は支払ってはダメです。もし、値上げされた家賃を支払った場合、値上げに同意したことになるからです。恐らく家主のなかには、退去通知を出してくる人もいるかと思います。退去通知は通常2カ月以内に出て行ってくださいというものになり、すぐに出ていく必要はありません。ただその間も現行の家賃は支払い続けるようにしてください。家賃の支払いを止めてしまうと、家主は法的措置をとってきます。家賃を支払い続けていれば、家主には法的措置をとる強い理由がないので、そのまま住み続けられる可能性が高くなります。というもの家主が借主を追い出すのにかかる弁護士費用が8,000~12,000ポンドと言われていて、その費用が家主の負担になることを考えると、ほとんどの家主は現状維持を選ぶのです。 引っ越すという選択も視野に入れる 今の物件に住み続けたいか?というのを再度家族と話し合ってみてください。法外な家賃の値上げをふっかけてくる家主の物件に住み続けたいかどうか?物件に満足しているのか?近隣住民とはうまくやっているのか?など、引っ越しを検討する理由はいくらでもあります。確かに賃貸物件は減少していますが、まったく無いわけではありません。そこで、場所と環境を変えて心機一転で新しい生活を始めるというのを一つの選択肢として持っておけば、気持ちにも余裕ができて家主との交渉もうまく行くのではと思います。

ロンドンで高い家賃を提示する不動産会社

ロンドンの不動産業界の仕組み 以前ロンドンの不動産業界の仕組みは日本とは違うというお話をしたかと思いますが、復習の意味で再度説明します。ロンドンは家主が利用する不動産会社を選びます。不動産会社は、家主から物件の宣伝をしてもいいと言われない限り勝手に物件を紹介することはできません。つまりAという不動産会社とBという不動産会社は宣伝している物件が違うのです。 では、家主はどういった基準で不動産会社を選ぶのか? 家主が不動産会社をどういった基準で選んでいるのかといいますと、下の理由が主な理由となってきます。 もし、あなたが家主なら1と2はだいたいわかりますよね。安くて質のいいサービスを受けたいのは世界中どこでも同じです。でも3の提示される家賃とはどういう意味なのでしょうか。ロンドンには、家賃の相場というものがありそうでありません。不動産会社に「この家の家賃は3,000ポンドです。」と言われれば、その値段が家賃となるのです。つまり、まったく同じ物件でも不動産会社Aと不動産会社Bで宣伝する家賃が違う場合が生じるのです。これってフェアじゃないですよね。 どのくらい家賃の違いがあるのか? 不動産会社によって宣伝する物件の家賃が違ってくるのは理解していただけたかと思います。ではどのくらい家賃の違いがでてくるのか?例えば、3ベッドのセミディタッチハウスですと、比較的リーズナブルな家賃を提示する動産会社ですと月2,200~2,600ポンド。これが高い家賃を提示する不動産会社ですと、月2,800~3,200ポンド。安く家賃を提示する不動産会社に比べて高く家賃を提示する不動産会社は、家賃がなんと25%も割高になってしまっているのです。 高い家賃で契約したからと言って文句が言えない 高い家賃で契約したことに気づき、不動産会社に文句を言っても後の祭りで、家賃が変更されることはありません。家賃が高いから物件の質がいいというのも一概に言えないのがロンドンの賃貸物件なのです。新築のマンションでも水漏れや電気系統の故障が頻繁に起こるのがロンドンです。 高い家賃で契約しないためにどうすればいいのか? 家賃の相場がわからないのに高いか安いかなんてわからないから対策しようがないと思われていませんか?そんなことはありません。相場がわからないならリサーチするしかありません。ロンドンで物件を探すとき、まずチェックしなければいけない下の2つのウェブサイトがあります。 RightmoveZoopla この2つのウェブサイトをチェックすれば、賃貸物件の相場が一目でわかります。エリアごとの検索になるので、自分が住みたいと思っているエリアに絞って家賃の相場が一目でわかります。 家賃が高めと言われている不動産会社では絶対に契約しない ロンドンには相場よりも家賃が高いと言われている不動産会社が数社あります。そんな不動産会社とは契約しないようにしましょう。ちなみにですが、ロンドンで有名な高い家賃を提示する不動産会社ですが、下の会社となります。 FoxtonMartin Gerrardロンドン東京プロパティーサービスリダック・ストラットンズ ※おススメの不動産会社ではないのでリンクはつけませんのでご了承ください。 高い家賃でも予算内に収まっているからと安心はできません。ロンドン市内の家賃は毎年馬鹿みたいに上昇しているため、1年目は予算内でも2年目に10%の値上げとか普通にありますので2年目に退去しなければならないといった状況をさけるためにも家賃の相場を知り、家賃交渉をしっかりしましょう。日本人だからとなめられないようにしましょう。

日本人にはあまり聞きなれない賃貸契約前のレファレンスチェック

日本人の英語力がどんどん高くなるにつれ、英系企業のサービスを利用するひとが増えてきました。というか、日本人向けのサービスを提供する会社はコロナパンデミック以降減少傾向にあるので現地のサービスを使わざるをえないといった状況です。そこで、今日は英系不動産を利用する際に注意しなければいけないレファレンスチェックについてお話します。 レファレンスチェックとは? では、レファレンスチェックとは、いったい何なのでしょうか。簡単に説明しますと、審査です。ロンドンで賃貸物件を契約したいとなった場合に不動産会社が知りたいのは「仕事は何をしていて、年収はどのくらいあるのか」につきます。英国では、家賃を滞納するひとが年々増えており、大きな社会問題となりつつあります。そこで、家賃の支払い能力があるのかが賃貸物件の契約をスムーズにしてくれる鍵なのです。 自分の支払い能力を知りたい 支払い能力とひとえに言いますが、いったい自分には毎月いくらぐらいの家賃が相応なのか。答えは簡単です。下の式をご覧ください。 年収 ÷ 30 = 月の家賃 年収10万ポンドのひとの場合ですが、上の式に当てはめると月3,333ポンドという計算になります。自分には貯金もあるので、月にもっと支払えるという場合も同じ計算式が採用されます。 貯金額 ÷ 30 = 月の家賃 貯金額が10万ポンドあったとした場合、毎月の家賃は3,333ポンドですので、上の3,333ポンドと合わせると月6,666ポンドの賃貸物件の契約が可能になるということです。 日本人はレファレンスチェックが通らない? 日本人は英国での金銭の支払い記録がないので、レファレンスチェックが通らないという嘘の情報を教えてくれるひとがたまにいますが、そんなことはりません。日本人だろうが、ドイツ人だろうが、アメリカ人だろうが、この国に初めて来たひとでも収入の証明さえできれば、レファレンスチェックは通ります。 無職のひとは賃貸物件を借りることができないのか? 無職のひとでも賃貸物件を契約することはできます。ただし条件として、銀行に十分な貯蓄があること。先ほど言いましたように、貯金も収入とみなされます。では、職もない、貯金もないひとは賃貸物件を借りられないのかといいますと、正直難しいですね。たまに、海外での仕事をリモートでやりながら英国に移住してくるひとがいますが、ここで言う収入の証明というはあくまで英国内での収入に限ります。 審査を受けずに賃貸物件を契約する方法 審査など煩わしい手続きを端折って契約する方法も、実はあります。通常の賃貸契約は1年契約となります。家主がいちばん気にしているのは、家賃の滞納です。では、家賃を契約の満了まで先払いするという条件であれば、その心配がなくなり、審査という煩わしい手続きを省くことができます。2021年1月から英国は香港からの移民を受け入れていますが、多くの香港人は1年分の家賃を先払いすることによって審査をしないで済んでいます。 レファレンスチェックが通らなかったときのペナルティは? もし、仮に気に入った物件が見つかり、申し込みをしたとします。レファレンスチェックをする前に、不動産会社に手付金(ホールディングデポジット)を支払なければいけません。手付金は1週間分の家賃と法律で決まっています。手付金を支払うとレファレンスチェックが始まります。すべてインターネット上で行われるので、オフィスに出向く必要はありません。英国でいちばんメジャーなレファレンスチェック会社はHomeLetです。HomeLetからリンク付きのメールが送られてきますので、迅速にオンラインフォームの入力をします。フォームの内容は、名前、勤め先、現住所(ホテルの場合はホテル)などの簡単な情報です。もっとも重要なのは、勤め先の連絡先です。ここには会社の人事、または総務の担当者の電話番号とメールアドレスを入力します。間違った担当者の連絡先を入れたりしますと、雇用と収入の証明が遅れ、レファレンスチェックが通らない場合もありますので注意してください。オンラインフォームの入力が終わりますと、そこから調査が行われ、不動産会社に結果が送られています。もし、万が一あなたの収入が規定に満たなかったり雇用形態に問題があったりした場合は、Not acceptable(審査が通りませんでした)というレポートが不動産会社に届きます。その場合は、手付金が不動産会社に没収されてしまいます。時々ですが、調査会社で働くひとも人間ですので、ミスをすることもあります。もし、調査結果に不服がある場合は、すぐに不動産会社に文句を言いましょう。 日本人が、現地不動産会社からあまり好かれない理由 日本人は物件をとてもキレイに使ってくれますし、家賃の支払いも期日をしっかり守ってくれますが、あまり現地の不動産会社には人気がありません。理由は2つあります。 物件に対しての注文が多すぎる 家具を交換してほしい、エアコン付けてほしい、絨毯をフローリングにしてほしい、などなど。私が過去に受けた注文でいちばんショックだったのが、シャワーしかない家に浴槽を付けてくほしいと言われたときです。もちろん、そのひとの申し込みは丁重に断られました。 契約内容が家主向けではない 以前も何度か話しましたが、契約期間中にテナント側から途中解約ができるという条件が必須ということです。基本的にこの条件を現地不動産会社に伝えても、担当者は家主にさえ伝えないケースがほとんどです。 少し最後話が脱線しましたが、お金さえ積めばロンドンでの賃貸契約に困ることはないということです。