英国で何が起きている?

住宅ローンの却下、金利の見直し

英国でも住宅ローンを組んで家を購入するのがスタンダードになっておりますが、その住宅ローンが組めない状況になっています。
理由は、公定歩合の引き上げ、英国ポンドの下落です。
どういうことかと言いますと、数週間前に銀行から住宅ローンは承認がおりますと言われて、いざ物件を購入となった段階で住宅ローンを申請していた銀行から「待った」がかかってしまったのです。
基本的に、英国の中央銀行が将来的に金利を6.85%まで引き上げると発表したものだから、住宅ローンを販売している各銀行はあわてふためいているといった状況です。
晴れているときは傘を貸してくれて、雨が降ったときには傘を貸してくれない、日本の銀行も英国の銀行も同じです。

公共料金の値上げ

英国では、10月1日より電気、ガスの料金が上がります。
実際のところロシアによるウクライナへの軍事侵攻の翌月あたりから電気、ガス料金はすでに上がっています。
これが10月1日からさらに上がるというのですから、国民はこの冬凍えながらの生活が強いられてしまうのでしょうか。
でもご安心ください、公共料金の値上げが影響するのは全国民ではありません。
普通に電気、ガスを利用しているひと、年間1,500ポンドぐらいおさまっている人は去年と同じように利用しても支払い金額がほぼ変わりません。
ただ、ヘビーユーザーに関しては年間の料金が2,500ポンドまで上がる可能性はあります。
ちなみに電気、ガス料金の上限はこれからの2年間は政府のサポートによって2,500ポンドが上限と設定されましたので、それを超えることはないということです。
ただ、今すでに年間2,500ポンド以上払っているヘビーユーザーには適応されませんのでご注意ください。
目安ですが、電気、ガス両方の使用量が年間12,000キロワット(核家族の平均使用量)が境目で、これより少なければさほど影響はないと思います。
さらに、10月からの6カ月間、政府から合計400ポンドの援助金が受けられます。
公共料金に関してはそんなに心配する必要はなさそうですね。

押し寄せるインフレの波

現在、英国内では全国民の約15%にあたるひとがフードバンクを利用しています。

フードバンクとは
日本でも最近は普及してきているようですが、ここ英国では低所得者など国からの生活保護を受けているひとは、定期的に食料品が無償で提供される制度のことです。

では食料品はいったいどのぐらい値上がりしたのでしょうか。
去年2021年の9月の値段に比べ、今年2022年の9月は10.6%も上昇しました。そのため、なんと国民の50%にあたる人々が今まで利用していたスーパー(Waitrose、Mark and Spencer、Sainsbury’s)はやめディスカウントスーパー(ALDI、LIDL、ASDAなど)を利用し始めています。
専門家によると、食料品の値上がりは今年いっぱいは続き、2023年の年初から少しずつ下がるのではと予想されていますが、実際のところは神のみぞ知る。

食料品は上がりましたが、酒類はそんなに上がっていないのは私の思い込みなのでしょうか。
英国にお住いの皆様からのコメントお待ちしております。


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